JP1/Performance Management - Agent Option for IBM(R) DB2(R) Universal Database(TM)
PFM - Agent for DB2で収集したパフォーマンスデータは,PFM - Agent for DB2のAgent StoreサービスのStoreデータベースで管理しています。ここではパフォーマンスデータの格納先の変更方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) jpcconf db define (jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する
- (2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
(1) jpcconf db define (jpcdbctrl config)コマンドを使用して設定を変更する
Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先ディレクトリを変更したい場合は,jpcconf db define (jpcdbctrl config)コマンドで設定します。Storeデータベースの格納先ディレクトリを変更する前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,jpcconf db define (jpcdbctrl config)コマンドの-moveオプションを使用してください。jpcconf db define (jpcdbctrl config)コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」を参照してください。
- 保存先ディレクトリ
- バックアップ先ディレクトリ
- 部分バックアップ先ディレクトリ※
- エクスポート先ディレクトリ
- インポート先ディレクトリ※
- 注※
- Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。
jpcconf db define (jpcdbctrl config)コマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表2-7 パフォーマンスデータの格納先を変更するコマンドの設定項目
説明 オプション名 設定できる値(Storeバージョン1.0) 設定できる値(Storeバージョン2.0) デフォルト値※ パフォーマンスデータの保存先ディレクトリ sd 1~127バイトの絶対パス 1~214バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名 パフォーマンスデータのバックアップ先ディレクトリ(フルバックアップ) bd 1~127バイトの絶対パス 1~211バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/backup パフォーマンスデータの部分バックアップ先ディレクトリ(部分バックアップ) pbd - 1~214バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/partial パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 bs 1~9 1~9 5 パフォーマンスデータのエクスポート先ディレクトリ dd 1~127バイトの絶対パス 1~127バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/dump バフォーマンスデータのインポート先ディレクトリ id - 1~222バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/import
- (凡例)
- -:設定できません
- 注※
- 論理ホストで運用する場合のデフォルト値については,「/opt/jp1pc」を「環境ディレクトリ/jp1pc」に読み替えてください。
(2) jpcsto.iniファイルを編集して設定を変更する(Storeバージョン1.0の場合だけ)
Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。
jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表2-8 パフォーマンスデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)
説明 ラベル名 設定できる値(Storeバージョン1.0)※1 デフォルト値※2 パフォーマンスデータの作成先ディレクトリ Store Dir※3 1~127バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名 パフォーマンスデータの退避先ディレクトリ(フルバックアップ) Backup Dir※3 1~127バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/backup パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号 Backup Save 1~9 5 パフォーマンスデータのエクスポート先ディレクトリ Dump Dir※3 1~127バイトの絶対パス /opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/dump
- 注※1
- ディレクトリ名は,Storeデータベースのデフォルトの格納先ディレクトリ(/opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/)からの相対パスか,または絶対パスで指定してください。
- 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
- 指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。
- 注※2
- 論理ホストで運用する場合のデフォルト値については,「/opt/jp1pc」を「環境ディレクトリ/jp1pc」に読み替えてください。
- 注※3
- Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したディレクトリを指定できません。
- Storeデータベースの格納先ディレクトリを変更する場合は,変更後の格納先ディレクトリを事前に作成しておいてください。
- Storeデータベースの格納先ディレクトリを変更すると,変更前に収集したパフォーマンスデータが使用できなくなります。変更前に収集したパフォーマンスデータが必要な場合は,次に示す手順でデータを引き継いでください。
- jpctool db backup (jpcctrl backu)コマンドでStoreデータベースに格納されているパフォーマンスデータのバックアップを採取する。
- 「(c) jpcsto.iniファイルの編集手順」に従ってStoreデータベースの格納先ディレクトリを変更する。
- jpctool db restore (jpcresto)コマンドで変更後のディレクトリにバックアップデータをリストアする。
手順を次に示します。
- PFM - Agent のサービスを停止する。
ローカルホストでPFM -Agentのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。
- テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
- パフォーマンスデータの格納先ディレクトリなどを変更する。
次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
- 注意
- 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
- 各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルトの格納先ディレクトリ(/opt/jp1pc/agtr/store/インスタンス名/)を示します。格納先を変更する場合,その格納先ディレクトリからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
- jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先ディレクトリ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
- jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。
- 注意
- この手順でStoreデータベースの格納先ディレクトリを変更した場合,パフォーマンスデータファイルは変更前のディレクトリから削除されません。これらのファイルが不要な場合は,次に示すファイルを削除してください。
- 拡張子が.DBであるすべてのファイル
- 拡張子が.IDXであるすべてのファイル
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