Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
オブジェクトサーバのデータベースのディクショナリ用エリア,OIDインデクス用エリア,ユーザ用エリア及びインデクス用エリアの使用状況を表示します。使用状況は標準出力に出力されます。
データベースエリアの使用状況から,次のことが分かります。
使用状況は定期的に確認してください。
データベースエリアの使用状況を表示するには,[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティを使用します。[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティについては,「8.7.2 データベースエリアの使用状況の表示」を参照してください。
データベースエリアの使用状況を表示するときの手順を説明します。
[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティを実行して,データベースエリアの使用状況を標準出力に出力します。
ユティリティの処理結果として,データベースエリアの使用状況が標準出力に出力されます。
図4-7に処理結果の出力フォーマットを示します。また,図4-7に示した出力フォーマットの項目を表4-4に示します。図4-7と表4-4の図中の文字は対応しています。
図4-7 [データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティの処理結果の出力フォーマット
表4-4 [データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティの処理結果の出力項目
| 図中文字 | 項目 | 表示形式 |
|---|---|---|
| aaa…aaa | システムID | 11バイト |
| vv-rr | バージョン・リビジョン番号 | 5バイト |
| yy-mm-dd | ユティリティ実行開始年月日 | 西暦の下2けた−月−日 |
| hh:mm:ss | ユティリティ実行開始時刻 | 時:分:秒 |
| bbb…bbb | エリア名 | 最大30バイト |
| ccc…ccc | エリアの用途 | 最大20バイト |
| eee…eee | 該当エリアのセグメントサイズ | 10進数(右詰め) |
| fff…fff | 該当エリア内のファイルの最大割り当て量の合計 | 10進数(右詰め) 該当エリア内の全ファイルに最大割り当て量が指定されている時だけ表示します |
| ggg…ggg | ・オブジェクトサーバ稼働中にこのユティリティを実行してオブジェクトサーバと接続できた場合は,タイプ名又はインデクス名 ・オブジェクトサーバが稼働中でないか,又はオブジェクトサーバと接続できなかった場合は,タイプID又はインデクスID |
・タイプ名又はインデクス名の場合は,最大95バイトで表示 ・タイプID又はインデクスIDの場合は,0xの後に16進数で8けた |
| iii…iii | 該当タイプ又はインデクスの使用ページ数 | 10進数(右詰め) |
| jjj…jjj | 該当タイプの満杯ページ数(満杯状態になっているページのページ数) | 10進数(右詰め) 対象がインデクスページの場合は,「-」を出力します |
| kkk…kkk | 該当タイプ又はインデクスの割り当てページ数 | 10進数(右詰め) |
| lll…lll | 該当タイプ又はインデクスのセグメント数 | 10進数(右詰め) |
| nnn…nnn | 該当タイプ又はインデクスの最終セグメントの使用ページ数 | 10進数(右詰め) 各タイプ又は各インデクスが二つ以上のセグメントからなる場合に表示します |
| ooo…ooo | 該当タイプ又はインデクスの最終セグメントの満杯ページ数 | 10進数(右詰め) |
| ppp…ppp | 該当タイプ又はインデクスの最終セグメントの割り当てページ数 | 10進数(右詰め) |
| qqq…qqq | 未使用セグメントの使用ページ数 | 10進数(右詰め)常に0を表示します |
| sss…sss | 未使用セグメントの満杯ページ数 | 10進数(右詰め) 対象がインデクスページの場合は,「-」を出力します |
| ttt…ttt | 未使用セグメントの割り当てページ数 | 10進数(右詰め) |
| uuu…uuu | 未使用セグメントのセグメント数 | 10進数(右詰め) |
| www…www | 該当エリア内の使用ページ数合計 | 10進数(右詰め) |
| xxx…xxx | 該当エリア内の満杯ページ数合計 | 10進数(右詰め) |
| zzz…zzz | 該当エリア内の割り当てページ数合計 | 10進数(右詰め) |
| AAA…AAA | 該当エリア内のセグメント数合計 | 10進数(右詰め) |
| BBB…BBB | 表示した全エリアの使用ページ数合計 | 10進数(右詰め) |
| CCC…CCC | 表示した全エリアの割り当てページ数合計 | 10進数(右詰め) |
データベースエリアの使用状況の表示内容の見方について説明します。
データベースエリアの使用状況から,次のことが分かります。
ファイルが増分されているエリアは,各エリアの小計の行に表示されているセグメント数から分かります。この行のセグメント数が初期設定時の初期割り当て量よりも大きい場合は,ファイルが増分されています。また,未使用セグメント数が0に近づいている場合は,間もなくファイルの増分が発生することを示します。
データベースの再編成によって,スペース効率が向上するエリアを判断できます。データベースの再編成が有効なエリアは,次のようなエリアです。
ただし,使用ページ数に対して,満杯ページ数の割合が高いエリアでは,データベースの再編成を実行しても,スペース効率の向上は期待できません。
セグメント数が最大割り当て量に達していて,割り当てページ数に対する満杯ページ数の割合が高い場合は,データベースが満杯状態に近づいています。
この場合は,エリアを拡張するか,又は不要なオブジェクトを削除するなどの対処が必要です。対処方法については,「付録D.2 データベースの運用時の障害予防」を参照してください。
[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティで表示した数値を利用して,再構成パラメタに指定する値を見積もれます。再構成パラメタは,データベースのユーザエリア及びインデクスエリアの再作成に使用します。
再構成パラメタファイルの形式と項目については,「7.8 再構成パラメタファイル」を参照してください。
見積もりは,次の手順で実行してください。
図4-8に[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティの表示例を示します。
図4-8 [データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティの表示例
次に,図4-8のように表示された場合の,ユーザエリアとインデクスエリアの見積もり方法を説明します。見積もるのは,areaパラメタに指定するセグメントサイズとfileパラメタに指定する初期割り当て量です。
余裕値は,必要な値の20%が目安です。ただし,データベースの使用状況の推移から,格納しているデータ量が増大する傾向があるエリアの場合は,余裕値を50%にするなどして多く見積もる必要があります。
「見積もり例」には,図4-8の表示例から見積もった値を示します。
セグメントサイズには,「MIN(エリア内の各インデクスの使用ページ数の最大値+余裕値,32)」を見積もります。初期割り当て量には,現在のデータを格納するのに必要なセグメント数に余裕値を加えた値を見積もります。
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