JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)

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10.8.2 管理項目の変更管理項目編集

操作画面に表示される項目の表示・非表示の設定や,名称を変更します。使用しない項目を非表示にしたり,項目名を管理しやすい名称に変更したりして,作業の効率を向上できます。

管理項目の変更は,ユーザ権限に関係なく全体に共通して反映されます。

管理項目は,業務メニュー「管理項目編集」をクリックすると表示される管理項目編集画面から変更できます。管理項目編集画面を次の図に示します。

図10-66 管理項目編集画面

[図データ]

管理項目は,「Asset Information Manager Limited」のデータベース上では,クラスのプロパティとして管理されています。そのため,管理項目を変更するには,該当するクラスのプロパティを変更します。

管理項目編集画面では,管理クラスと対応する管理情報名が一覧で表示されます。「管理クラス」の中から変更したいクラス名のアンカーをクリックすると,プロパティの一覧が表示されて,表示・非表示の設定,名称の変更ができます。

各プロパティを編集することで,どの操作画面に影響があるかについては,操作画面ごとに管理項目を示した資料(ScreenItemList.pdf)を参照してください。ScreenItemList.pdfの格納場所を次に示します。

JP1/NETM/DMのインストール先フォルダ\jp1asset\help

<この項の構成>
(1) 管理対象の項目を変更する
(2) 管理項目の名称を変更する
(3) 管理項目を追加する
(4) ボタンやタブなどの名称,表示を変更する

(1) 管理対象の項目を変更する

各操作画面で,検索条件に指定したり,検索結果や集計結果に表示された項目を非表示にして管理対象から外したりできます。また,必要な項目を追加することもできます。なお,管理対象から外しても,「Asset Information Manager Limited」のデータベースでは,引き続き情報は管理されます。

管理項目の表示・非表示は,各プロパティの「表示」チェックボックスで設定します。ただし,業務上必要不可欠な管理項目は,非表示にはできません。

機器の構成種別(デスクトップかノートか)を管理対象から外す場合を例に,管理項目を非表示にする手順を次に示します。

  1. ハードウェア資産情報のクラス名「HardwareInfo」のアンカーをクリックする。
    次の図に示す,ハードウェア資産情報のプロパティ一覧が表示されます。

    図10-67 ハードウェア資産情報のプロパティ一覧

    [図データ]

  2. 構成種別のプロパティ名「ModelKind」の「表示」チェックボックスをオフにする。
  3. [更新]ボタンをクリックする。
    機器の構成種別が管理対象から外され,操作画面に表示されなくなります。
     

表示名に「固有情報」という名称が付いているプロパティについては,「(3) 管理項目を追加する」を参照してください。

(2) 管理項目の名称を変更する

各操作画面で,検索条件に指定したり,検索結果や集計結果に表示されたりする項目の名称を変更できます。

「製造者」の名称を「メーカー」に変更する場合を例に,管理項目の名称を変更する手順を次に示します。

  1. ハードウェア資産情報のクラス名「HardwareInfo」のアンカーをクリックする。
    ハードウェア資産情報のプロパティ一覧が表示されます。
  2. 製造者のプロパティ名「Developer」のアンカーをクリックする。
    次の図に示す,プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。

    図10-68 プロパティの編集ダイアログボックス(Developer)

    [図データ]

  3. 「表示名」に変更する名称「メーカー」を指定する。
  4. [決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティ一覧の「製造者」の名称が「メーカー」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  5. [更新]ボタンをクリックする。
    「Asset Information Manager Limited」のデータベースに変更内容が反映されます。

(3) 管理項目を追加する

独自の管理項目を追加して,操作画面から実行する資産管理業務を拡張できます。

管理項目を追加する場合は,拡張するために用意されたプロパティ「固有情報」を利用します。このプロパティ「固有情報」には,管理できる情報のタイプによって次の5種類があります。追加したい情報に合わせて選択してください。

次に,「固有情報Fieldxxx」,「固有情報Area」,「固有情報Code」,「固有情報Uint」,「固有情報Date」のそれぞれについて,管理項目の追加例を示します。

(a) 管理項目の追加例(固有情報Fieldxxxの場合)

資産をグループに分けて管理するために,資産情報に「グループ」という項目を追加する場合を例に,管理項目を追加する手順を次に示します。

  1. 「管理クラス」の「AssetInfo」のアンカーをクリックする。
    「AssetInfo」のプロパティの一覧が表示されます。
  2. 「プロパティ」の「UserPropertyField128_1」のアンカーをクリックする。
    次の図に示す,プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。

    図10-69 プロパティの編集ダイアログボックス(UserPropertyField128_1)

    [図データ]

  3. 「表示名」の欄に,「グループ」と入力して,[決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティの一覧の「固有情報Field128-1」が「グループ」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  4. 「UserPropertyField128_1」の「表示」チェックボックスをオンにする。
    操作画面に追加した管理項目「グループ」が表示されるようになります。
  5. [更新]ボタンをクリックする。
    変更内容が「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されます。
(b) 管理項目の追加例(固有情報Areaの場合)

資産情報で詳細な内容を管理できるように,資産情報に「詳細」という項目を追加する場合を例に,管理項目を追加する手順を次に示します。

  1. 「管理クラス」の「AssetInfo」のアンカーをクリックする。
    「AssetInfo」のプロパティの一覧が表示されます。
  2. 「プロパティ」の「UserPropertyArea_1」のアンカーをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。
  3. 「表示名」の欄に,「詳細」を入力して,[決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティの一覧の「固有情報Area-1」が「詳細」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  4. 「UserPropertyArea_1」の「表示」チェックボックスをオンにする。
    操作画面に追加した管理項目「詳細」が表示されるようになります。
  5. [更新]ボタンをクリックする。
    変更内容が「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されます。
(c) 管理項目の追加例(固有情報Codeの場合)

リプレースが決まっている機器を管理するために,ハードウェア資産情報に「リプレース対象」という項目を追加する場合を例に,管理項目を追加する手順を次に示します。

  1. 「管理クラス」の「HardwareInfo」のアンカーをクリックする。
    「HardwareInfo」のプロパティの一覧が表示されます。
  2. 「プロパティ」の「UserPropertyCode_1」のアンカーをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。
  3. 「表示名」の欄に,「リプレース対象」を入力して,[決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティの一覧の「固有情報Code-1」が「リプレース対象」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  4. 「UserPropertyCode_1」の「表示」チェックボックスをオンにする。
    操作画面に追加した管理項目「リプレース対象」が表示されるようになります。
  5. [更新]ボタンをクリックする。
    変更内容が「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されます。
    このあと,業務メニュー「コード管理」を選択すると表示されるコード管理画面から,追加した管理項目「リプレース対象」の値(「はい」,「いいえ」)を追加してください。
    「はい」,「いいえ」に対応づけるコードの追加方法については,「10.7.6(1) コードを追加する」を参照してください。
(d) 管理項目の追加例(固有情報Uintの場合)

資産情報で詳細な内容を管理できるように,資産情報に「レンタル料」という項目を追加する場合を例に,管理項目を追加する手順を次に示します。

  1. 「管理クラス」の「AssetInfo」のアンカーをクリックする。
    「AssetInfo」のプロパティの一覧が表示されます。
  2. 「プロパティ」の「UserPropertyUint_1」のアンカーをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。
  3. 「表示名」の欄に,「レンタル料」を入力して,[決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティの一覧の「固有情報Uint-1」が「レンタル料」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  4. 「UserPropertyUint_1」の「表示」チェックボックスをオンにする。
    操作画面に追加した管理項目「レンタル料」が表示されるようになります。
  5. [更新]ボタンをクリックする。
    変更内容が「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されます。
(e) 管理項目の追加例(固有情報Dateの場合)

資産情報で詳細な内容を管理できるように,資産情報に「レンタル開始日」という項目を追加する場合を例に,管理項目を追加する手順を次に示します。

  1. 「管理クラス」の「AssetInfo」のアンカーをクリックする。
    「AssetInfo」のプロパティの一覧が表示されます。
  2. 「プロパティ」の「UserPropertyDate_1」のアンカーをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。
  3. 「表示名」の欄に,「レンタル開始日」を入力して,[決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティの一覧の「固有情報Date-1」が「レンタル開始日」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  4. 「UserPropertyDate_1」の「表示」チェックボックスをオンにする。
    操作画面に追加した管理項目「レンタル開始日」が表示されるようになります。
  5. [更新]ボタンをクリックする。
    変更内容が「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されます。

(4) ボタンやタブなどの名称,表示を変更する

操作画面に表示されるボタンやタブの名称,表示・非表示を変更できます。

ボタンおよびタブの名称,表示・非表示は,クラスのプロパティに対応しない検索条件,リストヘッダとともに,「VariousInfo」として管理されています。

「VariousInfo」に含まれる項目を次に示します。

[PDF]ボタンの名称を「帳票印刷」に変更する場合を例に,ボタンの名称を変更する手順を次に示します。

  1. 管理クラス「VariousInfo」のアンカーをクリックする。
    「VariousInfo」に含まれる操作画面の要素の一覧が表示されます。
  2. 管理クラス「Button」のアンカーをクリックする。
    ボタンの一覧が表示されます。
  3. プロパティ「PDF」のアンカーをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが表示されます。
  4. 「表示名」に,変更する名称「帳票印刷」を指定する。
  5. [決定]ボタンをクリックする。
    プロパティの編集ダイアログボックスが閉じて,プロパティ一覧の「PDF」の名称が「帳票印刷」に変更されます。
    注意事項
    この時点では,変更内容はまだ「Asset Information Manager Limited」のデータベースに反映されていません。別の業務メニューを選択したり,Webブラウザを終了したりすると,変更内容は破棄されます。
  6. [更新]ボタンをクリックする。
    「Asset Information Manager Limited」のデータベースに変更内容が反映されます。
    変更した内容は,すべてのユーザ権限の操作画面に共通して反映されます。
非表示がデフォルトのボタンを表示する
管理項目編集では,デフォルトでは非表示となっているボタンを表示できます。
デフォルトが非表示の設定で用意されているボタン「Deletion2」を表示する設定にすると,次に示す操作画面にボタンが表示されます。
「Deletion2」
  • [機器詳細]ダイアログボックス
    [削除(機器,契約)]ボタン
 
管理項目編集で表示する設定にすると,すべてのユーザ権限の操作画面に表示されます。特定の権限のユーザだけが利用できるようにするには,管理項目編集で表示する設定にしたあと,業務フィルターで設定してください。業務フィルターでの操作画面の変更方法については,「10.8.3 ユーザ権限に応じた操作画面の変更(業務フィルター)」を参照してください。