JP1/Integrated Management - Manager 導入・設計ガイド
繰り返しイベントの集約処理の例を次の図に示します。
図3-33 繰り返しイベントの集約処理
図中の番号に従って説明します(図中の丸付き番号は,次に示す番号にそれぞれ対応しています)。
- JP1/IM - ViewがJP1イベント「A1」を受信し,JP1イベント「A1」の集約を開始します。JP1イベント「A1」は,集約開始イベントとなります。
[イベントコンソール]画面に集約開始イベント「A1」の情報を示します。
- JP1/IM - ViewがJP1イベント「A2」を受信し,集約開始イベント「A1」と内容を比較します。JP1イベント「A2」と集約開始イベント「A1」が同一内容であるため,JP1イベント「A2」を繰り返しイベントと判断し,集約開始イベント「A1」に集約します。
[イベントコンソール]画面に,集約開始イベント「A1」と繰り返し回数の2回の情報を「A1[2]」として表示します。
- JP1/IM - ViewがJP1イベント「A3」を受信し,集約開始イベント「A1」と内容を比較します。JP1イベント「A3」と集約開始イベント「A1」が同一内容であるため,JP1イベント「A3」を繰り返しイベントと判断し,集約開始イベント「A1」に集約します。
[イベントコンソール]画面に,集約開始イベント「A1」と繰り返し回数の3回の情報を「A1[3]」として表示します。
- JP1/IM - ViewがJP1イベント「B1」を受信し,集約開始イベント「A1」と内容を比較します。JP1イベント「B1」と集約開始イベント「A1」は内容が一致しないので,集約開始イベント「A1」の集約を完了し,新しくJP1イベント「B1」の集約を開始します。JP1イベント「B1」は集約開始イベントとなります。
[イベントコンソール]画面に,前回の集約開始イベント「A1」および集約開始イベント「B1」の情報を表示します。
- JP1/IM - ViewがJP1イベント「B2」を受信し,集約開始イベント「B1」と内容を比較します。JP1イベント「B2」と集約開始イベント「B1」が同一内容であるため,JP1イベント「B2」を繰り返しイベントと判断し,集約開始イベント「B1」に集約します。
[イベントコンソール]画面に,前回の集約開始イベント「A1」,および集約開始イベント「B1」と繰り返し回数の2回の情報を「B1[2]」として表示します。
- JP1/IM - ViewがJP1イベント「A4」を受信し,集約開始イベント「B1」と内容を比較します。JP1イベント「A4」と集約開始イベント「B1」は内容が一致しないので,集約開始イベント「B1」の集約を完了し,新しくJP1イベント「A4」の集約を開始します。前々回の集約開始イベント「A1」はすでに集約を完了しているため,JP1イベント「A4」を集約イベント「A1」に集約できません。JP1イベント「A4」は,集約開始イベントとなります。
[イベントコンソール]画面に,前々回の集約開始イベント「A1」,前回の集約開始イベント「B1」,および集約開始イベント「A4」の情報を表示します。
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