Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
ORGGROUP.tblファイルは組織グループに組織を設定するための定義ファイルです。組織グループファイルと呼びます。
ORGGROUP.tblファイルを作成後,SCHogimpコマンドでScheduler Serverに登録します。SCHogimpコマンドについては,次の箇所を参照してください。
ORGGROUP.tblファイルのフォーマットを次に示します。レコードフォーマットはCSV形式です。
図8-15 ORGGROUP.tblフォーマット
<0x0D><0x0A>は改行コードです。設定行は必ず改行されている必要があります。Windowsのメモ帳で作成した場合に改行コードが<0x0D><0x0A>になります。
最後の行にも<0x0D><0x0A>が必要です。<0x0D><0x0A>を省略するとその行は無効になります。
指定できる内容は次のとおりです。
表8-2 ORGGROUP.tblファイルの指定内容
| 項目 | 指定内容 |
|---|---|
| 組織ID | 8バイトまで指定できます。 ワイルドカードを使って,組織IDを指定することもできます。これによって,類似した組織IDをまとめて設定することができます。ワイルドカードは,組織IDの2バイト目以降に設定することが可能です。組織IDの最後に設定されたときだけワイルドカードと判断します。「kanri*」の*はワイルドカードになります。「kanri*a」の*はワイルドカードではなくエラーレコードと判断します。もし,組織IDに*を使用している場合は,AppoSV.iniのOrgGroupOmitMark設定でワイルドカードの記号を変更してください。AppoSV.iniの設定内容については,「3.2.6 AppoSV.iniファイルの設定値一覧」を参照してください。 |
| 組織グループ名 | 20バイトまでの任意のグループ名を指定できます。組織グループ名として使用できる文字は半角英小文字,及び半角数字です。 |
| アクセス権 | 次のどれかを指定してください。それぞれの数値の意味を次に示します。
|
| <0x0D> <0x0A> |
Windowsの改行コードのことです。必ずレコードの末尾に改行を入れてください。 |
ファイルの先頭からみて,各組織グループ名が最初に登場するレコードの値が有効になります。最初に登場するレコードでアクセス権が省略されていた場合は,AppoSV.iniのOutOrgGroupSecurityに設定された権限で動作します。最初に登場するレコード以外のレコードは,アクセス権を設定しても無視します。
ORGGROUP.tblファイルの設定例を示します。
表8-3 ORGGROUP.tblの例
| 行 | 内容 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | egyou2ka,asya,4<0x0D><0x0A> | asyaグループの最初に登場した行です。asyaグループは参照拒否です。 |
| 2 | eyou3ka,asya,<0x0D><0x0A> | asyaグループの2行目なので,アクセス権は省略しています。組織グループ名の後にコンマはありますが,問題ありません。 |
| 3 | eyou4ka,asya<0x0D><0x0A> | asyaグループの3行目なので,アクセス権は省略しています。組織グループ名の後のコンマも省略しています。 |
| 4 | sekkei1ka,bsya<0x0D><0x0A> | bsyaグループの最初に登場した行です。アクセス権は省略されているため,bsyaグループはOutOrgGroupSecurityに設定されたアクセス権です。 |
| 5 | sekkei2ka,bsya,2<0x0D><0x0A> | bsyaグループの2行目です。アクセス権には2が設定されていますが,2行目なので無視します。上の行の設定どおりbsyaグループはOutOrgGroupSecurityに設定されたアクセス権です。 |
| 6 | kanri*,csya,4<0x0D><0x0A> | csyaグループの最初に登場した行です。アクセス権には4が設定されています。ワイルドカードが使われているため,kanriで始まるすべての組織IDがこの組織グループに登録されていることになります。最後の行にも<0x0D><0x0A>が必要です。<0x0D><0x0A>を省略するとその行は無効になります。 |
組織グループをすべて削除する場合は,ファイルサイズが0バイトのORGGROUP.tblを作成してください。改行だけのORGGROUP.tblを作成しても,フォーマットエラーになりますので注意してください。
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