JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


1.4.3 統合コンソールを基点とした問題の調査

JP1/IMでは,システムで発生した問題の調査を,統合コンソールを基点とした一連の操作の流れに統合することで,運用作業を簡略化します。

以降,JP1/IMによる問題調査の流れを,例を挙げて説明します。

<この項の構成>
(1) イベント詳細
(2) イベント検索
(3) モニター起動
(4) コマンド実行
(5) 統合機能メニューからのアプリケーション起動

(1) イベント詳細

まず,問題発生を検知したイベントを,[イベントコンソール]画面の[イベント詳細表示]により確認します。

(2) イベント検索

問題によっては,問題発生イベント(問題発生を通知するイベント)だけでなく,その関連イベント(その問題が発生するまでに発生した事象)を問題発生時の状況として総合的に確認し調査を進める場合があります。この場合,問題発生などの重要イベントに絞って表示する[イベントコンソール]画面の[重要イベント]ページと,各ホストに直接接続して任意の条件でイベントを確認する[イベントコンソール]画面の[イベント検索]ページを,組み合わせて使います。

イベント詳細やイベント検索によって,問題の状況を確認したあと,JP1/IMの[イベントコンソール]画面から各種機能を使用して,個々のイベントについて調査を進めます。

図1-12 JP1/IMからの各種操作

[図データ]

(3) モニター起動

表示されているJP1イベントから,関連する管理アプリケーションを直接起動でき,より直感的な操作で,監視画面から調査画面へ移って調査を始めることができます。

なお,この機能を使用するには,JP1イベントを発行したアプリケーションが,モニター起動による連携をサポートしている必要があります。モニター起動をサポートしていないJP1イベントの場合は,ビューアー上の[モニター起動]が非活性で表示されます。

(4) コマンド実行

統合コンソールから直接,エージェントホスト上でWindowsやUNIXのコマンドを実行できます。エージェントホストにtelnetなどで接続する必要がなくコマンドが実行でき,簡単な確認などを容易にできます。

実行できるコマンドは,自動アクションと同じ種類のコマンドです。

(5) 統合機能メニューからのアプリケーション起動

統合機能メニューは,任意のアプリケーションを登録し,起動できるツールです。

JP1イベント発行やモニター起動に対応していないアプリケーションも,統合機能メニューに登録しておくことで,統合コンソールでの運用操作の流れにまとめることができます。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.