Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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12.1.1 バージョンアップ手順(ファイルモード)

<この項の構成>
(1) バージョンアップ手順(シングルサーバ構成)
(2) バージョンアップ手順(マルチサーバ構成)
(3) コンフィギュレーションの設定に関する注意事項
(4) その他の注意事項

(1) バージョンアップ手順(シングルサーバ構成)

Version 2.0,Version 3,Version 5又はVersion 6からVersion 7へバージョンアップできます。次にバージョンアップの手順を示します。

  1. 次のサービスが開始されている場合,管理ツールのサービスからサービスを停止します。
    • Groupmax Scheduler Server
    • Groupmax Scheduler Server Tool
    • Groupmax Facilities Manager
    • Groupmax Facilities Manager Tool
  2. 次のディレクトリとファイルのバックアップを取得します(バージョンアップに失敗したときのリストアに使用します)。
    • <インストールディレクトリ>\etc
    • <インストールディレクトリ>\log
    • <インストールディレクトリ>\room
    • <インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.ini(存在する場合)
    • <インストールディレクトリ>\bin\SFagent.ini(親サーバだけ。存在する場合)
    • <スケジュール格納ディレクトリ>\<各ユーザIDのディレクトリ>
    注意
    デフォルトのディレクトリは次のとおりです。
    ディレクトリの種類 デフォルトのディレクトリ
    インストールディレクトリ C:\Groupmax\apposv
    スケジュール格納ディレクトリ
    • Version 2.0
      C:\Groupmax\apposv
    • Version 3以降
      C:\Groupmax\apposv\data
    スケジュール格納ディレクトリをデフォルトから変更している場合は,「コンフィギュレーション」の項番1「スケジュール格納ディレクトリ」を確認してください。
  3. 「コンフィギュレーション」を起動し,各設定の控えをとります。
  4. 3.1 サーバのインストール」に記述されている手順に従い,Version 7へ更新インストールします。
  5. Version 7の管理ツールをインストールします。
  6. 「コンフィギュレーション」を起動し,各設定を確認します。設定が異なる場合は,3.で控えた設定に変更します。
  7. バージョンアップ前からAddress Serverと連携している場合には,次のファイルが存在することを確認します。
    <Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
  8. Version 2.0からVersion 7にバージョンアップする場合で,Address Serverと連携しているときは,次の手順でユーザ情報を再作成します。
    1. Address Serverが起動していることを確認し,起動していない場合は起動します。
    2. 「コンフィギュレーション」を起動します。
    3. 「手動実行」から「ユーザ情報再作成」を選択します。
  9. 管理ツールのサービスから次のサービスを開始します。
    • Groupmax Scheduler Server
    • Groupmax Scheduler Server Tool
    • Groupmax Facilities Manager
    • Groupmax Facilities Manager Tool

(2) バージョンアップ手順(マルチサーバ構成)

Version 2.0,Version 3,Version 5又はVersion 6からVersion 7へバージョンアップできます。次にバージョンアップの手順を示します。

  1. 親サーバ・子サーバで次のサービスが開始されている場合,管理ツールのサービスからサービスを停止します。
    • Groupmax Scheduler Server
    • Groupmax Scheduler Server Tool
    • Groupmax Facilities Manager
    • Groupmax Facilities Manager Tool
  2. 親サーバ・子サーバで次のディレクトリとファイルのバックアップを取得します(バージョンアップに失敗したときのリストアに使用します)。
    • <インストールディレクトリ>\etc
    • <インストールディレクトリ>\log
    • <インストールディレクトリ>\room
    • <インストールディレクトリ>\bin\AppoSV.ini(存在する場合)
    • <インストールディレクトリ>\bin\SFagent.ini(親サーバだけ。存在する場合)
    • <スケジュール格納ディレクトリ>\<各ユーザIDのディレクトリ>
    注意
    デフォルトのディレクトリは次のとおりです。
    ディレクトリの種類 デフォルトのディレクトリ
    インストールディレクトリ C:\Groupmax\apposv
    スケジュール格納ディレクトリ
    • Version 2.0
      C:\Groupmax\apposv
    • Version 3以降
      C:\Groupmax\apposv\data
    スケジュール格納ディレクトリをデフォルトから変更している場合は,「コンフィギュレーション」の項番1「スケジュール格納ディレクトリ」を確認してください。
  3. 親サーバ・子サーバで「コンフィギュレーション」を起動し,各設定の控えをとります。
  4. 親サーバ・子サーバで「3.1 サーバのインストール」に記述されている手順に従い,Version 7へ更新インストールします。
  5. Version 7の管理ツールをインストールします。
  6. 親サーバ・子サーバで「コンフィギュレーション」を起動し,各設定を確認します。設定が異なる場合は,3.で控えた設定に変更します。
  7. 親サーバでバージョンアップ前からAddress Serverと連携している場合には,次のファイルが存在することを確認します。
    <Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.def
  8. Version 2.0からVersion 7にバージョンアップする場合で,Address Serverと連携しているときは,次の手順で親サーバでユーザ情報を再作成します。
    1. Address Serverが起動していることを確認し,起動していない場合は起動します。
    2. 「コンフィギュレーション」を起動します。
    3. 「手動実行」から「ユーザ情報再作成」を選択します。
  9. 子サーバで<Address Serverインストールディレクトリ>\Groupmax\GroupApp\item.defファイルが存在する場合は削除します。
    このファイルを削除した場合は,子サーバと同じサーバマシンのAddress Serverの再起動が必要です。
  10. 親サーバ・子サーバの管理ツールのサービスから次のサービスを開始します。
    • Groupmax Scheduler Server Tool
    • Groupmax Facilities Manager Tool
  11. すべての子サーバから次の手順で「管理データ取得」を実行します。
    1. 「コンフィギュレーション」を起動します。
    2. 「手動実行」から「管理データ取得」を選択します。
  12. 親サーバ・子サーバの管理ツールのサービスから,次のサービスを開始します。
    • Groupmax Scheduler Server
    • Groupmax Facilities Manager

(3) コンフィギュレーションの設定に関する注意事項

子サーバのコンフィギュレーションの項番5「親サーバ環境の共有」を「共有する」と設定した場合に,親サーバのコンフィギュレーションの設定内容を子サーバで共有できます。

親サーバと子サーバのコンフィギュレーション設定値の共有については,バージョンごとに異なる項目があります。コンフィギュレーションの設定を親サーバと子サーバで共有する場合の,バージョンごとの違いを次に示します。

項番 設定項目 親サーバとの環境共有
Version 2.0以前 Version 3
Version 5
Version 6
Version 7
1 スケジュール格納ディレクトリ × ×※1
2 親サーバ/子サーバ × ×
3 親サーバホスト名/IPアドレス × ※2
4 管理データ取得時刻 ×
5 親サーバ環境の共有 × ×
6 ログファイル最大容量 ※3
7 不要スケジュール削除の自動実行 ×
8 不要スケジュール削除期間
9 不要スケジュール削除時刻
10 Addressでの認証
11 Addressホスト名/IPアドレス ×
12 ユーザ認証用ポート番号
13 変更通知情報取得の自動実行
14 変更通知情報取得時刻
15 Address情報取得オプション
16 Assist連携 ※4

(凡例)
○:親サーバと環境の共有をします(各子サーバで設定しても「管理データの取得」を実行した後は無視されます)。
×:親サーバと環境の共有をしません(必ず各子サーバで設定してください)。
−:Version 2.0以前にはありません。
△:初期設定時には,親サーバのホスト名/IPアドレスを入力する必要があります。
□:子サーバでの設定は不要です。

注※1
Version 2.0からのアップグレード時に,Version 2.0をアンインストール後にVersion 3,Version 5,Version 6又はVersion 7をインストールした場合,スケジュール格納ディレクトリはデフォルト(C:\Groupmax\apposv\data)になります。以前のスケジュールデータを継続して使用したい場合は,スケジュール格納ディレクトリを変更するか,ユーザIDのディレクトリを移動するかのどちらかをしてください。

注※2
Version 6 06-50からは親サーバと環境の共有をしません(必ず各子サーバで設定してください)。

注※3
Version 2.0の場合は件数で表示されていましたが,Version 3,Version 5,Version 6又はVersion 7からは総容量をメガバイト(1MB(メガバイト)=1,048,576バイトの計算値)単位で指定します。

注※4
Version 5以前にはありません。

(4) その他の注意事項

GroupAppomouse/Server(Windows対応版)01-10以降からバージョンアップする際の注意
  1. レジストリに設定されているEnvPath及びSchedulePathの値は,そのまま引き継がれます。
  2. 01-00ではレジストリの値を直接変更していましたが,01-10からは「コンフィギュレーション」の設定機能を使用して変更するようにしています。そのため,レジストリの値を直接変更しないでください。
    直接変更すると,システムが正常に動作しなくなる場合があります。