Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
ここでは,カスケード構成になっているデータベースサーバとバックアップサーバのシステム構成でバックアップおよびリストアする例について示します。Exchange Server 2007の場合の運用例を使って説明します。
次のような場合について説明します。
- VSSを使用して,ローカルサイトとリモートサイトでバックアップを同時に実行する(副ボリュームにバックアップデータを作成)。そのあと,ローカルサイトとリモートサイトでそれぞれ,副ボリュームのバックアップデータをテープ装置にバックアップする。
- ローカルサイトのテープ装置のバックアップデータを使用してリストアする。
- リモートサイトのテープ装置のバックアップデータを使用してリストアする。
この例では,次の図に示すシステム構成を想定しています。
図7-15 カスケード構成でバックアップおよびリストアする場合のシステム構成例
この例でのシステムの前提条件は次のとおりです。
- Protection Managerサービスが,ローカルサイトのバックアップサーバ,リモートサイトのデータベースサーバおよびバックアップサーバでも起動している。
- 副ボリュームをテープ装置にバックアップするまでは,新たな正ボリュームのバックアップは実行できない。
- 初期状態では,ローカルサイトのデータベースサーバAでExchange仮想サーバが稼働している。
- バックアップサーバには,テープバックアップ管理用のソフトウェアとしてNetBackupがインストールされていて,テープライブラリ装置の構成定義が定義済みである。
- ローカルサイトおよびリモートサイトで,ディクショナリマップファイルが最新の状態に更新されている。
- ローカルサイトおよびリモートサイトのローカルコピーの副ボリュームが隠ぺい状態になっている。
- 正ボリュームはNTFSでフォーマットされている。
- ディスクP1およびP3は「D:」ドライブにマウントされている。
- ディスクP2およびP4は「E:」ドライブにマウントされている。
- ディスクP1には,現用サーバのストレージグループ(STR1)のインフォメーションストア構成ファイルが格納されている。
- ディスクP2には,現用サーバのストレージグループ(STR1)のトランザクションログファイルおよびチェックポイントファイルが格納されている。
- ディスクP1とディスクP3,ディスクP2とディスクP4の間で,TrueCopy Syncが構成されている。
- 正ボリュームと副ボリュームは,データベースサーバおよびバックアップサーバでRAID Managerの構成定義ファイルを使用してペア定義済みである。
- ローカルサイトの正ボリュームとリモートサイトの正ボリューム(副ボリューム/正ボリューム)のリモートコピーは,RAID Managerの構成定義ファイルを使用してペア定義済みである。
- 副ボリュームは通常マウントされてなく,必要時に次のとおりマウントされる。
- ディスクS1およびS3は「W:」ドライブにマウントされる。
- ディスクS2およびS4は「X:」ドライブにマウントされる。
- この節の構成
- 7.8.1 ローカルサイトとリモートサイトでバックアップを同時に実行する
- 7.8.2 ローカルサイトのバックアップデータを使用してリストアする
- 7.8.3 リモートサイトのバックアップデータを使用してリストアする
All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2014, Hitachi, Ltd.