JP1/Performance Management - Agent Option for IBM(R) DB2(R) Universal Database(TM)

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7.2.1 セットアップやサービスの起動について

セットアップやサービスの起動に関するトラブルの対処方法を次に示します。

<この項の構成>
(1) Performance Managementのプログラムのサービスが起動しない
(2) サービスの起動要求をしてからサービスが起動するまで時間が掛かる
(3) Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,別のプログラムがサービスを開始したとき,通信が正しく実行されない
(4) 「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあとMaster StoreサービスまたはAgent Storeサービスが停止する
(5) サービスの起動要求が失敗し,共通メッセージログにKAVF29024-Eが出力される

(1) Performance Managementのプログラムのサービスが起動しない

考えられる要因およびその対処方法を次に示します。

(2) サービスの起動要求をしてからサービスが起動するまで時間が掛かる

jpcspm start (jpcstart)コマンドを実行してから,実際にサービスが起動するまで時間が掛かることがあります。次の要因で時間が掛かっている場合,2回目の起動時からはサービスの起動までに掛かる時間が短縮されます。

(3) Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,別のプログラムがサービスを開始したとき,通信が正しく実行されない

Performance Managementのプログラムのサービスを停止した直後に,このサービスが使用していたポート番号で,ほかのプログラムがサービスを開始した場合,通信が正しく実行されないことがあります。この現象を回避するために,次のどちらかの設定をしてください。

(4) 「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあとMaster StoreサービスまたはAgent Storeサービスが停止する

Storeデータベースが使用しているディスクに十分な空き容量がない場合,Storeデータベースへのデータの格納が中断されます。この場合,「ディスク容量が不足しています」というメッセージが出力されたあと,Master StoreサービスまたはAgent Storeサービスが停止します。

このメッセージが表示された場合,次のどちらかの対処をしてください。

これらの対処を実施したあともMaster StoreサービスまたはAgent Storeサービスが起動されない場合,Storeデータベースに回復できない論理矛盾が発生しています。この場合,バックアップデータからStoreデータベースをリストアしたあと,Master StoreサービスまたはAgent Storeサービスを起動してください。利用できるバックアップデータがない場合は,Storeデータベースを初期化したあと,Master StoreサービスまたはAgent Storeサービスを起動してください。Storeデータベースを初期化するには,Storeデータベースの格納先ディレクトリにある次のファイルをすべて削除してください。

Storeデータベースの格納先ディレクトリについては,「2.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。

(5) サービスの起動要求が失敗し,共通メッセージログにKAVF29024-Eが出力される

AIXの場合とLinuxの場合で対処が異なります。それぞれの対処方法を次に示します。

AIXの場合
PFM - Agent for DB2インスタンス情報のdb2_dirに指定している,DB2のインストールパスが正しくないおそれがあります。「2.1.4(4) インスタンス環境の設定」を参照し,正しいDB2のインストールパスを設定してください。

Linuxの場合
LD_LIBRARY_PATH環境変数の指定が正しくないおそれがあります。「2.1.4(2) LD_LIBRARY_PATH環境変数の設定(Linuxの場合)」を参照し,LD_LIBRARY_PATH環境変数の設定内容を見直してください。

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