JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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4.8.1 対処済み連動機能の動作

セントラルスコープによるシステムの監視中に監視オブジェクトの状態が変わり,これに対応してセントラルコンソールのJP1イベントの対処状況を変更した場合の,対処済み連動機能の動作について,例を挙げて説明します。

なお,以降で説明する動作例は,次の前提条件に従います。

JP1イベントの対処状況を「対処済」に変更した場合の動作例を次に示します。

図4-24 対処済み連動機能の動作例(1)

[図データ]

図中の番号に従って説明します。

  1. JP1/IMが監視オブジェクト1の状態変更条件に合致するJP1イベントを受信し,監視オブジェクト1の状態が「エラー」に変わります。上位の監視グループ1の状態も「エラー」に変わります。
    状態変更イベントの検索をするなどして,監視オブジェクトのエラー要因を確認します。
  2. セントラルコンソールの[イベント検索]ページに,監視オブジェクト1の状態変更イベントが表示されます。
    この場合には,エラーイベントと警告イベントが,監視オブジェクト1の状態変更イベントになります。エラーイベントと警告イベントに対応して,監視オブジェクト1の状態が「エラー」になっています。
    JP1イベントの重大度に従って,対策する必要がある問題から対策します。
  3. ユーザーが,監視オブジェクト1の状態変更イベントであるエラーイベントの対処状況を「対処済」に変更します。
    問題の対策が完了したものだけ,「対処済」にします。
  4. JP1イベントの「対処済」に連動して,監視オブジェクト1の「エラー」が解除され,「警告」に変わります。上位の監視グループ1の状態も「警告」に変わります。
    エラーイベントが「対処済」になったため,監視オブジェクト1は警告イベントに応じた状態になります。
    残る警告イベントに対しても,調査,対策します。なお,状態変更条件に合致するJP1イベントをすべて「対処済」にした場合には,監視オブジェクトの状態は「正常」になります。

次にJP1イベントの対処状況を「対処済」から「対処済」以外の状況に変更した場合の動作例を次に示します。

注※
「対処済」以外とは,「処理中」「保留」および「未対処」を指します。
「削除」は含みません。「削除」は[重要イベント]ページでJP1イベントを非表示にする機能です。「削除」にしたJP1イベントは[イベント監視]ページ,[イベント検索]ページでは表示されている場合があります。このため,JP1イベントの対処状況を「削除」にした場合は,監視オブジェクトの状態は変わりません。

 

図4-25 対処済み連動機能の動作例(2)

[図データ]

図中の番号に従って説明します。

  1. ユーザーが,JP1イベントの対処状況を「未対処」に変更します。
    一度「対処済」にしたJP1イベントを,ほかの対処状況に変更する場合は,問題対策が未完了だったとき,誤操作したときなどにしてください。
  2. JP1イベントの「未対処」に連動して,監視オブジェクト1の状態が「エラー」に変わります。上位の監視グループ1の状態も「エラー」に変わります。
    エラーイベントが「未対処」になったため,エラーイベントに対応して,監視オブジェクト1の状態が「警告」よりも優先度の高い「エラー」になります。
    引き続き,問題の対策をします。

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