JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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付録F 用語解説

数字英字ア行カ行サ行タ行ナ行ハ行マ行ヤ行ラ行

数字

64ビット版JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DMシステムで,OSがWindows Server 2003 (IPF)のコンピュータを,クライアントとして管理するために必要なプログラムです。
64ビット版JP1/NETM/Remote Control Agent
OSがWindows Server 2003 (IPF)のコンピュータを使用する場合に,リモートコントロールされる側にインストールするプログラムです。JP1 Version 7iのJP1/NETM/DM Clientのリモートコントロールエージェントと同等の機能を持っています。

英字

AITファイル
専用のインストーラなどを使用して対話形式でソフトウェアをインストールするときの手順を記録したファイルで,Automatic Installation Toolを使用して作成します。JP1/NETM/DMでは,一部の他社ソフトウェア用のAITファイルを提供しています。また,ユーザがAITファイルを作成することもできます。
Asset Information Manager Limited
JP1/NETM/DMで取得したインベントリ情報および操作ログを,目的に合わせて集計,検索できるGUIを提供するコンポーネントです。
「Asset Information Manager Limited」をインストールすることで,リモートインストールマネージャからソフトウェアの稼働情報を管理するウィンドウを起動することもできます。
JP1/NETM/Client Security Controlと連携する場合の,クライアントセキュリティ管理用のGUIも提供します。
Embedded RDB
JP1/NETM/DM Managerが提供する,組み込み型のリレーショナルデータベースです。JP1/NETM/DM Managerのインストール時にEmbedded RDBを使用するかどうか選択できます。
ID
複数のクライアントあてにリモートインストールをするために,クライアントをグルーピングする方法の一つです。IDに所属するクライアントは,クライアントまたは配布管理システムで登録します。
ID管理中継
IDジョブおよびIDに属するクライアントを管理する中継マネージャまたは中継システムです。IDジョブが実行されると,ID管理中継はIDジョブを自システムに保管し,このIDに属するクライアントに対してジョブを実行します。
IDジョブ
あて先にIDを指定して実行するジョブです。
InstallShield環境削除ツール
インストール環境を初期化するツールです。JP1/NETM/DM Clientのインストール中にエラーが発生しインストールが中止された場合,再インストールする前に実行します。
JP1/AJS2
JP1/AJS2は,業務を自動的に運用するためのプログラムです。処理を順序付けて定期的に実行したり,特定の事象が発生したときに処理を開始したりできます。
JP1/Base
JP1/IMの基盤機能を提供するプログラムです。
JP1イベントの送受信や,ユーザの管理,起動の制御などをします。また,JP1/IMシステムのエージェントとしての役割も持ちます。
JP1/Baseは,JP1/IM - Managerの前提プログラムです。
JP1/Cm2またはHP OpenView
ネットワークの障害管理,構成管理および性能管理を実現するプログラムの総称です。
JP1/IM
JP1/IMは,分散システムを集中的に監視するためのプログラムです。分散システム内での業務の実行状況や障害などの情報は,JP1イベントとして,JP1/IMに送られます。JP1/IMは,JP1イベントを登録,管理し,システム管理者の端末に表示します。
JP1/NetInsight II -PortDiscovery
ネットワークに接続している機器の情報を収集し,ネットワークの構成の一覧を作成するプログラムです。ネットワークに接続されている機器の種別やIPアドレスなどの情報を一覧形式で確認できます。また,定期的にネットワークの構成情報を収集したり,不正な接続を監視したりすることもできます。
JP1/NETM/Asset Information Manager
ネットワーク装置を含めたハードウェア情報,ソフトウェア情報,契約情報などをデータベースに一元管理することで,資産の導入,ソフトウェアのライセンス管理,機器の保守などに伴うIT資産管理業務の合理化および管理コストの低減を支援するプログラムです。
JP1/NETM/Audit - Manager
内部統制の有効性を評価するために必要な証跡記録を一元管理し,内部統制の報告書作成や監査業務を支援するプログラムです。ユーザ情報やシステム構成の変更などの証跡記録を利用して,業務の正当性を確認したり,リソースへの操作やアクセス状況を監査したりできます。
JP1/NETM/DMシステム
JP1/NETM/DMがインストールされたホストで構成されるネットワーク全体のことです。
JP1/NETM/DM未導入ホスト
JP1/NETM/DMがインストールされていないホストです。
JP1/秘文 CG Pro
Microsoft Office文書を暗号化して専用のUSBメモリに格納し,持ち出したMicrosoft Office文書をUSBメモリにインストールされた専用ツールでしか閲覧・編集できないようにする製品です。JP1/秘文 CG Proを使用することで,外部に持ち出したUSBメモリからの情報流出を防止できます。JP1/秘文と連携して操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1/秘文 IC
データを暗号化する製品です。JP1/秘文の操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1/秘文 IF
データを外部媒体に格納して持ち出すことを禁止(または許可)する製品です。JP1/秘文の操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1/秘文 IS
ファイルサーバと連携して,ファイルサーバ上の共有機密フォルダに対するアクセスを制御する製品です。JP1/秘文の操作ログを取得する場合,管理対象のクライアントにインストールします。
JP1イベント
システム内で何らかの事象が発生した際に,その事象に関してJP1/Baseに通知される情報です。
JP1ユーザ
JP1/Baseと連携してユーザ管理をする場合に,JP1/NETM/DMのユーザ認証に使用するアカウントの名称です。JP1/Baseがインストールされた認証サーバで設定します。JP1ユーザは,JP1/IMやJP1/AJS2でのユーザ認証にも使用されています。
Microsoft SQL Server
Windows NT上で動作する,Microsoft社のリレーショナルデータベース管理システムです。JP1/NETM/DMの情報を管理するリレーショナルデータベース管理システムとして,Microsoft SQL Serverが使用できます。
SQL
リレーショナルデータベース用の言語の一種です。構造化照会言語とも呼ばれます。
Visual Test
Windows環境で動作するアプリケーションプログラムのデバッグ作業を支援するプログラムです。
Wake on LAN
Wake on LANはLANで接続されたネットワーク上のマシンに対して,ネットワーク経由でほかのマシンからリモートで起動するための規格です。
Windows CE版JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DMシステムで,OSがWindows CEのPDAを,クライアントとして管理するために必要なプログラムです。
Windows Server 2008・Windows Vista版JP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DMシステムで,OSがWindows Server 2008およびWindows Vistaのコンピュータを,クライアントとして管理するために必要なプログラムです。中継システムとしても使用できます。

ア行

アーカイブ
複数のファイルを一つにまとめることです。
あて先グループ
複数のクライアントあてにリモートインストールするためにクライアントをグルーピングする方法の一つです。業務や組織ごとなど配布目的に合わせ,配布管理システムからホストをグルーピングします。
アプリケーションゲートウェイ方式
ファイアウォール実現方式の一つです。パケットの中継を禁止して,アプリケーションゲートウェイでアクセスを制御します。外部から内部にアクセスする場合には,ゲートウェイのログインとパスワードを入力させ,内部に直接アクセスできないようにします。
アラート通知
「アラート」とは,プログラムから表示されるメッセージの一つです。ユーザの操作によって,何らかの問題や重大なエラーが発生するおそれのある場合,ユーザに対して注意を促したり警告を与えたりするために表示されます。
JP1/NETM/DMでは,クライアントのシステム監視中にハードウェアの異常などを検知した場合に,ポップアップメッセージなどでユーザに通知することを「アラート通知」と呼びます。
アンアーカイバ
リモートコレクト時に,アーカイブされたファイルや,圧縮されたファイルを元の形式に復元するためのプログラムです。
インストールスクリプト
インストール処理の手順を記述したスクリプトで,クライアントで実行します。パッケージを作成するときに,自動的に生成されます。ユーザ独自のインストールスクリプトを作成してユーザ固有の処理をすることもできます。
インストールソフトウェア情報
「Asset Information Manager Limited」で,各機器にインストールされているソフトウェアを管理するための情報です。
インストールソフトウェア情報は,配布管理システムで管理しているインベントリ情報などを「Asset Information Manager Limited」のデータベースに取り込んで利用するための情報です。
そのため,ソフトウェアの名称およびバージョンは,JP1/NETM/DMなど,情報の取り込み先で管理されている内容となります。
インストールソフトウェアリスト
「Asset Information Manager Limited」で,各機器にインストールされているソフトウェアの名称を管理するための情報です。また,インストールソフトウェアに対する各種設定を管理するためにも使用します。
インストールタイミング
パッケージをクライアントにインストールするタイミングです。クライアントの起動時にインストールする「システム起動時インストール」,またはパッケージがクライアントに転送された時点でインストールする「通常インストール」を選択できます。
インストールモード
クライアントでのパッケージのインストール方法です。インストーラを使用する「GUIインストールモード」,インストーラを使用しないでファイルのコピーだけでインストールする「バックグラウンドインストールモード」の2種類があります。
インベントリ情報
クライアントでのハードウェアの使用状況やインストールされているソフトウェアの種類など,クライアントの管理に必要な情報です。インベントリ情報は,配布管理システムからジョブを実行して取得します。
インベントリビューア
クライアントから取得したインベントリ情報の表示や集計ができるウィンドウで,多様なレポート機能を持っています。JP1/NETM/DM Managerで使用できます。
オフラインインストール
インストール媒体を使用することで,ネットワークを介さないでソフトウェアをインストールする機能です。
オフラインフォルダ
オフラインマシンから取得したインベントリ情報および稼働情報を管理するフォルダです。[システム構成]ウィンドウおよび[あて先]ウィンドウに,「{OFFLINE}」という名称で表示されます。
オフラインマシン
JP1/NETM/DMのシステム構成情報に登録していない,Windowsのクライアントです。例えば,次のようなPCです。
  • スタンドアロンで使用していて,JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしているPC
  • ネットワーク内でJP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしているが,JP1/NETM/DMのシステム構成情報に登録していないPC
なお,オフラインマシンからもインベントリ情報と稼働情報を取得できます。また,オフラインマシンにソフトウェアをインストールすることもできます。
オフラインマシン情報
オフラインマシンから取得したインベントリ情報と稼働情報のことです。

カ行

外部メディア操作
ソフトウェアの稼働状況の監視対象の一つです。USB接続メディア,内蔵CD/DVDドライブ,内蔵FDドライブ,IEEE 1394接続メディア,および内蔵SDカードスロットを介した書き込みまたは読み出しを,外部メディア操作として抑止します。
また,これらの外部メディアの接続および切断(取り外し)を,外部メディア操作の履歴として取得します。ただし,内蔵FDドライブの操作は履歴取得の対象外となります。
稼働監視ポリシー
ソフトウェアの稼働状況を監視する場合に設定する条件です。起動を抑止するソフトウェアや,履歴を取得する操作を設定します。
監査ログ
JP1製品が共通で出力するログです。「だれが」,「いつ」,「どのような操作を実行したか」を示します。出力された監査ログはJP1/NETM/Audit - Managerで管理され,システムの内部統制の評価と監査に利用されます。
キャビネット
配布管理システムにあるパッケージを保管するための領域です。
業務フィルター
「Asset Information Manager Limited」で,ユーザ権限に応じて,操作画面から実行できる処理を制限する機能です。
各操作画面の構成要素(ボタン,検索条件,編集項目など)を,ユーザ権限に応じて変更します。
クライアント
JP1/NETM/DM Client(クライアント)がインストールされたマシン,またはJP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能がインストールされたマシンのことです。配布管理システムから直接,または中継するシステムを介してリモートインストールされるソフトウェアを受信し,自システムにインストールしたり,インストール結果を配布管理システムへ通知したりできます。
クライアント制御
ネットワーク経由で,手元のPCから離れた場所にあるPCを起動したり,シャットダウンしたりする機能です。この機能を使って,JP1/NETM/DMでは,深夜や休日などの電源が入っていない状態のPCに対してソフトウェアをリモートインストールできます。クライアント制御を利用するには,PCがAMTまたはWake on LANに対応し,さらに自動シャットダウンに対応していることが必要です。
検索パターン
[操作ログ一覧]ウィンドウで操作ログを検索するための検索条件を保存したものです。主な検索目的に使用する検索パターンは,デフォルトで登録されています。また,デフォルトで登録されている検索パターンを編集したり,新規に登録したりすることもできます。
更新プログラム
Microsoft Updateで提供される,OSやMicrosoft Office製品などの更新プログラムです。JP1/NETM/DMで適用情報を収集できる「パッチ」も,更新プログラムに含まれます。
コレクトスクリプト
クライアントが実行するリモートコレクト処理の手順を記述したスクリプトです。Windowsの上位システムからリモートコレクトする場合は,ジョブ作成時に自動的に作成されます。UNIXの上位システムからリモートコレクトする場合は,クライアント側のユーザが独自にコレクトスクリプトを作成することによって,ユーザ固有の処理をさせることができます。
コレクトファイル
クライアントからリモートコレクトで収集したファイルです。

サ行

削除ソフトウェア管理テーブル
ソフトウェアインベントリ辞書から削除したソフトウェアの情報が登録される内部テーブルです。「ファイルを検索」を指定して「ソフトウェア情報の取得」ジョブを実行した場合,各ホストから通知されるソフトウェア情報が削除ソフトウェア管理テーブルに登録されているときは,ソフトウェアインベントリ辞書には追加されません。また,各ホストのソフトウェアインベントリ情報にも追加されません。
資源登録システム
リモートインストールするソフトウェアを配布管理システムに登録するプログラムです。WindowsのJP1/NETM/DMシステムのパッケージャに相当します。UNIXのJP1/NETM/DMの用語です。
資産情報
「Asset Information Manager Limited」で,ハードウェアおよびソフトウェアを管理するための情報です。
システム監視
あらかじめ設定した条件に従って,クライアントが特定のハードウェアの状態を監視する機能です。システム監視中は,ローカルシステムビューアの[システム監視の状態]パネルに監視対象の状態が表示されます。また,監視対象に異常が発生した場合は,アラートメッセージやアイコンの変化によってユーザにアラートを通知します。クライアントが上位システムに接続している場合は,上位システムへアラートを通知することもできます。
[システム監視]アイコン
タスクバーの通知領域に表示されるアイコンです。アイコンの状態から,システム監視機能の状態とアラート通知の有無が確認できます。また,[システム監視]アイコンをダブルクリックすると,ローカルシステムビューアを起動できます。
[システム監視]アイコンを表示するには,クライアントセットアップの[システム監視]パネルで,「システム監視アイコンをタスクバーの通知領域に表示する」を選択します。
システム情報
JP1/NETM/DMシステムを構成するホストのハードウェアの情報です。配布管理システムからジョブを実行して取得します。
自動メンテナンスポリシーファイル
あて先グループおよびIDの自動メンテナンスのポリシーが記述されたテキスト形式ファイルです。
集計
JP1/NETM/DM Managerで管理している情報の種類ごとに,該当するホストの数を表示する機能です。リレーショナルデータベースで情報を管理しているときに使用できます。
上位システムアドレス格納ファイル
ホスト名とIPアドレスの対応が記述された設定ファイルです。ホスト名運用のクライアントが上位システムを名前解決できないときに,上位システムのIPアドレスを認識するために使用されます。
ジョブ
JP1/NETM/DMの機能の実行単位です。ジョブには次の21種類があります。
  • パッケージのインストール
  • 中継システムまでのパッケージ転送
  • 中継システムのパッケージ一括削除
  • リモートコレクト
  • 中継までのリモートコレクト
  • 中継サーバからのコレクトファイル収集
  • 中継サーバのコレクトファイル削除
  • クライアントユーザによるインストール
  • システム構成情報の取得
  • システム情報の取得
  • ソフトウェア情報の取得
  • ユーザインベントリ情報の転送
  • ユーザインベントリ情報の取得
  • レジストリ取得項目の転送
  • 中継サーバからの結果通知保留
  • 中継サーバの結果通知の保留解除
  • ファイル転送の中断
  • ファイル転送の再開
  • メッセージの通知
  • ソフトウェア稼働監視の制御
  • ソフトウェア稼働情報の取得
セキュリティPC
ハードディスクやFDなどの外部記憶装置を持たない,最低限の機能だけを備えたPCです。エージェントに接続してアプリケーションソフトやファイルをリモートコントロールできます。セキュリティPC用のアップデートデータは,JP1/NETM/DMを使ってリモートインストールできます。
全あて先
あて先の種類の一つです。マネージャから中継マネージャ配下のホストすべてに対してジョブを実行するときに指定します。
操作履歴
クライアントで操作されるソフトウェアおよびファイルの情報です。操作履歴には,次の種類があります。
  • プロセスの起動
  • プロセスの停止
  • キャプションの変更
  • アクティブウィンドウの変更
  • マシンの起動/停止
  • ログオン/ログオフ
  • ファイル操作
  • Webアクセス
  • 印刷操作
  • 外部メディア操作
操作ログ
JP1/NETM/DMで取得した抑止履歴,操作履歴,およびJP1/秘文 LogManagerのデータベースに格納されているユーザ操作ログを,[操作ログ一覧]ウィンドウで確認する際,表示される情報をまとめて操作ログと呼びます。
[操作ログ一覧]ウィンドウ
配布管理システムで取得したクライアントの稼働情報のうち,ソフトウェアの起動や印刷操作の抑止履歴,およびソフトウェアやファイルの操作履歴を,さまざまな条件で抽出し,参照できる画面です。
ソフトウェアインベントリ辞書
JP1/NETM/DMで管理するソフトウェアを設定する辞書です。「ファイルの検索」で取得したソフトウェアの中から,管理対象とするソフトウェアを選択できます。また,インベントリビューアでライセンスを管理する場合に必要な,ライセンス情報を設定できます。
ソフトウェア検索リスト
ソフトウェア情報の取得に使用するリストです。JP1/NETM/DMが標準提供する「標準検索リスト」と,ユーザが任意に編集できる「ユーザ指定検索リスト」があります。
ソフトウェア情報
JP1/NETM/DMシステムを構成するホストにインストールされているソフトウェアの情報です。配布管理システムからジョブを実行して取得します。

タ行

中継システム
配布管理システムとクライアントの間で,リモートインストールやインベントリ情報の収集などのジョブを中継するJP1/NETM/DM Clientのことです。
中継するシステム
配布管理システムとクライアントの間で,リモートインストールやインベントリ情報の収集などのジョブを中継するプログラムの総称です。
中継マネージャ
配布管理システムを階層化したシステムで,最上位の配布管理システム(マネージャ)の配下に位置するJP1/NETM/DM Managerのことです。配布管理システムとクライアントの間で,リモートインストールやインベントリ情報の収集などのジョブを中継できます。
重複ホスト
ホスト識別子を使用して運用している場合に,ホスト識別子が再生成されたためにシステム構成情報に重複して登録された,同一のホストのことです。
ディレクトリ情報
Active Directoryから取得するユーザ情報やコンピュータ情報のことです。取得したディレクトリ情報は,ジョブのあて先に指定したり,インベントリビューアでクライアントの情報を参照するために使用したりできます。
データベースマネージャ
データベースマネージャには,JP1/NETM/DM Manager用と「Asset Information Manager Limited」コンポーネント用の2種類があります。
JP1/NETM/DM Manager用のデータベースマネージャは,JP1/NETM/DM Managerのコンポーネントの一つで,JP1/NETM/DMで使用するリレーショナルデータベースを作成したり,メンテナンスをしたりできます。
「Asset Information Manager Limited」コンポーネント用のデータベースマネージャは,「Asset Information Manager Limited」のサブコンポーネントで,「Asset Information Manager Limited」のリレーショナルデータベースを作成したり,メンテナンスをしたりできます。
ドメイン
ネットワーク内のホストおよびユーザを管理する単位です。

ナ行

認証サーバ
JP1/Baseを使用した,JP1ユーザのアクセス権限を管理するサーバです。一つのユーザ認証圏に1台設置する必要があります。このサーバを利用してJP1ユーザを一括で管理します。JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理する場合,JP1ユーザをこのサーバに登録する必要があります。
ネットワーク構成情報ファイル
ネットワークに接続されているホストのIPアドレス,MACアドレス,サブネットマスクなどの情報を記述したCSV形式ファイルです。
ネットワーク情報
「Asset Information Manager Limited」で,各機器のネットワーク上の位置を管理するための情報です。ネットワーク情報は,「IPアドレス」,「MACアドレス」,「ノード名」,「コンピュータ名」などを表します。

ハ行

配布管理システム
リモートインストールするソフトウェアを保管し,リモートインストールの実行を指示するプログラムです。リモートインストールの状況や結果,各ホストにインストールしてあるソフトウェアなどを確認できます。
パケットフィルタリング方式
ファイアウォールを通過するパケットを制限する,ファイアウォール実現方式の一つです。内部から外部へのアクセスは許可して,外部から内部へのアクセスは禁止するといった運用ができます。また,インターネットにアクセスする端末を限定できます。
パッケージ
リモートインストールをするソフトウェアの単位です。パッケージは,配布管理システムのキャビネットに保管されます。
パッケージ種別
パッケージの種類を示します。「ユーザプログラム,データ」,「日立プログラムプロダクト」,および「他社ソフトウェア」の3種類があります。
パッケージセットアップマネージャ
配布管理システム,または中継システムから受け取ったソフトウェアを,クライアント側で任意に選択してインストールするための機能です。インストールを拒否したり,インストール先のディレクトリを変更したりできます。
パッケージャ
リモートインストールするソフトウェアを配布管理システムに登録するプログラムです。
パッケージング
パッケージャを使用して,パッケージを作成することです。
パッチ情報ファイル
Microsoft社のサーバからパッチを取得するための情報が記載されたファイルです。JP1/NETM/DMでパッチを取得する場合に必要です。パッチ情報ファイルは,JP1/NETM/DMが日立Webサーバに接続して取得します。Microsoft社からのパッチの提供状況に応じて更新されます。
日立Webサーバ
Microsoft社からパッチを取得するために必要な,パッチ情報ファイルを提供するサーバです。日立Webサーバは,弊社サポートサービスが提供しています。日立Webサーバへの接続には,弊社サポートサービスの契約による認証情報が必要です。
秘文連携機能
AITファイルを使用して,インストール済みJP1/秘文および秘文の詳細情報を取得したり,JP1/秘文および秘文のインストール可否をチェックしたりする機能です。また,JP1/秘文および秘文関連のログも収集できます。
ファイアウォール
インターネットと内部システムの境界に設置して,外部からの不正なアクセスが内部システムへ侵入することを防ぐものです。
複数LAN接続
複数のLANで構成されたシステムに対応するJP1の機能です。この機能を使うと,複数のLANに接続されたホスト上で,JP1の通信に使うLANを設定できます。システムやほかのアプリケーションとは別にJP1独自に通信設定できるので,多様なネットワーク構成や運用方法に柔軟に対応できます。なお,複数のLANに接続したホストを,マルチホームホストや複数NICのホストと呼ぶこともあります。
JP1/NETM/DMでは,次の複数LAN接続の環境での運用をサポートしています。
  • 複数のネットワークに分かれている環境
  • ネットワークが多重化されている環境
部署情報
「Asset Information Manager Limited」で,資産管理システムを利用する部門など,組織を管理するための情報です。部署情報は,「部署名」,「部署コード」,「原価コード」などを表します。
分割配布
ネットワークに負荷を掛けないためにユーザが指定したサイズで分割して転送し,かつ転送と転送の間にインターバル(転送休止時間)を置きながら配布する方法です。サイズは,セットアップ時とジョブの作成時,さらにパッケージの転送途中の中継地点でも指定できます。大容量のパッケージを配布する場合に有効です。
変更履歴
「Asset Information Manager Limited」で,機器のメモリサイズやディスク容量の変更を管理するための情報です。CPU,メモリ,ディスクが物理的に不当に変更されていないかどうかを確認できます。
変更履歴は,「変更日付」,「ディスク容量」,「メモリサイズ」,「CPU」などを表します。
ホスト
JP1/NETM/DMでの操作の対象となる,ネットワークを構成するPCまたはWSです。
ホスト識別子
システム内でホストを一意に識別できるキーです。ネットワーク構成に左右されないため,システム管理者がホストを管理する負担を軽減できます。ホスト識別子を利用するにはリレーショナルデータベースが必要です。
ホスト探索
指定したネットワークの範囲内に存在するホストを探索する機能です。JP1/NETM/DM未導入ホストを検出するときに実行します。
ポリシー
システム構成情報の自動反映機能によって新規にシステム構成に追加されたホストを,自動的にあて先グループまたはIDに振り分けるために,あらかじめ設定しておく条件です。

マ行

マネージャ
配布管理システムを階層化しているシステムで,システムの最上位に位置するJP1/NETM/DM Managerのことです。
マルチキャストアドレス
各マルチキャストグループに固有のIPアドレスです。マルチキャスト配布の送信側と受信側のセットアップで設定します。
マルチキャストグループ
マルチキャスト配布をするとき,ジョブの配布先となる概念上のグループです。マルチキャストアドレスというグループ固有のIPアドレスを持っています。上位システムがマルチキャストグループにジョブのパケットを送信すると,そのグループに所属している各クライアントに,パケットが配信されます。
マルチキャスト配布
ジョブの配布方式の一つです。IPマルチキャストプロトコルを利用して,上位システムから特定多数のクライアントへパケットを送信します。クライアントの数に関係なく,上位システムはマルチキャストグループ1か所だけにジョブのパケットを送信すればよいため,通信量を削減できます。
未適用パッチ情報
クライアントに適用されていないパッチの情報です。JP1/NETM/DMでは,次の情報を未適用パッチ情報として扱います。
  • Microsoft Updateによって提供されるセキュリティに関する更新プログラムのうち,クライアントに適用されていない更新プログラムの情報
  • MBSAのmbsacli.exeコマンドを実行したスキャン結果のうち,最新のパッチが見つからなかった情報(スキャン結果で「NOT Found」と表示される情報)

ヤ行

ユーザインベントリ項目
ユーザインベントリ情報の入力項目です。配布管理システムで作成したユーザインベントリ項目は,ジョブを実行してクライアントに配布します。
ユーザインベントリ情報
クライアント独自の情報(氏名やPCの製造番号など)です。配布管理システムからジョブを実行して取得します。
ユニキャスト配布
ジョブの配布方式の一つです。上位システムからクライアントへ1対1でパケットを送信します。上位システムは,送信先のクライアントごとにジョブのパケットを送信する必要があるため,パケットの送信数は,クライアント数の増加に対応して増大します。
抑止履歴
クライアントで,ソフトウェアの起動,および印刷が抑止された履歴です。

ラ行

リモートインストール
パッケージングされたソフトウェアを,配布管理システムからクライアントシステムに転送し,インストールする機能です。
リモートインストールマネージャ
配布管理システムのGUI部分のプログラムです。
リモートコレクト
クライアントにあるファイルを,配布管理システムに収集する機能です。配布管理システムから指示します。
リモートコントロール
配布管理システムから,クライアントを遠隔操作する機能です。
リモートコントロールエージェント
リモートコントロールで,リモートコントロールマネージャから遠隔操作される側のPCで実行させるプログラムです。
リモートコントロールマネージャ
リモートコントロールで,リモートコントロールエージェントの遠隔操作を指示する側のプログラムです。
リレーショナルデータベース
JP1/NETM/DM Managerの情報の管理に使用するデータベースです。Embedded RDB,Microsoft SQL Server,またはOracleを使用できます。
レコーダファイル
専用のインストーラなどを使用して対話形式でソフトウェアをインストールするときの手順を記録したファイルです。JP1/NETM/DMでは,一部の他社ソフトウェア用のレコーダファイルを提供しています。また,ユーザがレコーダファイルを作成することもできます。
ローカルシステムビューア
クライアントのハードウェアやソフトウェアに関する情報が参照できるウィンドウで,システム監視の状態,アラート履歴,システム情報,およびインストールされたソフトウェアが表示されます。これらの情報は,クライアントが上位システムと接続していなくても閲覧できるため,クライアントユーザによるローカルなシステム管理に利用できます。