JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
パッケージのバックアップを取得するdcmpkgetコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)の配布管理システムで実行できます。
指定したパッケージのバックアップを作成します。
dcmpkget.exe /i パラメタファイル /o 出力先ディレクトリ [/of 結果出力ファイル名] [/LC {ON|OFF}]
このコマンドで使用するパラメタファイルの内容は,コマンドの引数で指定することもできます。パラメタファイルの指定内容と,コマンドの引数との対応を次の表に示します。
パラメタファイルとコマンドの引数の両方を指定した場合は,コマンドの引数で指定した内容が有効となり,パラメタファイルでの指定は無視されます。ただし,コマンドの引数で一部のパッケージ属性だけを指定した場合は,パラメタファイルのPACKAGING_INFORMATIONタグ内の,一つ目のパッケージ情報だけが有効になります。
表4-15 パラメタファイルとコマンドの引数の対応(dcmpkgetコマンド)
パラメタファイルの指定内容 | 内容 | 指定の有無 | コマンドの引数 | |
---|---|---|---|---|
タグ | パラメタ | |||
PACKAGING_INFORMATION※1 | package_name | パッケージ名 | × | − |
package_id | パッケージ識別ID | ◎※2 | /I 値 | |
version_revision | バージョン/リビジョン | ◎※2 | /v 値 | |
generation | 世代番号 | ◎※2 | /G 値 | |
cabinet_name | キャビネット名 | × | − | |
cabinet_id | キャビネット識別ID | ◎ | /C 値 | |
package_code | コード種別 | ○ | /KWまたは/KP |
パラメタファイルを使用しないで引数だけで指定する場合の,コマンドの形式を次に示します。
dcmpkget.exe /I パッケージ識別ID /v バージョン・リビジョン /G 世代番号 /C キャビネット識別ID [/KW|/KP] /o 出力先ディレクトリ [/of 結果出力ファイル名] [/LC {ON|OFF}]
dcmpkgetコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード | 意味 | 対処 |
---|---|---|
0 | ファイルの出力が成功した。 | なし。 |
1 | パラメタファイルをオープンできない,またはファイル形式に誤りがある。 | パラメタファイルのパスまたは記述形式を確認してください。 |
2 | コマンドの引数またはパラメタファイルに不正な値が指定されている。 | コマンドの引数またはパラメタファイルの設定値を確認してください。 |
3 | 配布管理システムへの接続でエラーが発生した。 |
|
4 | 指定したパッケージが存在しない。 |
|
12 | そのほかのエラーが発生した。 | イベントログを参照してください。 |
14 | 結果出力ファイルまたはディレクトリを作成できない。 | 出力先ディレクトリおよび結果出力ファイルのパスを確認してください。 |
また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。
キャビネット識別ID「01」のキャビネットにある,パッケージ識別ID「0100」,バージョン/リビジョン「0100」,世代番号「0000」のパッケージのバックアップを取得する例を次に示します。
バックアップを取得するパッケージおよびキャビネットを,パラメタファイルに次のように記述し,パラメタファイルを任意の名称で保存します。
** dcmpkget Parameter File Sample PACKAGING_INFORMATION{ package_id=0100 version_revision=0100 generation=0000 cabinet_id=01 package_code=P }
パラメタファイルをC:\Dmbat\dcmpkget.txtに保存し,バックアップをC:\Dmbat\buckupに取得する場合は,次のように指定します。
dcmpkget.exe /i C:\Dmbat\dcmpkget.txt /o C:\Dmbat\backup /of BackupFile
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