JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
ジョブを実行するdcmjexeコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)の配布管理システムで実行できます。
パラメタファイルに定義されたジョブを実行します。実行するジョブは,JOB_ATTRIBUTEタグで一つだけ指定できます。
dcmjexe.exe /i パラメタファイル名 /o 結果出力ファイル名 [/LC {ON|OFF}]
このコマンドはパラメタファイルの使用は必須ですが,パラメタファイルの内容の一部は,コマンドの引数でも指定できます。パラメタファイルの指定内容と,コマンドの引数との対応を次の表に示します。
表4-13 パラメタファイルとコマンドの引数の対応(dcmjexeコマンド)
パラメタファイルの指定内容 | 内容 | 指定の有無 | コマンドの引数 | |
---|---|---|---|---|
タグ | パラメタ | |||
JOB_ATTRIBUTE | job_generator | ジョブ名称 | ◎ | − |
jobno | ジョブ番号 | × | − | |
job_folder | ジョブ格納フォルダパス | ○※ | − | |
unsuspended | 中断中の配布の有無 | × | − | |
JOB_SCHEDULE | job_entry_date | ジョブの登録日時 | ○ | /jst 値 |
job_execution_date | ジョブの実行日時 | ○ | /jsx 値 | |
job_expiration_date | ジョブの実行期限 | ○ | /jsp 値 |
ジョブの登録日時,ジョブの実行日時,およびジョブの実行期限をコマンド引数で指定した場合のコマンドの形式を次に示します。
dcmjexe.exe /i パラメタファイル名 /o 結果出力ファイル名 [/jst ジョブの登録日時] [/jsx ジョブの実行日時] [/jsp ジョブの実行期限] [/LC {ON|OFF}]
dcmjexeコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
コード | 意味 | 対処 |
---|---|---|
0 | 配布管理システムがジョブを開始した。 | なし。 |
1 | パラメタファイルをオープンできない,またはファイル形式が不正。 | パラメタファイルの指定または記述形式を確認してください。 |
2 | パラメタファイルに不正な値が指定されている。 | パラメタファイルの値を確認してください。 |
3 | 配布管理システムへの接続でエラーが発生した。 | 配布管理システムのバージョンを確認してください。 |
4 | 結果出力ファイルをオープンできない。 |
|
5 | クライアント,配布管理システム間の通信に失敗した。 | 配布管理システムのセットアップで,通信環境の設定を確認してください。 |
12 | そのほかのエラーが発生した。 | イベントログを参照してください。 |
また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。
配布管理システムのフォルダ「バッチ定義」に保存されている「伝票ファイル0001収集」ジョブを実行する例を次に示します。
実行するジョブが保存されているフォルダ,およびジョブ名をパラメタファイルに次のように記述し,パラメタファイルを任意の名称で保存します。
** dcmjexe Parameter File Sample JOB_ATTRIBUTE{ job_generator= 伝票ファイル0001収集 job_folder= \バッチ定義 }
パラメタファイルをC:\Dmbat\dcmjexe.txtに保存し,結果出力ファイルをC:\Dmbat\out.txtに取得する場合は,次のように指定します。
dcmjexe.exe /i C:\Dmbat\dcmjexe.txt /o C:\Dmbat\out.txt
コマンドが正常終了すると,開始されたジョブのジョブ名称,ジョブ番号,およびジョブ格納フォルダパス(実行したジョブのフォルダ)がC:\Dmbat\out.txtに次のように出力されます。
JOB_ATTRIBUTE{ job_generator= 伝票ファイル0001収集 jobno= JB03121113315383 job_folder= \バッチ定義 }
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