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3.2.5 監視項目を設定する

ここでは,監視対象サービスの監視項目の設定方法を説明します。監視項目は監視対象サービスごとに設定する必要があります。

<この項の構成>
(1) 作業の前に
(2) 作業手順
(3) 画面の見方
(4) 補足事項
(5) 次の作業
(6) 関連項目

(1) 作業の前に

(2) 作業手順

この作業で使用する[設定]画面を次に示します。

[図データ]

  1. [設定]ボタンをクリックする。
    [設定メニュー]エリアが表示されます。
  2. [監視設定]を選択する。
    [監視設定]エリアが表示されます。
  3. [サービス一覧]エリアから監視対象サービスの監視対象を選択する。
    監視対象サービスの監視対象を選択すると,[監視設定]エリアにサービスグループ名と監視対象サービス名と監視対象が表示されます。[SLO監視設定]と[予兆検知設定]には,現在設定されている値が表示されます。監視対象サービスを登録した直後は,デフォルトの値が設定されています。
  4. しきい値監視または傾向監視をする場合,[SLO監視設定]の[項目名]のチェックボックスで監視したい項目をチェックして[しきい値]に値を入力する。
    [しきい値]に入力できる値については,「[監視設定]エリア」の説明を参照してください。
    項目名のチェックボックスをチェックしてこの項目を空欄にした場合,入力できない値をテキストボックスに入力した場合,または空欄の場合はエラーメッセージが表示されます。
  5. 傾向監視をする場合,[SLO監視設定]の[傾向監視]のチェックボックスで監視したい項目をチェックして,傾向を計算する基準となる時間を入力する。
    [項目名]のチェックボックスが選択されているときだけ,[傾向監視]のチェックボックスが活性化します。[傾向監視]のテキストボックスには,傾向監視の対象となる時間を設定します。
    [傾向監視]に入力できる値については,「[監視設定]エリア」の説明を参照してください。
    チェックボックスをチェックしてこの項目を空欄にした場合,または入力できない値をテキストボックスに入力した場合はエラーメッセージが表示されます。なお,[エラー率]は傾向監視ができないため,チェックボックスがありません。
  6. [予兆検知設定]の[ベースライン算出日数]および[開始日数]を入力する。
    [ベースライン算出日数]および[開始日数]に入力できる値については,「[監視設定]エリア」の説明を参照してください。
    入力できない値をテキストボックスに入力した場合,または空欄の場合はエラーメッセージが表示されます。外れ値検知をしない場合,ベースライン算出日数と開始日数は,デフォルト値のままにしてください。
  7. 外れ値検知をする場合,[予兆検知設定]の[項目名]のチェックボックスで監視したい項目をチェックして[感度]を選択する。
    監視したい項目を選択して,検知の感度を高・中・低から選択します。感度を高くすると検知されやすくなり,感度を低くすると検知されにくくなります。まずは中を設定して,検知される件数を見ながら感度を調整してください。
  8. 複数の監視項目を組み合わせた外れ値検知をする場合,[予兆検知設定]の[平均応答時間]の行の[相関項目]のプルダウンメニューから[スループット]を選択する。
  9. [設定]ボタンをクリックする。
    監視項目の設定が成功すると,監視項目の設定の成功を通知するダイアログボックスが表示されます。

ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると,設定が反映されます。

(3) 画面の見方

[サービス一覧]エリア
[図データ]
[サービス一覧]エリアには,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループ,監視対象サービスおよび監視対象サービスの監視対象の一覧が階層表示されます。サービスグループ,監視対象サービス,または監視対象サービスの監視対象を選択して,監視項目を設定したい監視対象サービスを[監視設定]エリアに表示させます。
表示項目を次の表に示します。
項番 項目 説明
1 監視対象サービス検索テキストボックスおよび[図データ](検索)ボタン サービスグループと監視対象サービスの一覧に表示する監視対象サービスを検索によって絞り込みます。検索の対象となるのは監視対象サービス名だけです。サービスグループ名および監視対象名は検索できません。
テキストボックスに文字列を入力して,[図データ](検索)ボタンをクリックするか,またはキーボードの「Enter」キーを押すと,検索が開始されます。入力した文字列と部分一致する名称を持つ監視対象サービスが,サービスグループとともに表示されます。サービスグループは開いた状態で表示されます。
テキストボックスに入力できる文字列は64文字以内です。
テキストボックスが空欄の状態で検索を実行した場合,ログインしているユーザーが監視を担当しているサービスグループの一覧が表示されます。
2 [すべてのサービスを表示] ログインしているユーザーが監視を担当している監視対象サービスの一覧が階層表示されます。
3 サービスグループ,監視対象サービス,監視対象サービスの監視対象の一覧 サービスグループ,監視対象サービス,および監視対象サービスの監視対象が,階層表示されます。
一覧に表示されたサービスグループ,監視対象サービス,または監視対象サービスの監視対象をクリックすると,[監視設定]エリアの表示内容が切り替わります。
サービスグループだけを選択した状態では[監視設定]エリアには何も表示されません。監視対象サービスまたは監視対象サービスの監視対象を選択すると,監視対象サービスまたは監視対象サービスの監視対象の設定が[監視対象]エリアに表示されます。なお,選択中の監視対象サービスまたは監視対象サービスの監視対象を再度選択しても,画面の表示は更新されません。
[監視設定]エリア
[図データ]

[監視設定]エリアの表示項目を次の表に示します。

項番 項目 説明
[SLO監視設定]
1 [項目名] 監視項目の一覧が表示されます。項目ごとに,しきい値監視をするかどうかをチェックボックスで指定します。
チェックする:しきい値監視をします。
チェックしない:しきい値監視をしません。
タイトル行のチェックボックスをチェックすると,すべての行がチェックされます。同様にチェックボックスのチェックを外すと,すべての行のチェックが外れます。
2 [しきい値] 監視項目ごとにしきい値を入力します。[項目名]のチェックボックスをチェックした場合に活性化します。入力には次の制限があります。
[平均応答時間]
  • 1〜300000の間で指定できます。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • 単位はミリ秒です。
  • 半角数字だけが入力できます。
  • 平均応答時間のしきい値には,監視対象サービスのタイムアウト時間より短い時間を指定する必要があります。タイムアウト時間以上の時間を指定した場合,平均応答時間がしきい値を超えることがなくなるため,監視が無効になります。
[スループット]
  • 1〜1000000の間で指定できます。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • 単位は件/秒です。
  • 半角数字だけが入力できます。
[エラー率]
  • 0〜99.9の間で指定できます。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • 単位は%です。
  • 半角数字と「.」(ピリオド)だけが入力できます。
  • 小数点以下第2位で切り捨てになります。
3 [単位] 監視項目の単位が表示されます。
平均応答時間:msec(ミリ秒)
スループット:件/sec(件/秒)
エラー率:%
4 [傾向監視] 傾向監視をするかを指定します。
[項目名]のチェックボックスをチェックした場合に活性化します。傾向監視をする場合は,[項目名]の[しきい値]が入力されている必要があります。
チェックボックス
チェックする:傾向監視をします。
チェックしない:傾向監視をしません。
テキストボックス
傾向監視の対象となる時間を指定します。[傾向監視]のチェックボックスをチェックした場合に活性化します。
現在からこの指定時間以内にしきい値を超過する傾向を検知した場合に警告が通知されます。入力には次の制限があります。
  • 1〜168の間で指定できます。上限を超えた値を入力できますが,エラーになるため範囲内の数値を入力してください。
  • 単位は時間です。
  • 半角数字だけが入力できます。
[予兆検知設定]
5 [ベースライン算出日数] ベースラインの算出に何日分のサービス性能を使用するかを入力します。外れ値検知をしない場合でも必ず入力します。入力には次の制限があります。
  • 1〜60の間で指定できます。
  • 単位は日です。
  • 半角数字だけ入力できます。
  • ベースライン算出日数≧開始日数となるよう入力する必要があります。
6 [開始日数] 監視対象サービスの過去のサービス性能を何日以上取得したら外れ値検知を開始するかを入力します。外れ値検知をしない場合でも必ず入力します。入力には次の制限があります。
  • 1〜60の間で指定できます。
  • 単位は日です。
  • 半角数字だけ入力できます。
  • ベースライン算出日数≧開始日数となるよう入力する必要があります。
7 [項目名] 監視項目の一覧が表示されます。項目ごとに,外れ値検知をするかどうかをチェックボックスで指定します。
チェックする:外れ値検知をします。
チェックしない:外れ値検知をしません。
タイトル行のチェックボックスをチェックすると,すべての行がチェックされます。同様にチェックボックスのチェックを外すと,すべての行のチェックが外れます。
8 [感度] 外れ値検知の感度を高・中・低から指定します。感度が高いと検知されやすくなり,低いと検知されにくくなります。項目名のチェックボックスをチェックした場合に活性化します。
9 [相関項目] 複数の監視項目を組み合わせた外れ値検知をするかどうかをプルダウンメニューで指定します。[項目名]のチェックボックスをチェックした場合にプルダウンメニューが活性化します。
プルダウンメニューでは,組み合わせる監視項目を選択します。複数の監視項目を組み合わせた外れ値検知ができない監視項目の場合,この欄には何も表示されません。
なお,このプルダウンメニューで[スループット]を選択しても,スループット単体での外れ値検知はされません。スループット単体で外れ値検知をするには,別途[スループット]の項目で外れ値検知の指定をする必要があります。
10 [設定]ボタン 設定を反映します。[SLO監視設定]または[予兆検知設定]の[項目名]のチェックボックスをチェックしていて,入力値に問題がない場合,活性化します。
注※
外れ値検知の設定をします。

(4) 補足事項

(5) 次の作業

(6) 関連項目