Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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(1) バージョンアップ手順(シングルサーバ構成)
Version 2.0,Version 3,Version 5又はVersion 6からVersion 7へバージョンアップできます。次にバージョンアップの手順を示します。
- 次のサービスが開始されている場合,管理ツールのサービスからサービスを停止します。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Facilities Manager Tool
- 次のディレクトリとファイルのバックアップを取得します(バージョンアップに失敗したときのリストアに使用します)。
- <インストールディレクトリ>\etc
- <インストールディレクトリ>\log
- <インストールディレクトリ>\room
- <インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.ini(存在する場合)
- <インストールディレクトリ>\bin\SFagent.ini(親サーバだけ。存在する場合)
- <スケジュール格納ディレクトリ>\<各ユーザIDのディレクトリ>
- 注意
- デフォルトのディレクトリは次のとおりです。
| ディレクトリの種類 |
デフォルトのディレクトリ |
| インストールディレクトリ |
C:\Groupmax\apposv |
| スケジュール格納ディレクトリ |
- Version 2.0
C:\Groupmax\apposv
- Version 3以降
C:\Groupmax\apposv\data
|
- スケジュール格納ディレクトリをデフォルトから変更している場合は,「コンフィギュレーション」の項番1「スケジュール格納ディレクトリ」を確認してください。
- 「コンフィギュレーション」を起動し,各設定の控えをとります。
- 「3.1 サーバのインストール」に記述されている手順に従い,Version 7へ更新インストールします。
- Version 7の管理ツールをインストールします。
- 「コンフィギュレーション」を起動し,各設定を確認します。設定が異なる場合は,3.で控えた設定に変更します。
- バージョンアップ前からAddress Serverと連携している場合には,次のファイルが存在することを確認します。
<Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
- Version 2.0からVersion 7にバージョンアップする場合で,Address Serverと連携しているときは,次の手順でユーザ情報を再作成します。
1. Address Serverが起動していることを確認し,起動していない場合は起動します。
2. 「コンフィギュレーション」を起動します。
3. 「手動実行」から「ユーザ情報再作成」を選択します。
- 管理ツールのサービスから次のサービスを開始します。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Facilities Manager Tool
(2) バージョンアップ手順(マルチサーバ構成)
Version 2.0,Version 3,Version 5又はVersion 6からVersion 7へバージョンアップできます。次にバージョンアップの手順を示します。
- 親サーバ・子サーバで次のサービスが開始されている場合,管理ツールのサービスからサービスを停止します。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager
- Groupmax Facilities Manager Tool
- 親サーバ・子サーバで次のディレクトリとファイルのバックアップを取得します(バージョンアップに失敗したときのリストアに使用します)。
- <インストールディレクトリ>\etc
- <インストールディレクトリ>\log
- <インストールディレクトリ>\room
- <インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.ini(存在する場合)
- <インストールディレクトリ>\bin\SFagent.ini(親サーバだけ。存在する場合)
- <スケジュール格納ディレクトリ>\<各ユーザIDのディレクトリ>
- 注意
- デフォルトのディレクトリは次のとおりです。
| ディレクトリの種類 |
デフォルトのディレクトリ |
| インストールディレクトリ |
C:\Groupmax\apposv |
| スケジュール格納ディレクトリ |
- Version 2.0
C:\Groupmax\apposv
- Version 3以降
C:\Groupmax\apposv\data
|
- スケジュール格納ディレクトリをデフォルトから変更している場合は,「コンフィギュレーション」の項番1「スケジュール格納ディレクトリ」を確認してください。
- 親サーバ・子サーバで「コンフィギュレーション」を起動し,各設定の控えをとります。
- 親サーバ・子サーバで「3.1 サーバのインストール」に記述されている手順に従い,Version 7へ更新インストールします。
- Version 7の管理ツールをインストールします。
- 親サーバ・子サーバで「コンフィギュレーション」を起動し,各設定を確認します。設定が異なる場合は,3.で控えた設定に変更します。
- 親サーバでバージョンアップ前からAddress Serverと連携している場合には,次のファイルが存在することを確認します。
<Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
- Version 2.0からVersion 7にバージョンアップする場合で,Address Serverと連携しているときは,次の手順で親サーバでユーザ情報を再作成します。
1. Address Serverが起動していることを確認し,起動していない場合は起動します。
2. 「コンフィギュレーション」を起動します。
3. 「手動実行」から「ユーザ情報再作成」を選択します。
- 子サーバで<Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.defファイルが存在する場合は削除します。
このファイルを削除した場合は,子サーバと同じサーバマシンのAddress Serverの再起動が必要です。
- 親サーバ・子サーバの管理ツールのサービスから次のサービスを開始します。
- Groupmax Scheduler Server Tool
- Groupmax Facilities Manager Tool
- すべての子サーバから次の手順で「管理データ取得」を実行します。
1. 「コンフィギュレーション」を起動します。
2. 「手動実行」から「管理データ取得」を選択します。
- 親サーバ・子サーバの管理ツールのサービスから,次のサービスを開始します。
- Groupmax Scheduler Server
- Groupmax Facilities Manager
(3) コンフィギュレーションの設定に関する注意事項
子サーバのコンフィギュレーションの項番5「親サーバ環境の共有」を「共有する」と設定した場合に,親サーバのコンフィギュレーションの設定内容を子サーバで共有できます。
親サーバと子サーバのコンフィギュレーション設定値の共有については,バージョンごとに異なる項目があります。コンフィギュレーションの設定を親サーバと子サーバで共有する場合の,バージョンごとの違いを次に示します。
| 項番 |
設定項目 |
親サーバとの環境共有 |
| Version 2.0以前 |
Version 3
Version 5
Version 6
Version 7 |
| 1 |
スケジュール格納ディレクトリ |
× |
×※1 |
| 2 |
親サーバ/子サーバ |
× |
× |
| 3 |
親サーバホスト名/IPアドレス |
× |
△※2 |
| 4 |
管理データ取得時刻 |
○ |
× |
| 5 |
親サーバ環境の共有 |
× |
× |
| 6 |
ログファイル最大容量 |
○ |
○※3 |
| 7 |
不要スケジュール削除の自動実行 |
× |
○ |
| 8 |
不要スケジュール削除期間 |
○ |
○ |
| 9 |
不要スケジュール削除時刻 |
○ |
○ |
| 10 |
Addressでの認証 |
○ |
○ |
| 11 |
Addressホスト名/IPアドレス |
○ |
× |
| 12 |
ユーザ認証用ポート番号 |
○ |
○ |
| 13 |
変更通知情報取得の自動実行 |
− |
□ |
| 14 |
変更通知情報取得時刻 |
− |
□ |
| 15 |
Address情報取得オプション |
− |
□ |
| 16 |
Assist連携 |
− |
□※4 |
- (凡例)
- ○:親サーバと環境の共有をします(各子サーバで設定しても「管理データの取得」を実行した後は無視されます)。
- ×:親サーバと環境の共有をしません(必ず各子サーバで設定してください)。
- −:Version 2.0以前にはありません。
- △:初期設定時には,親サーバのホスト名/IPアドレスを入力する必要があります。
- □:子サーバでの設定は不要です。
- 注※1
- Version 2.0からのアップグレード時に,Version 2.0をアンインストール後にVersion 3,Version 5,Version 6又はVersion 7をインストールした場合,スケジュール格納ディレクトリはデフォルト(C:\Groupmax\apposv\data)になります。以前のスケジュールデータを継続して使用したい場合は,スケジュール格納ディレクトリを変更するか,ユーザIDのディレクトリを移動するかのどちらかをしてください。
- 注※2
- Version 6 06-50からは親サーバと環境の共有をしません(必ず各子サーバで設定してください)。
- 注※3
- Version 2.0の場合は件数で表示されていましたが,Version 3,Version 5,Version 6又はVersion 7からは総容量をメガバイト(1MB(メガバイト)=1,048,576バイトの計算値)単位で指定します。
- 注※4
- Version 5以前にはありません。
(4) その他の注意事項
- バージョンアップと同時にマシンを移行する場合の手順は次のとおりです。
- 移行先のマシンに,移行元と同じバージョンのScheduler Server及びFacilities Managerをインストールします。
- 移行先のマシンにスケジュールデータ・管理データを転送します。
- 移行先のマシンをバージョンアップします。
- Groupmax Scheduler Server Version 2.0(GMAX-SSVW)からバージョンアップした場合,稼働ログ(LOGSV.csv)の出力方式が変更になりました。次の記述を参考にしてください。
- Scheduler Server Version 2.0の場合
先頭の古いログが削除されて,新しいログがファイルの後ろに追加されていきます。
- Scheduler Server Version 3,Version 5,Version 6又はVersion 7の場合
ログデータがログサイズ※より大きくなると,ファイルをLOGSV.bakファイルにリネームして,新規にLOGSV.csvファイルの先頭から追加していきます。
- 注※
- 「コンフィギュレーション」の項番6「ログファイル最大容量」で設定したサイズの1/14のサイズです。
- Groupmax Scheduler Server Version 2.0(GMAX-SSVW)からバージョンアップした場合,「コンフィギュレーション」でのログサイズの指定方法が次のように変わりました。
- Scheduler Server Version 2.0の場合:件数指定
- Scheduler Server Version 3,Version 5,Version 6又はVersion 7の場合:総容量指定
- GroupAppomouse/Server 01-00からのバージョンアップ時のインストールディレクトリ\etcディレクトリにoldserverlistファイルが存在している場合,GroupAppomouse/Server 01-00のServerが存在しないことを確認の上,すべてのServer上のファイル(oldserverlist)を削除してください。
- Version 6以前のバージョンに付属の管理ツールを使用した場合,管理データの取得はできる場合もありますが,転送はできません(成功したように見えますが,実際には転送されていません)。したがって,Version 6以前に付属の管理ツールは使用しないでください。
- Version 7の管理ツールで,Version 6以前のサーバと接続しようとした場合,管理データの取得はできますが,転送はできません。サーバと管理ツールは,必ず同じバージョンのものを使用してください。
- アンインストールを実行する際,同一マシン内にVersion 2.0のScheduler Server又はFacilities Managerがインストールされている場合は,先にVersion 2.0のScheduler Server又はFacilities Managerをアンインストールしてください。
- indxgetのエラー発生時の仕様がVersion 5から変わりました。Version 3までは,indxgetの実行中にエラーが生じた場合,それまでに更新したユーザ情報は反映されたままとなります。Version 5,Version 6又はVersion 7では,indxgetの実行中にエラーが生じた場合,ユーザ情報は反映されないで実行前の状態に戻ります。Address Serverから出力される変更通知情報も,実行前の状態に戻ります。
- 次のコマンドのリターンコードを変更しましたので注意してください。
- GetAdAll
- indxget
| リターンコード |
Version 3以前 |
Version 5,Version 6,Version 7 |
| 正常終了 |
1 |
0 |
| 異常終了 |
0 |
1 |
- Groupmax Scheduler Server Version 2.0 02-30からサポートした参照拒否,及び予約権限を設定した場合,利用するクライアントのバージョンによっては,動作が次のように異なります。
| クライアントのバージョン |
動作 |
| 参照拒否が設定されているメンバを参照しようとしたとき |
予約不可が設定されているメンバに予約しようとしたとき |
| 01-02以前の場合 |
ダミースケジュール※が表示されます(週間スケジュール上では略記は表示されません)。 |
エラーメッセージ「・・に予約できませんでした。」が表示され,予約できません。 |
| 01-10〜02-20の場合 |
ダミースケジュール※が表示されます。 |
| 02-30以降の場合 |
メンバのツリービューから直接選択した場合は,「・・には参照拒否権限が設定されています。」のメッセージが出力され,選択できません。
グループ選択から選択した場合,又は終了時保存をしている場合で起動時のウィンドウに参照拒否が設定されているメンバが存在するとき,タイトルバーに「参照拒否」と表示されるか,又はそのメンバのボタンが淡色表示されます。 |
エラーメッセージ「予約権限がありません。」が表示され,予約できません。 |
- 注※
- ダミースケジュールは,0:00〜24:00のスケジュールで次のように設定されます。
- 行先,用件,メモ:「※参照拒否権限が設定されています。」
- 行先区分:管理ツール上で1に設定された色
- 略記:「※拒否」
- マルチサーバ構成で,かつサーバのバージョンがVersion 5以降とVersion 3が混在する場合,Version 5以降のクライアントから使用する新機能について次の注意事項があります。
- イベント,拡張スケジュール,ユーザ検索機能は,サーバがVersion 5以降でかつ,クライアントがVersion 5以降であるときに使用できます。
- ユーザ検索機能では,ホームサーバがVersion 3のサーバであるユーザを検索できますが,「ユーザ検索結果一覧」ウィンドウから「階層表示」ボタンをクリックしても階層を表示できません。
- イベントの予約は,ホームサーバがVersion 3のサーバであるユーザに対してはできません。
- 拡張スケジュールを含む予約は,ホームサーバがVersion 3のサーバであるユーザに対してはできません。
- Groupmax Scheduler Server Version 2.0又はGroupmax Facilities Manager Version 2.0から,Version 3以降へバージョンアップする場合,次の注意事項があります。
サービスコントロールマネージャ上で使用されるサーバ及び管理ツールサーバのサービス名が次のように変更されています。したがって,バッチファイルなどで,これらのサービス名を参照している場合,バッチファイルなどを変更する必要があります。なお,Version 3以降は同一のサービス名のため,Version 3以降から上位のバージョンへバージョンアップする場合は,変更する必要はありません。
| サービス名 |
サービスコントロールマネージャ(SCM)で使用される名称 |
| Groupmax Version 2.0 |
Groupmax Version 3以降 |
| Schedulerサーバ |
Gmax Scheduler Server |
Groupmax Scheduler Server |
| Scheduler管理ツールサーバ |
Gmax Scheduler Server Tool |
Groupmax Scheduler Server Tool |
| Facilities Managerサーバ |
Gmax Facilities Manager |
Groupmax Facilities Manager |
| Facilities Manager管理ツールサーバ |
Gmax Facilities Manager Tool |
Groupmax Facilities Manager Tool |
- Version 5からAssist連携機能を使用している場合,バージョンアップしてAssist連携機能の使用を再開する前にホームサーバ一覧を作成する必要があります。作成方法については,「9.3.3 Assist連携用ホームサーバ一覧の作成」を参照してください。
- Version 5からAssist連携機能を使用している場合,設定変更ファイルの設定項目のうちAgentControlの設定が無効になります。詳細は,「9.9 SFagent.iniの設定」を参照してください。
- マルチサーバ構成で運用している場合,子サーバのバージョンアップは親サーバのバージョンアップの後に実施してください。
- GroupAppomouse/Server(Windows対応版)01-10以降からバージョンアップする際の注意
- レジストリに設定されているEnvPath及びSchedulePathの値は,そのまま引き継がれます。
- 01-00ではレジストリの値を直接変更していましたが,01-10からは「コンフィギュレーション」の設定機能を使用して変更するようにしています。そのため,レジストリの値を直接変更しないでください。
直接変更すると,システムが正常に動作しなくなる場合があります。
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