Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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付録D.2 データベースの運用時の障害予防

データベースの運用中に注意することについて説明します。

<この項の構成>
(1) システム環境を設定及び変更するとき
(2) データベースファイルを削除するとき
(3) データベースを再編成するとき
(4) データベース満杯状態の回避

(1) システム環境を設定及び変更するとき

(2) データベースファイルを削除するとき

オブジェクトサーバのデータベースファイルは,[データベースのエリアの削除]ユティリティを使用して削除してください。エクスプローラやファイルマネージャなどのOSの機能を使用して削除しないでください。

なお,[データベースのエリアの削除]ユティリティで削除できるエリアの種別については,「8.3.3 データベースのエリアの削除」を参照してください。

(3) データベースを再編成するとき

(4) データベース満杯状態の回避

データベース運用中にデータベースが満杯状態になるのを防ぐための方法について説明します。データベースの使用状況は,[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティによって確認できます。[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティについては,「8.7.2 データベースエリアの使用状況の表示」を参照してください。なお,メッセージとしてKFXO41012-I,KFXO41053-I,KFXO41055-Iが出力されている場合についても,データベースの容量が満杯に近づいている可能性がありますので,同様にデータベースの使用状況の表示で使用状況を確認し必要に応じて対処を行ってください。出力した使用状況の見方については,「4.3.2 データベースエリアの使用状況の表示」を参照してください。これによって,データベースが満杯状態に近づいていることを確認した場合は,次に示す方法で対処してください。

また,メッセージKFXO40401-E及びKFXOE40402-Eが出力された場合も,オブジェクトサーバのデータベースエリアの容量が不足していますので,対処が必要です。

(a) データベースのエリアを拡張する

データベースエリアを拡張する方法について説明します。

Groupmax Address/Mail Server,Groupmax Document Manager及びGroupmax Workflow Serverのユーザ数増加や業務への適用範囲拡張など,環境の変更に伴うエリアの拡張作業が必要な場合にも,次に示す方法で実行してください。

〔エリアのファイルの「最大割り当て量」の変更を検証する式〕
 
a = 再見積もり後のareaパラメタの-sオペランド×再見積もり後のfileパラメタの-mオペランドの値
b = 現在のareaパラメタの-sオペランド×現在のfileパラメタの-mオペランドの値1 ※2
 
  • 上記式が「a>bである」時,fileパラメタの-mオペランド(最大割り当て量)の変更が必要です。
    変更後の-mオペランドの値は,「a/現在のareaパラメタの-sオペランドの値」を切り上げた値です。
    なお,変更後の-mオペランドの値は,a式の「再見積もり後のfileパラメタの-mオペランドの値」に代入してください。
  • 上記式が「a>bでない」時でも,そのデータベースのファイルが満杯になっている場合は,fileパラメタの-mオペランド(最大割り当て量)の変更が必要です。
    この場合,a式の値の見積もり誤りが考えられますので,現在のfileパラメタの-mオペランドの値1 ※2の1.2倍(適当な安全係数を設定してください)などの値を変更後の-mオペランドの値にしてください。なお,変更後の-mオペランドの値は,a式の「再見積もり後のfileパラメタの-mオペランドの値」に代入してください。

〔a式の求め方〕
a式への代入値は,次の方法で求めることができます。
[Groupmaxサーバ環境設定]ユティリティで[Object serverの簡易設定]−[データベース定義ファイルの作成]−[データベース構成変更用パラメタの作成]を選択します。
再見積もり後のシステム構成情報を入力してデータベース構成変更パラメタを作成します((オブジェクトサーバ組み込みディレクトリ)\ESET\usr\(パラメタ名称)のディレクトリ下にesetrc.txt及びesetcons.txtのファイルが作成されます)。
パラメタに指定された再見積もり後の「セグメントサイズ」及び「最大割り当て量」をa式へ代入してください。

〔b式の求め方〕
b式への代入値は,次のどれかの方法で求めることができます。
  • Object Server 02-30及びHigh-end Object Server 02-30以降のシステムを運用している場合
    データベースエリア情報出力ツール(xodarls)による表示結果から確認できます。
    データベースエリア情報出力ツール(xodarls)で表示される「セグメントサイズ」及び「最大割当量」をb式へ代入してください。
  • Object Server 02-30及びHigh-end Object Server 02-30より前のシステムを運用している場合
    次のユティリティ処理結果リストの表示内容から確認してください。
    ・[データベースの初期化]ユティリティ
    ・[データベースのエリアの追加]ユティリティ
    ・[データベースへのファイルの追加]ユティリティ
    ・[データベースのファイルの属性変更]ユティリティ
    現在の「セグメントサイズ」及び「最大割当量」1をb式へ代入してください。
  • Object Server 02-30及びHigh-end Object Server 02-30より前のシステムを運用しており,上記の[データベースの初期化],[データベースのエリアの追加],[データベースへのファイルの追加]又は[データベースのファイルの属性変更]ユティリティのユティリティ処理結果リストがない場合
    次のユティリティの実行時に使用したパラメタファイルの内容から確認してください。
    ・[データベースの初期化]ユティリティの初期設定パラメタファイル
    ・[データベースのエリアの追加]ユティリティの構成変更パラメタファイル
    ・[データベースへのファイルの追加]ユティリティの構成変更パラメタファイル
    パラメタファイルに指定した「セグメントサイズ」及び「最大割り当て量」2をb式へ代入してください。
注※1:
当該エリアを初期化した時に指定したファイルの「最大割り当て量」は,指定した値よりも大きな値に補正されている場合があります。その場合,現在のセグメント数は,当該エリアを初期化した時に指定したファイルの「最大割り当て量」よりも大きくなっている場合があります。
補正の仕方については,「7.5.2 初期設定パラメタの項目」のfileパラメタ-mオペランドの説明を参照してください。
注※2:
当該エリアを初期化した時に指定したファイルの「最大割り当て量」は,指定した値よりも大きな値に補正されている場合があります。その場合,現在のセグメント数は,当該エリアを初期化した時に指定したファイルの「最大割り当て量」よりも大きくなっている場合があります。
「最大割り当て量」が補正されている場合は,補正後の「最大割り当て量」をb式へ代入してください。
補正の仕方については,「7.5.2 初期設定パラメタの項目」のfileパラメタ-mオペランドの説明を参照してください。
(b) 不要なオブジェクトを削除する

データベースの満杯状態が近づいてエリアのページ不足が発生した場合に,不要なオブジェクトを削除して空きページを作成する方法について説明します。