JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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10.5.6 バージョンアップ時の設定

ここでは,JP1/IM - Managerのバージョンアップインストール時のセットアップ項目について説明しています。

<この項の構成>
(1) イベント取得フィルターの位置の変更
(2) 統合スコープのバージョンアップコマンドの実行

(1) イベント取得フィルターの位置の変更

旧バージョンのJP1/IM - ManagerまたはJP1/IM - Central Consoleで,イベント取得フィルター(互換用)を使用していた場合は,jcochafmodeコマンドを実行して,イベント取得フィルターの位置をイベントコンソールサービスからイベントフロー制御サービスに変更できます。イベント取得フィルターの位置をイベントフロー制御サービスに変更すると,JP1イベントの監視に加えて,自動アクションや監視オブジェクトの状態監視にも有効なフィルターとして動作させることができます。また,フィルター条件を詳細に定義できるようになります。ただし,バージョンアップ前のイベント取得フィルターで運用したい場合は,フィルター位置の変更は不要です。

注意
一度イベント取得フィルターの位置を変更すると,以前のイベント取得フィルターには戻せません。jcochafmodeコマンドを実行する前に,イベント取得フィルターの位置の変更について,十分に検討してください。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. jcochafmodeコマンドを実行してフィルター位置を変更する。
  3. JP1/IM - Managerを起動する。
 

(2) 統合スコープのバージョンアップコマンドの実行

08-01以前のJP1/IM - Central Scopeからバージョンアップした場合は,次の手順に従い,バージョンアップコマンドを実行してください。バージョンアップコマンドを実行するまでは,旧バージョンのJP1/IM - Central Scopeと互換モードで動作します(旧バージョンから追加された機能は使用できません)。

  1. JP1/IM - Managerを停止する。
  2. ディスクの空き容量を確認する。
    次手順に示すjp1csverupコマンドを実行するには,監視オブジェクトDB分の空き容量が必要です。監視オブジェクトDBは,次に示すディレクトリ内のすべてのデータです。
    /var/opt/jp1scope/database/jcsdb/
  3. jp1csverupコマンドを実行する。
  4. jbssetcnfコマンドを実行する。
    次に示す機能の有効,無効は旧バージョンのJP1/IM - Central Scopeの設定に依存します。
    • 対処済み連動機能
    • 状態変更イベントの上限監視
    機能を無効から有効にしたい場合,次の表に示すファイルを引数にjbssetcnfコマンドを実行してください。

    表10-5 機能を有効にするための設定ファイル

    ファイル名 説明
    action_complete_on.conf 対処済み連動機能を有効にするためのファイルです。
    evhist_warn_event_on.conf 監視オブジェクトの状態変更イベント件数が上限値(100件)を超えた際に,JP1イベントを発行する機能を有効にするためのファイルです。
  5. JP1/IM - Managerを起動する。
  6. JP1/IM - ViewでJP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)に接続し,問題がないか動作を確認する。
 

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