Cosminexus 機能解説

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4.3 インプロセスHTTPサーバによるリクエストの受け付け

インプロセスHTTPサーバは,J2EEサーバのプロセス内で提供されるWebサーバ機能です。

Webサーバを経由しないで,HTTPリクエストをJ2EEサーバのプロセスが直接受信することによって,Webサーバ連携時よりも優れた処理性能でWebサーバの機能を利用できます。このため,性能を重視したシステムでは,インプロセスHTTPサーバを使用することを推奨します。

ただし,Hitachi Web ServerおよびMicrosoft IISと比べて提供機能に差異があるため,機能差異を確認した上で,インプロセスHTTPサーバを使用するかどうか検討してください。また,インプロセスHTTPサーバとWebサーバ連携機能を同時に使用することはできません。システム設計時に,あらかじめどちらの機能を使用するか選択しておく必要があります。選択の指針については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」を参照してください。

なお,インプロセスHTTPサーバを使用する場合,次のことが前提となります。

インプロセスHTTPサーバの設定は,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

ポイント
インプロセスHTTPサーバは,デフォルトでは使用しない設定になっています。
<この節の構成>
4.3.1 インプロセスHTTPサーバで使用できる機能
4.3.2 Webクライアントからの接続数とリクエスト処理スレッド数の制御
4.3.3 Webクライアントからの同時接続数の制御
4.3.4 Persistent Connectionによる通信制御
4.3.5 インプロセスHTTPサーバで設定できる通信タイムアウト
4.3.6 アクセスを許可するホストの制限によるアクセス制御
4.3.7 リクエストデータのサイズの制限によるアクセス制御
4.3.8 有効なHTTPメソッドの制限によるアクセス制御
4.3.9 HTTPレスポンスヘッダのカスタマイズ
4.3.10 エラーページのカスタマイズ
4.3.11 リダイレクトによるリクエストの振り分け
4.3.12 ログ・トレースの出力
4.3.13 インプロセスHTTPサーバが返すエラーステータスコード