JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.5.6 稼働状況を監視するための前提条件

最新版のJP1/NETM/DMでは,すべての稼働状況を監視できます。ただし,使用しているJP1/NETM/DMのバージョンが混在している場合,バージョンによって稼働状況の監視対象に差異があるので注意してください。

稼働状況の監視対象ごとに,監視できるWindows版のJP1/NETM/DMのバージョンを次の表に示します。

表2-17 稼働状況の監視対象ごとに必要なJP1/NETM/DMのバージョン

稼働状況の監視対象 必要なJP1/NETM/DMのバージョン
ソフトウェアの起動抑止
  • JP1/NETM/DM Manager 08-00以降
  • JP1/NETM/DM Client 07-50以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-00以降
ソフトウェアの稼働時間
  • JP1/NETM/DM Manager 08-10以降
  • JP1/NETM/DM Client 08-10以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-10以降およびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-10以降
操作履歴
  • プロセスの起動
  • プロセスの停止
  • キャプションの変更
  • アクティブウィンドウの変更
  • マシンの起動/停止
  • ログオン/ログオフ

  • JP1/NETM/DM Manager 08-00以降
  • JP1/NETM/DM Client 07-50以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-00以降

  • ファイル操作※1

  • JP1/NETM/DM Manager 08-00以降
  • JP1/NETM/DM Client 08-00以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-00以降およびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-00以降

  • Webアクセス※2
  • 印刷操作※3
  • 外部メディア操作※4

  • JP1/NETM/DM Manager 08-50以降
  • JP1/NETM/DM Client 08-50以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-50以降およびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50以降
印刷操作の抑止
  • JP1/NETM/DM Manager 08-50以降
  • JP1/NETM/DM Client 08-50以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-50以降およびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50以降
外部メディア操作の抑止
  • JP1/NETM/DM Manager 08-50以降
  • JP1/NETM/DM Client 08-50以降またはJP1/NETM/DM Client - Base 08-50以降およびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature 08-50以降
注※1
クライアントのOSがWindows Vistaの場合,ファイル操作の履歴を取得するためには,バージョンが08-11以降のクライアントを使用する必要があります。
注※2
クライアントのMicrosoft Internet Explorerのバージョンを,5.01,5.5,6.0,または7.0にする必要があります。
また,Microsoft Internet Explorer 6.0以降の場合,Microsoft Internet Explorerの[ツール]−[インターネットオプション]メニューから表示されるダイアログボックスの[詳細設定]タブで,「サードパーティー製のブラウザ拡張を有効にする」チェックボックスをオンにする必要があります。
注※3
クライアントのOSがWindows 98およびWindows Meの場合,印刷操作の履歴は取得されません。
また,JP1/秘文または秘文で印刷抑止を実施している場合は,JP1/NETM/DMでの印刷操作の履歴は取得されません。
注※4
クライアントのOSがWindows NT 4.0の場合,外部メディア操作の履歴は取得されません。
また,クライアントのOSがWindows Server 2008およびWindows Vistaの場合,USB接続のCD/DVDドライブおよび内蔵CD/DVDドライブの操作の履歴は取得されません。

稼働状況の監視対象を限定する場合,表2-16に稼働状況の監視対象ごとに示しているJP1/NETM/DMがあれば実行できます。例えば,ソフトウェアの稼働時間だけを監視したい場合,08-10以降のJP1/NETM/DM ManagerとJP1/NETM/DM Client(またはJP1/NETM/DM Client - BaseおよびJP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature)があれば,ほかのプログラムは必要ありません。

なお,ジョブを中継するシステムは,すべての監視対象に共通して,次のプログラムのうちどれか一つが必要です。