JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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4.8 対処済み連動機能

対処済み連動機能は,JP1イベントの対処状況に応じて,監視オブジェクトの状態を自動的に変更する機能です。この機能により,セントラルコンソールでのJP1イベントの対処状況に連動して,セントラルスコープの監視オブジェクトの状態が変わります。

例えば,エラーイベントの受信により,監視オブジェクトの状態が「エラー」になっている場合,エラーイベントの対処状況を「対処済」にすると,監視オブジェクトの状態が「エラー」から「正常」に変わります。

監視オブジェクト,監視グループの状態を手動で変更する手間が省け,セントラルスコープでの操作がより簡易になります。

なお,セントラルスコープで監視オブジェクトの状態を変更しても,状態変更条件に合致するセントラルコンソールのJP1イベントの対処状況は変わりません。例えば,セントラルスコープで状態が「エラー」になっている監視オブジェクトを「正常」に変えても,セントラルコンソールのJP1イベントは「対処済」になりません。

注意
セントラルスコープの監視オブジェクトの状態を手動で変更した場合でも,セントラルコンソールのJP1イベントの対処状況を変更すると,それにあわせて監視オブジェクトの状態が変更されます。
ただし,状態を手動で変更した場合には,セントラルスコープの管理する状態変更イベントの履歴が削除されるため,対処済み連動機能はいったん無効になります。

「対処済」にしていないJP1イベントがあった場合は,監視オブジェクトはそのJP1イベントに対応した状態になります。この場合,状態は優先度の順に「緊急」「警戒」「致命的」「エラー」「警告」「正常」および「デバッグ」のどれかになっています。状態変更イベントの検索結果として表示されるすべてのJP1イベントを「対処済」にしたときは「正常」になります。

なお,JP1イベントを「対処済」から「処理中」「保留」「未対処」に変更した場合は,それに合わせて状態が,元の状態に変わります。

<この節の構成>
4.8.1 対処済み連動機能の動作
4.8.2 対処済み連動機能が無効になる契機
4.8.3 対処済み時の状態変更イベントの自動削除

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