JP1/Performance Management - Agent Option for IBM(R) DB2(R) Universal Database(TM)
(英字)
- Action Handler
- PFM - ManagerまたはPFM - Baseのサービスの一つです。アクションを実行するサービスのことです。
- Agent Collector
- PFM - Agentのサービスの一つです。パフォーマンスデータを収集したり,アラームに設定されたしきい値で,パフォーマンスデータを評価したりするサービスのことです。
- Agent Store
- PFM - Agentのサービスの一つです。パフォーマンスデータを格納するサービスのことです。Agent Storeサービスは,パフォーマンスデータの記録のためにデータベースを使用します。各PFM - Agentに対応して,各Agent Storeサービスがあります。
- Bufferpool(バッファープール)
- バッファープールとは,表や索引のデータ・ページをディスクから読み取る際や変更する際に,そのデータをキャッシュに入れておくためのメモリーです。バッファープールがあると,ディスク上ではなくメモリー上のデータにアクセスできるので,データベース・システムのパフォーマンスが向上します。メモリーへのアクセスはディスクへのアクセスよりも速いので,データベース・マネージャーがディスクへの読み書きをする必要が少ないほど,パフォーマンスは良くなります。ほとんどのデータ操作はバッファープール内で実行されるので,バッファープールの構成は単独の最も重要なチューニングの分野です。バッファープールで扱えるのは,ラージオブジェクトと長フィールドデータ以外のデータです。
- Correlator
- PFM - Managerのサービスの一つです。サービス間のイベント配信を制御するサービスのことです。アラームの状態を評価して,しきい値を超過するとアラームイベントおよびエージェントイベントを,Trap GeneratorサービスおよびPFM - Web Consoleに送信します。
- HAクラスタシステム
- 高可用性を実現させるためのクラスタシステムです。障害が発生しても運用を継続できるようにすることを目的としています。
- 業務実行中のサーバで障害が発生すると,待機していた別のサーバが業務の処理を引き継ぎます。これによって,障害発生時の業務の中断を防ぎ,可用性を向上させることができます。
- このマニュアルでは,単に「クラスタシステム」と記述している場合は,HAクラスタシステムのことを指します。
- Master Manager
- PFM - Managerのサービスの一つです。PFM - Managerのメインサービスのことです。
- Master Store
- PFM - Managerのサービスの一つです。各PFM - Agentから発行されたアラームイベントを管理するサービスのことです。Master Storeサービスはイベントデータの保持のためにデータベースを使用します。
- ODBCキーフィールド
- PFM - ManagerまたはPFM - Baseで,SQLを使用してStoreデータベースに格納されているレコードのデータを利用する場合に必要なODBCキーフィールドを示します。ODBCキーフィールドには,全レコード共通のものと各レコード固有のものとがあります。
- PDレコードタイプ
- →「Product Detailレコードタイプ」
- Performance Management
- システムのパフォーマンスに関する問題を監視および分析するために必要なソフトウェア群の総称です。Performance Managementは,次の五つのプログラムプロダクトで構成されます。
- PFM - Manager
- PFM - Web Console
- PFM - Base
- PFM - Agent
- PFM - RM
- PFM - Agent
- Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの一つです。PFM - Agentは,システム監視機能に相当し,監視対象となるアプリケーション,データベース,OSによって,各種のPFM - Agentがあります。PFM - Agentには,次の機能があります。
- 監視対象のパフォーマンスの監視
- 監視対象のデータの収集および記録
- PFM - Base
- Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの一つです。Performance Managementの稼働監視を行うための基盤機能を提供します。PFM - Agentを動作させるための前提製品です。PFM - Baseには,次の機能があります。
- 各種コマンドなどの管理ツール
- Performance Managementと他システムとの連携に必要となる共通機能
- PFM - Manager
- Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの一つです。PFM - Managerは,マネージャー機能に相当し,次の機能があります。
- Performance Managementのプログラムプロダクトの管理
- イベントの管理
- PFM - Manager名
- Storeデータベースに格納されているフィールドを識別するための名称です。コマンドでフィールドを指定する場合などに使用します。
- PFM - View名
- PFM - Manager名の別名です。PFM - Manager名に比べ,より直感的な名称になっています。例えば,PFM - Manager名の「INPUT_RECORD_TYPE」は,PFM - View名で「Record Type」です。PFM - Web ConsoleのGUI上でフィールドを指定する場合などに使用します。
- PFM - Web Console
- Performance Managementを構成するプログラムプロダクトの一つです。WebブラウザでPerformance Managementシステムを一元的に監視するためWebアプリケーションサーバの機能を提供します。PFM - Web Consoleには,次の機能があります。
- GUIの表示
- 統合監視および管理機能
- レポートの定義およびアラームの定義
- PIレコードタイプ
- →「Product Intervalレコードタイプ」
- Product Detailレコードタイプ
- 現在起動しているプロセスの詳細情報など,ある時点でのシステムの状態を示すパフォーマンスデータが格納されるレコードタイプのことです。PDレコードタイプは,次のような,ある時点でのシステムの状態を知りたい場合に使用します。
- システムの稼働状況
- 現在使用しているファイルシステム容量
- Product Intervalレコードタイプ
- 1分ごとのプロセス数など,ある一定の時間(インターバル)ごとのパフォーマンスデータが格納されるレコードタイプのことです。PIレコードタイプは,次のような,時間の経過に伴うシステムの状態の変化や傾向を分析したい場合に使用します。
- 一定時間内に発生したシステムコール数の推移
- 使用しているファイルシステム容量の推移
- SQLワークスペース
- 動的または静的SQLステートメントを実行するためにアプリケーションでセクションが必要になると,セクションは必要に応じて共有ワークスペースまたは専用ワークスペース内に置かれます。
- 共有ワークスペースは,アプリケーション・レベルに存在し,一つ以上のアプリケーションが共有しています。
- 専用ワークスペースはエージェント・レベルに存在し,それぞれのエージェントに一つの専用ワークスペースが関連づけられています。
- Storeデータベース
- Agent Collectorサービスが収集したパフォーマンスデータが格納されるデータベースのことです。
(ア行)
- アクション
- 監視するデータがしきい値に達した場合に,Performance Managementによって自動的に実行される動作のことです。次の動作があります。
- Eメールの送信
- コマンドの実行
- SNMPトラップの発行
- JP1イベントの発行
- アラーム
- 監視するデータがしきい値に達した場合のアクションやイベントメッセージを定義した情報のことです。
- アラームテーブル
- 次の情報を定義した一つ以上のアラームをまとめたテーブルです。
- 監視するオブジェクト(Process,TCP,WebServiceなど)
- 監視する情報(CPU使用率,1秒ごとの受信バイト数など)
- 監視する条件(しきい値)
- インスタンス
- このマニュアルでは,インスタンスという用語を次のように使用しています。
- レコードの記録形式を示す場合
1行で記録されるレコードを「単数インスタンスレコード」,複数行で記録されるレコードを「複数インスタンスレコード」,レコード中の各行を「インスタンス」と呼びます。
- PFM - Agentの起動方式を示す場合
同一ホスト上の監視対象を一つのエージェントで監視する方式のエージェントを「シングルインスタンスエージェント」,同一ホスト上の監視対象を複数のエージェントで監視する方式のエージェントを「マルチインスタンスエージェント」,マルチインスタンスエージェントの各エージェントサービスを「インスタンス」と呼びます。
- インスタンス番号
- 内部処理で使用する,1バイトの管理番号を示す識別子のことです。サービスIDの一部です。
- エージェント
- パフォーマンスデータを収集するPFM - Agentのサービスのことです。
(カ行)
- カタログ・キャッシュ
- カタログ・キャッシュは,次の内容を保管します。
- 表,ビュー,および別名の表記述子
- 記述子は,表,ビュー,または別名に関する情報をコンデンス内部フォーマットで保管します。SQLステートメントが表を参照すると,表記述子がカタログ・キャッシュに挿入されます。そのため,同じ表を参照する後続のSQLステートメントはその記述子を使用でき,ディスクからの読み取りは不要です(トランザクションは,SQLステートメントのコンパイル時に表記述子を参照します)。
- データベース許可情報
- BIND,CONNECT,CREATE,およびLOADなどのステートメントを処理すると,データベース許可情報へのアクセスが行われます。ステートメントがデータベース許可情報を参照すると,その後の操作で同じユーザーやグループについてデータベース許可情報を参照するときには,ディスクからではなく,カタログ・キャッシュからアクセスできます。
- ユーザー定義関数やストアード・プロシージャーなどのルーチンのための実行特権
- 特定のルーチンについてトランザクションが実行特権を参照すると,その後の操作で同じルーチンを参照するときには,情報をディスクからではなく,カタログ・キャッシュから取り出すことができます。
- 監視テンプレート
- PFM - Agentに用意されている,定義済みのアラームとレポートのことです。監視テンプレートを使用することで,複雑な定義をしなくてもPFM - Agentの運用状況を監視する準備が容易にできるようになります。
- 管理ツール
- サービスの状態の確認やパフォーマンスデータを操作するために使用する各種のコマンドまたはGUI上の機能のことです。次のことができます。
- サービスの構成および状態の表示
- パフォーマンスデータの退避および回復
- パフォーマンスデータのテキストファイルへのエクスポート
- パフォーマンスデータの消去
- 機能ID
- Performance Managementプログラムのサービスの機能種別を示す,1バイトの識別子のことです。サービスIDの一部です。
- クラスタシステム
- クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して一つのシステムとして運用するシステムです。このマニュアルでは,単に「クラスタシステム」と記述している場合は,HAクラスタシステムのことを指します。
- →「HAクラスタシステム」
(サ行)
- サービスID
- Performance Managementプログラムのサービスに付加された,一意のIDのことです。コマンドを使用してPerformance Managementのシステム構成を確認する場合,または個々のエージェントのパフォーマンスデータをバックアップする場合などは,Performance ManagementプログラムのサービスIDを指定してコマンドを実行します。サービスIDの形式は,プロダクト名表示機能の設定によって異なります。サービスIDの形式については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の,Performance Managementの機能について説明している章を参照してください。
- 実行系ノード
- クラスタシステムを構成するそれぞれのサーバシステムの,業務を実行中のノード(論理ホストがアクティブなノード)のことです。
- セクション
- 単一SQLステートメントの実行可能な構造体を含むプランまたはパッケージのセグメントのことです。
- ほとんどのSQLステートメントでは,ソース・プログラムのSQLステートメントごとに,プランの中にセクションが一つ存在します。
- しかし,以下のカーソル関連ステートメントの場合,DECLARE CURSORステートメントで指定されているSELECTステートメントをそれぞれ参照するため,すべてが同じセクションを参照します。
- DECLAREステートメント
- OPENステートメント
- FETCHステートメント
- CLOSEステートメント
- また,COMMITやROLLBACKなどのSQLステートメントと一部のSETステートメントはセクションを使用しません。
(タ行)
- 待機系ノード
- クラスタシステムを構成するそれぞれのサーバシステムの,実行系ノードの障害時に業務を引き継げるよう待機しているノードのことです。
- 単数インスタンスレコード
- 1行で記録されるレコードです。このレコードは,固有のODBCキーフィールドを持ちません。
- →「インスタンス」
- データベースID
- PFM - Agentの各レコードに付けられた,レコードが格納されるデータベースを示すIDです。データベースIDは,そのデータベースに格納されるレコードの種類を示しています。データベースIDを次に示します。
- PI
PIレコードタイプのレコードのデータベースであることを示します。
- PD
PDレコードタイプのレコードのデータベースであることを示します。
- データモデル
- 各PFM - Agentが持つレコードおよびフィールドの総称のことです。データモデルは,バージョンで管理されています。
- ドリルダウンレポート
- レポートまたはレポートのフィールドに関連づけられたレポートです。あるレポートの詳細情報や関連情報を表示したい場合に使用します。
(ハ行)
- バインド
- アラームをエージェントと関連づけることです。バインドすると,エージェントによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。
- パッケージ
- パッケージとは,データベース・オブジェクトの一つです。パッケージにはデータベース・マネージャーが,特定のアプリケーション・プログラムにとって最も効率的な方法でデータにアクセスするのに必要な情報が入っています。パッケージの特権を与えられたユーザーは,パッケージの作成と操作を行うことができます。
- パッケージ・キャッシュ
- 動的および静的SQLステートメントの実行に必要なパッケージとセクションの情報は,必要に応じてパッケージ・キャッシュに置かれます。この情報は,動的または静的ステートメントを実行するときに必ず必要になります。パッケージ・キャッシュはデータベース・レベルです。これは,同じような環境のエージェントが別のエージェントでの作業の利点を共有できることを意味します。静的SQLステートメントの場合は,カタログ・アクセスをしなくて済みます。動的SQLステートメントの場合は,コンパイルのコストを掛けることがありません。
- パフォーマンスデータ
- 監視対象システムから収集したリソースの稼働状況データのことです。
- 非対話形式(コマンド)
- コマンドの実行中に必要な入力作業について,オプションの指定や定義ファイルの読み込みで代替するコマンドの実行形式です。
- 非対話形式でコマンドを実行することで,稼働監視システムの構築を省力化でき,ユーザーの負担を軽減できます。
- フィールド
- レコードを構成するパフォーマンスデータの集まりのことです。
- フェールオーバー
- クラスタシステムで障害が発生したときに,業務を実行するサーバの処理を実行系ノードから待機系ノードに引き継ぐことです。
- 複数インスタンスレコード
- 複数行で記録されるレコードです。このレコードは,固有のODBCキーフィールドを持っています。
- →「インスタンス」
- 物理ホスト
- クラスタシステムを構成する各サーバに固有な環境のことです。物理ホストの環境は,フェールオーバー時にもほかのサーバに引き継がれません。
- プロダクトID
- 該当するPerformance Managementプログラムのサービスが,Performance Managementのどのプログラムプロダクトのものかを示す1バイトの識別子のことです。サービスIDの一部です。
(ラ行)
- ライフタイム
- 各レコードに収集されるパフォーマンスデータの一貫性が保証される期間のことです。
- リアルタイムレポート
- 監視対象の現在の状況を示すレポートです。
- 履歴レポート
- 監視対象の過去から現在までの状況を示すレポートです。
- レコード
- 収集したパフォーマンスデータを格納する形式のことです。レコードの種類は,Storeデータベースの各データベースによって異なります。
- レポート
- PFM - Agentが収集したパフォーマンスデータをグラフィカルに表示する際の情報を定義したものです。主に,次の情報を定義します。
- レポートに表示させるレコード
- パフォーマンスデータの表示項目
- パフォーマンスデータの表示形式(表,グラフなど)
- 論理ホスト
- クラスタシステムでの運用時にJP1の実行環境となる論理上のサーバのことです。障害の発生時には,論理ホスト単位で系が切り替わります。論理ホストは専用のIPアドレスを持ち,フェールオーバー時にはそのIPアドレスを引き継いで動作します。そのため,障害で物理的なサーバが切り替わった場合も,クライアントからは同じIPアドレスでアクセスでき,一つのサーバが常に動作しているように見えます。
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