JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)

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2.5.7 稼働情報の保存日数の目安

クライアント1台につき,1日当たりに発生する稼働情報は約1,800件です。ソフトウェアの稼働監視では,取得する稼働情報が大量になると,システムに負荷が掛かるおそれがあります。取得する稼働情報の項目を限定したり,情報を取得するクライアントの台数を調整したりして,システムに負荷を掛けないように運用することをお勧めします。

システムに負荷を掛けないで運用する目安として,次に示す計算式の範囲内で稼働監視機能を使用してください。

n × 1,800 × m × x < 5,000,000

n :クライアントの台数
m :操作履歴の保存日数
x :取得する操作履歴の係数
取得する項目の合計値を指定します。
  • プロセス起動:0.14
  • プロセス停止:0.14
  • キャプション変更:0.25
  • アクティブウィンドウの変更:0.25
  • ファイル操作:0.08
  • Webアクセスログ:0.14
なお,マシン起動/停止,ログオン/ログオフ,抑止履歴,印刷操作,印刷抑止,印刷抑止解除,および外部メディア操作は,取得する履歴の量が少ないので,計算は不要です。

次に,すべての操作履歴項目を取得する場合の稼働情報の計算例を示します。

クライアントが2,500台の中規模システムで運用する場合の,稼働情報の保存日数の算出
2,500台 × 1,800 × m × 1 < 5,000,000
m = 約1日
稼働情報の保存日数を五日間とする場合の,クライアント台数の算出
n × 1,800 × 5 × 1 < 5,000,000
n = 約500台

この計算例の5,000,000件は,JP1/NETM/DM Managerの性能上,1日にデータベースに格納できる情報量(ログ件数)の目安です。Webアクセスログの情報量(ログ件数)は,Webアクセスログのフィルタリング機能を使用することによって,1日当たりに発生するWebアクセスログ件数が200件となるケースを想定しています。