JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)
ソフトウェア情報を取得するときの注意事項を次に示します。
- 「すべてのソフトウェアを検索」で未適用パッチ情報または適用済みパッチ情報を取得する場合,クライアントが特定の条件を満たしている必要があります。必要な条件については,「7.2 クライアントのパッチ情報を検出する」を参照してください。
- 「日立プログラムプロダクトを[アプリケーションの追加と削除]ソフトウェアとしても扱う」が設定されたクライアントから,「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」で日立プログラムプロダクトの情報を取得している環境では,「すべてのソフトウェアを検索」でソフトウェア情報を取得しないでください。「すべてのソフトウェアを検索」でソフトウェア情報を取得すると,日立プログラムプロダクトのインストールパッケージ情報が「日立プログラムプロダクト」と「アプリケーションの追加/削除」の2種類で取得され,重複して表示されるようになります。
リモートインストールマネージャ,インベントリビューア,およびCSV出力ユティリティで日立プログラムプロダクトの情報が重複する場合は,表示条件を設定して,表示される情報を限定してください。
なお,JP1/NETM/Asset Information Managerと連携している場合,インストールパッケージ情報が重複すると,JP1/NETM/Asset Information Manager上で情報を正しく管理できなくなるおそれがあります。
- 「アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索」でソフトウェア情報を取得する場合,手動でインストールした一部の日立プログラムプロダクトの情報が取得できないことがあります。
- 「Microsoft Office製品を検索」または「ウィルス対策製品を検索」でソフトウェア情報を取得する場合,クライアントのOSがWindows NT 4.0またはWindows 98のときは,クライアント側に「Windowsスクリプティングホスト」をインストールしておく必要があります。インストールされていない場合は,Microsoft社のホームページからWindows Script 5.6をダウンロードし,インストールしてください。
- 「辞書で管理対象に設定したファイルを検索」を実行するとき,ソフトウェアインベントリ辞書の管理対象のソフトウェアのファイル名が,合計32,766バイトを超えた場合は検索できません。
- ワイルドカード「*」を使った検索を多数のクライアントに対して実行すると,ネットワークに大きな負担が掛かり,リレーショナルデータベースを大量に消費することがあります。「*」を使った検索は最小限のクライアントに対して実行してください。
- いったんソフトウェア情報を取得したあと,再度[オプション]パネルの設定を変えて「ソフトウェア情報の取得」ジョブを実行すると,両方の取得情報がマージされます。
- ジョブ実行間隔を指定している場合,初回だけすべてのソフトウェア情報を取得し,2回目以降は変更部分だけのソフトウェア情報を取得します。ただし,「Microsoft Office製品を検索」または「ウィルス対策製品を検索」を選択している場合は,2回目以降もすべてのソフトウェア情報が通知されます。
- バージョンが08-50より前のクライアントを使用している場合,タイムゾーンが異なるクライアントからソフトウェア情報を取得すると,日時が異なるために同じソフトウェアの情報が複数取得されてしまいます。このようなときは,JP1/NETM/DMシステムのバージョンを08-50以降にしてください。タイムゾーンが異なるクライアントでも,同じソフトウェア情報として取得できるようになります。また,JP1/NETM/DMシステムをバージョンアップしたあとは,ソフトウェアインベントリ辞書を作成し直してください。
- バージョンが08-50より前のクライアントの場合,クライアントのタイムゾーンが変更されたときは,日時が変更されたとみなされ,取得済みのソフトウェア情報が異なる情報として再度取得されてしまいます。このような場合は,クライアントのタイムゾーンが変更されたあとで,ファイル検索のオプションで「ソフトウェアインベントリをリフレッシュする」チェックボックスをオンにして,ソフトウェア情報を取得し直してください。タイムゾーンの差異によってソフトウェアインベントリ辞書に同じファイルが複数登録されてしまう場合は,ファイルの製品名およびバージョンを合わせることで同じソフトウェアとして管理できます。なお,バージョンが08-50以降のクライアントでは,タイムゾーンが変更されても同じソフトウェア情報として管理できます。
- 下位システムがUNIXの場合,次のソフトウェア情報が取得されます。
「検索対象ソフトウェア」の指定 |
UNIXシステムから取得する情報 |
JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索 |
日立プログラムプロダクト,UAP情報を取得します。 |
すべてのソフトウェアを検索※ |
日立プログラムプロダクト,他社ソフトウェア,ソフトウェア検索リストにあるソフトウェア情報を取得します。 |
アプリケーションの追加と削除のソフトウェアを検索 |
日立プログラムプロダクト,他社ソフトウェア情報を取得します。 |
ファイルを検索※ |
「JP1/NETM/DMでインストールしたソフトウェアを検索」を指定したときと同じ情報を取得します。 |
Microsoft Office製品を検索 |
ジョブがエラーになり,情報は取得されません。 |
ウィルス対策製品を検索 |
クライアントの適用OSがLinuxで,バージョンが07-50以降の場合,ウィルス対策製品の情報を取得します。 |
- 注※
- 検索対象ドライブの指定は,「全固定ドライブ」と「全固定ドライブとネットワークドライブ」だけが有効です。「検索対象ドライブを指定」を指定した場合は,全固定ドライブが検索されます。
- 現在のコードページに変換できない文字が含まれているソフトウェアの情報は取得できない場合があります。
- 「Microsoft Office製品を検索」でソフトウェア情報を取得する場合,クライアント側にMicrosoft OfficeのDisk 1をインストールしておく必要があります。インストールされていない場合は,Microsoft Officeの情報を取得できません。
- 「Microsoft Office製品を検索」または「ウィルス対策製品を検索」でソフトウェア情報を取得する場合,クライアント側で「Windowsスクリプティングホスト」の実行モジュールであるcscript.exeの起動を有効にしておく必要があります。
有効にしていないときは次に示す結果となり,Microsoft Office製品またはウィルス対策製品の情報を取得できません。
- 「ソフトウェア情報の取得」ジョブで取得しようとした場合,ジョブがエラー(詳細コード:3000ef250000)になります。
- オフラインマシンから取得しようとした場合,オフラインマシンの情報取得(dminvコマンドの実行)に時間が掛かります。また,取得したインベントリ情報をJP1/NETM/DM Managerに反映しても,Microsoft Office製品またはウィルス対策製品の情報が表示されません。
- ロケールの異なる,08-50より前のバージョンのクライアントがシステム内に複数存在する場合,各クライアントから同一のソフトウェアのファイル情報を収集すると,それぞれ別のソフトウェアとして「ソフトウェアインベントリ辞書」に登録されることがあります。
このようなときは,システム内のマネージャとクライアントのバージョンを08-50以降に統一し,インベントリ情報を再度収集して,ソフトウェアインベントリ辞書を再構築してください。
- Modern UI アプリをソフトウェア情報として管理することはできません。Modern UI アプリに関する制限事項は,マニュアル「導入設計ガイド」の「2.13.7 クライアントを使用する場合の注意事項」の「Modern UI アプリに関する制限事項」を参照してください。
JP1/NETM/DM Managerをバージョンアップしたときの注意事項を次に示します。
- バージョンアップによって,「ウィルス対策製品検索情報ファイル」と「Microsoft Office製品検索情報ファイル」に検索情報が追加される場合があります。
追加された検索情報については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「2.2.2(1)(e) Microsoft Office製品を検索」,または「(f) ウィルス対策製品を検索」を参照してください。
そして,追加された検索情報をクライアントから取得する場合は,次のオプションを指定した"ソフトウェア情報の取得"ジョブを実行して,クライアントから最新の情報を取得してください。
- "ウィルス対策製品を検索"オプション
- "Microsoft Office製品を検索"オプション
また,上記のオプションを指定したジョブを作成済みの場合,作成済みのジョブを再実行して,クライアントから最新の情報を取得してください。
(クライアントから自動的にウィルス対策製品とMicrosoft Office製品を検索する「更新されたインベントリ情報の自動通知」機能の使用している場合も"ソフトウェア情報の取得"ジョブを実行して,クライアントから最新の情報を取得してください。)
なお,バージョンアップ前に上記のオプションを指定したジョブで,失敗したジョブを再実行する場合,バージョンアップ前のジョブを使用するため,更新後の検索情報ファイルは有効になりません。
JP1/NETM/DM Clientをバージョンアップしたときの注意事項を次に示します。
- 「Microsoft Office製品を検索」および「ウィルス対策製品を検索」は,配布管理システムに登録されている「Microsoft Office製品検索情報ファイル」と「ウィルス対策製品検索情報ファイル」に基づいて検索が実行されるため,JP1/NETM/DM Clientをバージョンアップしても「Microsoft Office製品検索情報ファイル」と「ウィルス対策製品検索情報ファイル」は更新されません。
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