14.3.17 deleteesd(ストアデータファイルの削除)
- 〈この項の構成〉
(1) 機能
指定されたストアデータファイルをクラスタから削除します。
(2) 規則
-
このサブコマンドは,クラスタが次の状態のときに実行できます。
-
クラスタ稼働中(AVAILABLE)
-
クラスタ一部稼働中(PARTIALLY_AVAILABLE)
-
-
このサブコマンドは,クラスタへの参加状況がonlineのEADSサーバを処理対象とします。ただし,クラスタへの参加状況がstandbyのEADSサーバがクラスタ内にある場合は実行できません。クラスタへの参加状況については,eztool statusコマンドで確認できます。
-
このサブコマンドは,処理対象のEADSサーバが次の状態のときに実行できます。
-
初期化状態(initialized)
-
稼働状態(running)
-
閉塞状態(closed)
-
(3) 形式
eztool deleteesd [-d <ストアデータファイルの格納先パス名>] <ストアデータファイルキー>
(4) オプションおよび引数
(a) -dまたは--directory <ストアデータファイルの格納先パス名>
ストアデータファイルの格納先パス名を指定します。
指定したディレクトリ下にあるストアデータファイルだけを削除したい場合に指定します。
パス名には,アスタリスク(*),二重引用符("),疑問符(?),縦線(|),小なり演算子(<),大なり演算子(>)を含むディレクトリは指定できません。
ストアデータファイルの格納先パスに相対パスを指定した場合,各EADSサーバの運用ディレクトリが起点となります。
(b) <ストアデータファイルキー>
クラスタから削除するストアデータファイルのストアデータファイルキーを指定します。
eztool exportコマンドまたはeztool stopコマンド実行時に出力されたストアデータファイルのストアデータファイルキーを指定します。
ストアデータファイルキーは,半角32文字までです。半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),アンダースコア(_)またはハイフン(-)が指定できます。
(5) リターンコード
次の表に示すリターンコードが返却されます。
項番 |
リターンコード |
リターンコードの説明 |
|
---|---|---|---|
コマンド定義のeads.command.compatパラメタを指定していない場合 |
コマンド定義のeads.command.compatパラメタに0300を指定した場合 |
||
1 |
0 |
0 |
コマンドの実行に成功しました。 |
2 |
101 |
101 |
コマンドの初期化に失敗しました。 |
3 |
110 |
接続に失敗しました。 |
|
4 |
111 |
通信タイムアウトで失敗しました。 |
|
5 |
120 |
構文不正で失敗しました。 |
|
6 |
130 |
コマンドを実行できない状態のため失敗しました。 |
|
7 |
131 |
ほかのコマンドが実行中のため失敗しました。 |
|
8 |
150 |
コマンド実行中に失敗しました。 |
|
9 |
200 |
コマンドタイムアウトで失敗しました。 |
(6) 注意事項
指定したストアデータファイルキーのストアデータファイルはすべて削除されます。
例えば,ストアデータファイルキーに「20111101130203」を指定してこのコマンドを実行した場合,各EADSサーバにあるeads_20111101130203_[EADSサーバID].esdファイルはすべて削除されます。