Cosminexus 機能解説

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4.3.11 リダイレクトによるリクエストの振り分け

ここでは,リダイレクトによるリクエストの振り分けについて説明します。

インプロセスHTTPサーバでは,HTTPリクエストに含まれるURLパターンによってリクエストを振り分けます。また,振り分けたリクエストに対するレスポンスをカスタマイズしてクライアントに返すこともできます。

URLパターンによるリクエストの振り分けと,レスポンスのカスタマイズの処理について説明します。また,リダイレクトによるリクエストの振り分けの設定の概要についても説明します。

<この項の構成>
(1) URLパターンによるリクエストの振り分け
(2) レスポンスのカスタマイズ
(3) 注意事項

(1) URLパターンによるリクエストの振り分け

インプロセスHTTPサーバでは,インプロセスHTTPサーバあてのHTTPリクエストのうち,特定のURLへのリクエストを,指定したWebコンテナに振り分けて処理させることができます。これによって,システム構成の変更などの理由でWebアプリケーションを別なJ2EEサーバに移動する場合に,変更前のURLへのリクエストを,変更後のURLに転送できます。

また,インプロセスHTTPサーバでのリダイレクトによる振り分けでは,特定のWebアプリケーション,およびWebアプリケーション内の特定のサーブレット/JSPに対するリクエストを,一時的にほかのWebサーバにリダイレクトする場合にも使用できます。インプロセスHTTPサーバでは,リクエストされたサーブレット/JSPなどのリソースが実際にあるかどうかに関係なく,リダイレクトを実行します。リダイレクトは,サーブレット/JSPよりも優先されます。そのため,サーブレット/JSPへのリクエストがリダイレクトされるURLと一致した場合,サーブレット/JSPは実行されません。

(2) レスポンスのカスタマイズ

特定のURLへのリクエストに対して,特定のファイルをレスポンスとして返すようにカスタマイズすることもできます。リダイレクトするURLへのリクエストに対するレスポンスのステータスコードが300〜307の場合,レスポンスボディを自動生成してクライアントにレスポンスを返します。また,指定したファイルをレスポンスボディとして使用することもできます。ファイルを指定する場合,レスポンスのContent-Typeヘッダもあわせて指定します。

レスポンスボディが自動生成されるステータスコードの詳細,およびリダイレクトによるリクエストの振り分けの設定(インプロセスHTTPサーバの場合)については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

(3) 注意事項

リダイレクトによるリクエストの振り分けに関する注意事項を次に示します。