JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
イベントの集約はJP1/IM - Viewで実施されます。JP1/IM - Viewは,JP1/IM - Managerから受信したJP1イベントを集約開始イベントと比較します。集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容が同一であった場合,その受信したJP1イベントを集約イベントの繰り返しイベントと判断し,集約イベントに集約します。
繰り返しイベントの集約結果は,JP1/IM - Viewの表示フィルターまたは重要イベントフィルターを介して,JP1/IM - Viewの[イベントコンソール]画面の[イベント監視]ページまたは[重要イベント]ページに表示されます。
繰り返しイベントの集約表示機能とJP1イベントの各フィルターの関係を次の図に示します。
図3-32 繰り返しイベントの集約表示機能とフィルターの関係
- <この項の構成>
- (1) イベントの比較属性
- (2) イベントの集約完了の条件
(1) イベントの比較属性
JP1/IM - Viewは,新しいJP1イベントを受信すると,集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容を比較します。イベントの比較には,JP1イベントの属性値を使用します。すべての属性の値が一致した場合に,同一内容のイベントと判断します。
JP1イベントの属性の種類には,JP1イベントの詳細情報である,登録ホスト名,重大度,オブジェクトタイプ,オブジェクト名,登録名タイプ,登録名,事象種別,ユーザー名,メッセージ,プロダクト名,アクション,種別,およびイベントIDがあります。ただし,JP1イベントの属性の種類を特定して,イベントの内容を比較することはできません。発生元ホストのマッピングを有効にした場合,発生元ホスト名が属性の種類に追加されます。重大度変更機能を使用してJP1イベントの重大度を変更した場合,変更したあとの重大度でJP1イベントの内容を比較します。
(2) イベントの集約完了の条件
イベントの集約は,次のどれかの条件と一致したときに完了します。
- 集約開始イベントと受信したJP1イベントの内容が一致しなかった場合
- 集約開始イベントと受信したJP1イベントの到着時刻の差が,設定したタイムアウト時間を過ぎた場合
- 繰り返しイベント数が最大繰り返し回数(100回)を超えた場合
- [ユーザー環境設定]画面で[OK]ボタンをクリックした場合
- 重要イベント対象外の集約中イベントが,重要イベント定義の変更によって重要イベント対象になった場合
- 重要イベント対象の集約中イベントが,重要イベント定義の変更によって重要イベント対象外になった場合
イベントの集約が完了する条件の詳細については,「11.1.5 繰り返しイベントの集約表示の検討」を参照してください。
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