JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド

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3.4.1 繰り返しイベントの集約処理の仕組み

イベントの集約はJP1/IM - Viewで実施されます。JP1/IM - Viewは,JP1/IM - Managerから受信したJP1イベントを集約開始イベントと比較します。集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容が同一であった場合,その受信したJP1イベントを集約イベントの繰り返しイベントと判断し,集約イベントに集約します。

繰り返しイベントの集約結果は,JP1/IM - Viewの表示フィルターまたは重要イベントフィルターを介して,JP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページまたは[重要イベント]ページに表示されます。

繰り返しイベントの集約表示機能とJP1イベントの各フィルターの関係を次の図に示します。

図3-32 繰り返しイベントの集約表示機能とフィルターの関係

[図データ]

<この項の構成>
(1) イベントの比較属性
(2) イベントの集約完了の条件

(1) イベントの比較属性

JP1/IM - Viewは,新しいJP1イベントを受信すると,集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容を比較します。イベントの比較には,JP1イベントの属性値を使用します。すべての属性の値が一致した場合に,同一内容のイベントと判断します。

JP1イベントの属性の種類には,JP1イベントの詳細情報である,登録ホスト名,重大度,オブジェクトタイプ,オブジェクト名,登録名タイプ,登録名,事象種別,ユーザー名,メッセージ,プロダクト名,アクション,種別,およびイベントIDがあります。ただし,JP1イベントの属性の種類を特定して,イベントの内容を比較することはできません。発生元ホストのマッピングを有効にした場合,発生元ホスト名が属性の種類に追加されます。重大度変更機能を使用してJP1イベントの重大度を変更した場合,変更したあとの重大度でJP1イベントの内容を比較します。

(2) イベントの集約完了の条件

イベントの集約は,次のどれかの条件と一致したときに完了します。

イベントの集約が完了する条件の詳細については,「11.1.5 繰り返しイベントの集約表示の検討」を参照してください。

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