JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
統合コンソールは,JP1イベントによってシステムで発生する事象を一元管理することにより,システムを統合的に管理します。
システムの運用では,常にシステムが正常であるかを監視し続ける必要があります。統合コンソールはシステムの集中監視によって,監視作業の効率化と,問題発生のいち早い対策を支援し,運用管理の負担を軽減します。
ここではシステム運用のサイクルに沿って,統合コンソールによるシステム統合管理について説明します。
表1-3 運用サイクルと統合コンソールによる運用(例)
運用サイクル 統合コンソールの機能 運用の概要 システムの監視 イベント監視
- システムで発生したJP1イベントを集中監視する。
- 特定のイベントを受信したときに,相関イベントを発行して,これを集中監視する。
問題発生の検知と通知 自動アクション
- 特定イベントを受信することで,自動的に任意のコマンドを実行する。これにより,管理者へのメール送信などを実行して,問題発生を通知する。
- 特定イベントを受信することで,自動的にJP1/IM - Rule Operationにルール起動要求を通知する(JP1/IM - Rule Operation連携)。
運用については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド」を参照してください。
- 自動アクション結果を確認する。
インシデント登録 JP1/IM - Incident Master連携用の機能
- 特定イベントを受信することで,自動で,または手動でJP1/IM - Incident Masterにインシデントを登録する。
運用については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Incident Master」を参照してください。
問題の調査および対策 イベント詳細
- JP1イベントの詳細情報を表示する。
イベント検索
- 問題のJP1イベントに関連するイベントを検索する。
モニター起動
- JP1イベントを発行したアプリケーションを起動し,詳細の調査または対策をする。
コマンド実行
- 任意のコマンドを実行する。
統合機能ツリー
- 任意のアプリケーションを起動し,詳細の調査または対策をする。
運用サイクル全般 対処状況の管理
- 重要イベントの対処状況を管理する。
イベントガイド機能
- JP1イベントに対する対処方法や対応手順など,ガイド情報を表示する。
イベント一覧情報の保管(CSV出力)
- JP1/IM - Viewに表示されるJP1イベントの情報を保管(CSV出力)する。
- <この節の構成>
- 1.4.1 統合コンソールによる集中監視
- 1.4.2 自動アクションによる問題発生の通知
- 1.4.3 統合コンソールを基点とした問題の調査
- 1.4.4 重要イベントの管理
- 1.4.5 イベント一覧情報の保管(CSV出力)
- 1.4.6 JP1/IM - Incident Masterへのインシデント登録(JP1/IM - Incident Master連携)
- 1.4.7 JP1/IM - Rule Operationへのルール起動要求(JP1/IM - Rule Operation連携)
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