JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)

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4.11 dcmjbrm.exe(ジョブの削除)

実行したジョブを削除するdcmjbrmコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)の配布管理システムで実行できます。

<この節の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 引数
(4) パラメタファイルの指定内容
(5) リターンコード
(6) 注意事項
(7) 実行例

(1) 機能

実行したジョブをパラメタファイルで指定し,配布管理システムで削除します。

(2) 形式

dcmjbrm.exe /i パラメタファイル名 [/LC {ON|OFF}]

(3) 引数

(4) パラメタファイルの指定内容

dcmjbrmコマンドでのパラメタファイルの指定内容を次の表に示します。このコマンドで使用するパラメタファイルの内容は,コマンドの引数で指定することはできません。

表4-12 パラメタファイルの指定内容(dcmjbrmコマンド)

パラメタファイルの指定内容 内容 指定の有無 コマンドの引数
タグ パラメタ
JOB_ATTRIBUTE job_generator ジョブ名称 ×
jobno ジョブ番号
job_folder ジョブ格納フォルダパス ×
unsuspended 中断中の配布の有無 ×
(凡例)
◎:必ず指定する ×:不要(指定しても無視される)
−:コマンドの引数では指定できない

(5) リターンコード

dcmjbrmコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。

コード 意味 対処
0 ジョブが削除された,または指定されたジョブがない。 なし。
1 パラメタファイルをオープンできない,またはファイル形式が不正。 パラメタファイルの指定または記述形式を確認してください。
2 パラメタファイルに不正な値が指定されている。 パラメタファイルの値を確認してください。
3 配布管理システムへの接続でエラーが発生した。 配布管理システムのバージョンを確認してください。
5 クライアント,配布管理システム間の通信に失敗した。 配布管理システムのセットアップで,通信環境の設定を確認してください。
12 そのほかのエラーが発生した。 イベントログを参照してください。

また,JP1/Baseと連携してJP1/NETM/DMのユーザを管理している場合は,「1.3.3 コマンドを実行するための設定」も合わせて参照してください。

(6) 注意事項

(7) 実行例

dcmjexeコマンドで実行した,「伝票ファイル0001収集」ジョブを削除する例を次に示します。

(a) パラメタファイルの作成

dcmjexeコマンドの結果出力ファイルに出力されたジョブ番号を,次のようにパラメタファイルに指定します。

なお,dcmjexeコマンドの結果出力ファイルが保存されていれば,このファイルをパラメタファイルとして指定できます。

** dcmjexe output->dcmjbrm input
 
JOB_ATTRIBUTE{
job_generator= 伝票ファイル0001収集
jobno= JB03121113315383
job_folder= \バッチ定義
}
(b) コマンドの実行

dcmjexeコマンドを実行したときの,結果出力ファイルがC:\Dmbat\out.txtに保存されている場合,コマンドは次のように指定してください。

dcmjbrm.exe /i C:\Dmbat\out.txt