Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
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(1) SCHogimpでサポートする機能
SCHogimpでサポートしている機能を表に示します。なお,ユーザID・組織IDの存在チェックは実行しません。
表11-5 SCHogimpでサポートしている機能
| 項番 |
サポートする機能 |
| 1 |
文字列チェック |
| 2 |
長さチェック |
| 3 |
フォーマットチェック |
| 4 |
ユーザID,組織IDの重複チェック |
| 5 |
組織グループのアクセス権を補正。ファイルの先頭から見て各組織グループ名が最初に登場するレコードのアクセス権の値で,それ以降の同じ組織グループのレコードを補正します。 |
(2) SCHogimp実行時の注意点
- コマンドの排他制御について
コマンドは同時に実行できません。同時に実行した場合,後から実行したものがエラーとなります。またファイル登録時には,登録先のファイルのバックアップファイルを同じディレクトリに一時的に作成します。バックアップファイルが存在すると実行したコマンドはエラーとなります。
- [Ctrl]+[C],[Ctrl]+[Break]を押した場合の動作について
[Ctrl]+[C],[Ctrl]+[Break]を押した場合には,メッセージを出力し終了します。バックアップファイルが存在している場合にはバックアップファイルを元に戻し,再度実行してください。
- ファイル登録時のバックアップ処理について
ファイル登録前には,登録先ファイルと同じディレクトリに拡張子を.tblから.bakに変更したバックアップファイルを作成します。
組織グループファイルのバックアップファイル名:ORGGROUP.bak
特権ユーザ一覧ファイルのバックアップファイル名:ORGGROFF.bak
ファイルの登録に成功した場合は,バックアップファイルを次のディレクトリに退避します。
<インストールディレクトリ>\log\tmp_bk
ディレクトリが存在しない場合は登録処理の前に作成します。ディレクトリを作成できない場合はエラーになります。
- ORGGROUP.tblの中間ファイルの作成
ファイル登録時に,ORGGROUP.tblファイルのアクセス権の指定を補正した,中間ファイルを登録先ファイルと同じディレクトリに作成します。ファイル登録時には,中間ファイルをORGGROUP.tblに名前を変えて登録します。
組織グループファイルの中間ファイル名:ORGGROUP.tmp
図11-1 中間ファイルの作成イメージ
![[図データ]](FIGURE/ZU070B20.GIF)
- ワイルドカード変更時について
ワイルドカードの指定をデフォルト値から変更する場合,この設定でチェックするう前にAppoSV.iniの設定を実施してください。AppoSV.iniの設定内容については,「3.2.6 AppoSV.iniファイルの設定値一覧」を参照してください。
- ファイル及びディレクトリのアクセス権について
第2引数及び第3引数で指定したファイル及びディレクトリに読み書きができるアクセス権を設定してください。
- ログファイルにメッセージを書き込めない場合について
引数に指定したログファイルに書き込みができない場合,またログファイルのクローズに失敗した場合は,障害調査用のログファイルSCHogimp.logにログファイルに書き込めない旨メッセージを出力します。
障害調査用ログファイルSCHogimp.logに書き込みができない場合には,標準出力に障害調査用のログファイルSCHogimp.logに書き込めない旨メッセージを出力します。
(3) コマンドの書式
SCHogimp.exe {/i|/c} filename [logfilename]
- 第1引数
次のオプションを指定します。
- /i:第2引数で指定したファイルをチェックし,問題なければetcディレクトリに格納します。
- /c:第2引数で指定したファイルのチェックだけを実行します。
- 第2引数
filename:組織グループファイルの任意のパス,又は特権ユーザ一覧ファイルの任意のパスを指定します。
ファイル名には,組織グループファイルの場合は「ORGGROUP.tbl」,特権ユーザ一覧ファイルの場合は「ORGGROFF.tbl」を指定します。ファイル名の大文字・小文字は区別しません。これらのファイルの指定方法については,「8.6.2 設定情報」を参照してください。
ファイルパスは最大128バイトです。「<インストールディレクトリ>\etc」を指定しないでください。指定した場合,ファイルの登録処理に失敗することがあります。
- 第3引数
logfilename:ログファイル名(省略可)
メッセージの出力先に指定したいファイル名をフルパスで指定します。指定できるファイルパスは最大128バイトです(ログファイルには,フルパスで128バイト以内のディレクトリのファイルだけ指定できます)。
通常は標準出力にメッセージを出力しますが,logfilenameを指定した場合,logfilenameで指定したファイルにメッセージが出力されます。既に同じファイルが存在する場合は既存のファイルを上書きします。ファイル名にコマンド実行ディレクトリ上の「SCHogimp.log」を指定した場合,エラーとなります。
(5) コマンドパス
<インストールディレクトリ>\bin\SCHogimp.exe
(6) リターンコード
0:正常終了
1:異常終了(次の二つ以外のエラー)
2:異常終了(引数エラー)
3:異常終了(第2引数に指定したファイルのフォーマットに誤りがある場合(ファイルが0バイトの場合を含む))
(7) 障害調査用のログ出力について
コマンドを実行したディレクトリに,障害調査用のログSCHogimp.logを作成します。
- [フォーマット]
[日時] [プロセスID] [メッセージコード] [障害エラー情報]
|
メッセージコードは関数ごとに100番単位で値を割り振り,さらに出力箇所に応じて,関数内で一意に1〜99までの値を割り振ったものです。
障害エラー情報は上記メッセージに加えて,障害調査に役立つ情報を出力するものです。
- [世代管理]
コマンドを実行するたびにSCHogimp.logの内容を別ファイルにバックアップします。バックアップは次のように複数世代を管理します。
SCHogimp.log → SCHogimp.bk1 → SCHogimp.bk2 → … SCHogimp.bkX
Xの値は世代の数値です。バックアップが失敗した場合にログに残すため,一時的にSCHogimp.bk0が作成されます。
次のファイルを作成した場合,Xの値を変更できます。
<インストールディレクトリ>\bin\SCHogimp.ini
SCHogimp.iniのフォーマットを次に示します。セクション名,パラメタ名共に大文字・小文字を区別して入力してください。
- セクション名:log
- パラメタ名:FileCnt
- 値:1〜10の範囲で指定する(未設定,エラー時のデフォルトは6とします)。
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