JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
PACKAGING_INFORMATIONタグでは,パッケージを識別するための情報を設定します。このタグは,dcminstコマンド,dcmpackコマンド,dcmpkgetコマンド,およびdcmpkrmコマンドで使用します。
指定できるパラメタ,およびコマンドの引数との対応を次の表に示します。
- <この項の構成>
- (1) 形式
- (2) 説明
- (3) 指定できる予約語
- (4) 注意事項
PACKAGING_INFORMATION{
package_name=パッケージ名
package_id=パッケージ識別ID
version_revision=バージョン/リビジョン
generation=世代番号
cabinet_name=キャビネット名
cabinet_id=キャビネット識別ID
package_code=コード種別
}
- package_name=パッケージ名
パッケージングするユーザプログラム,データの名前を設定します。50文字までのパッケージ名が設定できます。「\」およびスペースは使用できません。
- package_id=パッケージ識別ID
パッケージごとのユニークなIDを付けます。JP1/NETM/DMは,このIDを基にパッケージを識別します。IDは1〜44文字で指定してください。半角英数字(英字は大文字だけ),「-」(ハイフン),および「_」(アンダーバー)が使用できます。
- version_revision=バージョン/リビジョン
パッケージのバージョン・リビジョンを設定します。6けたまで設定でき,半角英数字(英字は大文字だけ)および「/」(スラッシュ)が使用できます。また,「\増分値[:開始値]」を指定すると,dcmpackコマンド実行時に自動的にカウントアップさせることができます。この場合,「\増分値」の直前に任意の半角英数字を指定できます。ただし,「\増分値」部分にセットされる数字とのけた数の合計が6けたを超えないよう注意してください。
自動カウントアップの運用では,開始値からスタートして,登録に成功するまで(すでに登録されているパッケージとバージョン/リビジョンの数値が重ならなくなるまで)増分値ずつ加算されます。開始値を省略した場合は0からスタートします。値が6けたを超えるとエラーとなります。
パラメタファイルで自動カウントアップを指定した場合は,dcmpackコマンドでパッケージングを実行するたびに,「:」直後に次回開始値(登録した値+増分値)が上書きされます。開始値が6けたを超えると0にリセットされます。コマンドの引数で自動カウントアップを指定した場合は,開始値は毎回初期値にリセットされます。
- generation=世代番号
バージョン/リビジョンのほかに,世代番号を付けられます。世代番号によって,同一のバージョン/リビジョンを区分できます。
世代番号は,4けたまでの半角英数字(英字は大文字だけ)で設定してください。また,「\増分値[:開始値]」を指定すると,dcmpackコマンド実行時に自動的にカウントアップさせることができます。この場合,「\増分値」の直前に任意の半角英数字を指定できます。ただし,「\増分値」部分にセットされる数字とのけた数の合計が4けたを超えないよう注意してください。
自動カウントアップの運用では,開始値からスタートして,登録に成功するまで(すでに登録されているパッケージと世代番号の数値が重ならなくなるまで)増分値ずつ加算されます。開始値を省略した場合は0からスタートします。値が4けたを超えるとエラーとなります。
パラメタファイルで自動カウントアップを指定した場合は,dcmpackコマンドでパッケージングを実行するたびに,「:」直後に次回開始値(登録した値+増分値)が上書きされます。開始値が4けたを超えると0にリセットされます。コマンドの引数で自動カウントアップを指定した場合は,開始値は毎回初期値にリセットされます。
なお,UNIXのクライアントへ配布するパッケージの場合は,必ず4けたの値を指定してください。4けたで指定しないと,パッケージングは成功しますが,リモートインストール時にエラーとなります。
- cabinet_name=キャビネット名
キャビネット名をユニークに設定します。32文字までのキャビネット名が設定できます。「\」,「/」,「*」,「"」,「:」,「;」およびスペースは使用できません。
- cabinet_id=キャビネット識別ID
キャビネットごとにユニークなIDを,2文字の半角英数字(英字は大文字だけ)で指定します。
- package_code=コード種別
リモートインストールするパッケージがPC用かWS用かを「P」または「W」で指定します。コマンドの引数で指定する場合は,「/K」の直後に「P」または「W」を指定します。
dcminstコマンド実行時にこのパラメタを省略すると,「P」(PC用)が仮定されますが,UNIXのクライアントにもリモートインストールできます。なお,UNIX版JP1/NETM/DMで作成したパッケージをリモートインストールする場合は,「W」(WS用)を指定する必要があります。dcmpkgetコマンド実行時にこのパラメタを省略すると,「P」(PC用)が仮定されます。dcmpkrmコマンドでは必ず指定します。dcmpackコマンドでは指定しても無効になります。
- P
PC用のパッケージです。
- W
WS用のパッケージです。
(3) 指定できる予約語
このタグでは,予約語として\CY,\CM,\CD,\CH,\CN,\CS,\BY,\BM,\BD,\BH,\BN,\BS,\VERSION,\PKGID,\FILE,\SIZE,\BASEが使用できます。ただし次の制限があります。
- 予約語が使用できるのは,このタグまたは引数をdcmpackコマンドで使用する場合だけです。dcminstコマンド,dcmpkgetコマンド,およびdcmpkrmコマンドでは,予約語は使用できません。
- package_id(/I)に\VERSIONおよび\PKGIDは使用できません。
- version_revision(/v)に\VERSIONは使用できません。
- version_revision(/v)およびgeneration(/G)に「\増分値」と予約語とを同時に指定することはできません。
dcminstコマンドおよびdcmpkgetコマンドで複数のパッケージを指定する場合,一つのPACKAGING_INFORMATIONタグ内に複数のパッケージのパラメタを指定できます。パッケージ情報ごとに括弧({ })で囲んで指定してください。PACKAGING_INFORMATIONタグに複数のパッケージを指定する例を次に示します。
PACKAGING_INFORMATION{
{*パッケージ1の情報
package_name=PACKAGE1
package_id=PACK01
:
}
{*パッケージ2の情報
package_name=PACKAGE2
package_id=PACK02
:
}
}
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