帳票の基本情報,対応するビジネスプロセス定義,対応するユーザ追加処理などを,[帳票定義]画面で定義します。
[帳票定義]画面の詳細は,「付録A.6 [帳票定義]画面(EUR Form連携帳票の場合)」を参照してください。
操作手順
- [構成一覧]領域で帳票IDを選択して[生成]−[定義編集]を選択するか,帳票IDをダブルクリックするか,または帳票IDを選択して右クリックすると表示されるメニューで[定義編集]コマンドを選択します。
[基本情報]タブが前面に表示された状態で,[帳票定義]画面が表示されます。
(a) 帳票の基本情報を定義する
[基本情報]タブで,帳票の基本情報を定義する手順を説明します。
操作手順
- [帳票名]テキストボックスに帳票の名前を入力します。
初期表示は,"formname1"となっています。この例題では,"販売契約稟議EUR"と入力してください。
- 必要に応じて,[帳票ID]テキストボックスの帳票IDを変更します。
[帳票ID]テキストボックスには,「6.2.4(1) 帳票定義ファイルを作成する」の操作2.で入力した帳票IDが表示されます。必要に応じて帳票IDを変更してください。
この例題では,変更しないでください。
- [帳票パッケージ名]テキストボックスにパッケージ名を入力します。
帳票パッケージ名とは,自動生成帳票クラスのパッケージ名です。パッケージとは,Javaの仕様で関連したクラスのグループのことです。自動生成帳票クラスとは,帳票の生成時に作成される帳票のクラスファイルのことです。
Javaのパッケージ名は,"jp.co.Hitachi.soft.blc."+"帳票パッケージ名"になります。
初期表示は,"package1"となっています。この例題では,"Hitachi"と入力してください。
- [ビジネスプロセス定義]領域で,帳票が対応するビジネスプロセス定義ファイルを選択します。
[参照]ボタンをクリックすると表示される[ビジネスプロセス定義ファイルの選択]ダイアログで,ビジネスプロセス定義ファイルを選択します。
この例題では,"販売契約稟議EUR.hbx"を選択してください。
なお,帳票が対応するビジネスプロセス定義ファイルは,あらかじめデータフォルダ(「6.2.3 開発環境を設定する(EUR Form連携帳票の場合)」の操作3.で指定したフォルダ)に格納しておいてください。
- [EUR Form帳票]領域で,送信ユニット情報の一覧表ファイル(EUR Formでは一覧表ファイルと呼びます)またはEUR Form帳票定義ファイルを選択します。
送信ユニット情報の一覧表ファイルは,BLSGのバージョンまたは帳票定義内容によって選択できない場合があります。詳細は,「9.6.6 EUR Form連携帳票使用時の注意事項」を参照してください。
- 送信ユニット情報の一覧表ファイルを選択する場合
- [送信ユニット情報の一覧表ファイル]テキストボックスに指定します。指定する場合,[参照]ボタンをクリックすると表示される[送信ユニット情報の一覧表ファイルの選択]ダイアログで,EUR Form帳票の送信ユニット情報の一覧表ファイルを選択します。
- なお,帳票が対応する送信ユニット情報の一覧表ファイルは,あらかじめデータフォルダ(「6.2.3 開発環境を設定する(EUR Form連携帳票の場合)」の操作3.で指定したフォルダ)に格納しておいてください。
- EUR Form帳票定義ファイルを選択する場合
- [EUR Form帳票定義ファイル]テキストボックスに指定します。指定する場合,[参照]ボタンをクリックすると表示される[EUR Form帳票定義ファイルの選択]ダイアログで,EUR Form帳票のEUR Form帳票定義ファイルを選択します。
- この例題では,"SellingAgreementEUR.efs"を選択してください。
- なお,帳票が対応するEUR Form帳票定義情報ファイルは,あらかじめデータフォルダ(「6.2.3 開発環境を設定する(EUR Form連携帳票の場合)」の操作3.で指定したフォルダ)に格納しておいてください。
項目を設定した[基本情報]タブを次に示します。
- 注意事項
- 帳票IDの一部またはすべてについて,英字の大文字と小文字を変更した場合,出力先フォルダに格納されている,大文字と小文字が異なるJavaクラスファイルおよびJSPファイルを削除し,JSPファイル用の帳票IDフォルダ名を変更する必要があります。デプロイするためにコピーする場合も,対象となるフォルダに大文字と小文字が異なるファイルおよびフォルダがないことを確認する必要があります。
- 帳票IDはシステム内で一意になるように指定してください。
- 帳票パッケージ名の一部またはすべてについて,英字の大文字と小文字を変更した場合,出力先フォルダにある大文字と小文字が異なるフォルダ名も正しく変更する必要があります。デプロイするためにコピーする場合も,対象となる環境に大文字と小文字が異なるフォルダがないことを確認する必要があります。
- BLSGでは階層定義を使用しているビジネスプロセス定義を読み込むことはできません。
(b) 作業(WorkItem)について定義する
[作業関連]タブで,帳票が各作業(WorkItem)で実行する処理や表示の切り替えなどについて定義する手順を説明します。
操作手順
- [作業関連]タブを選択します。
[作業関連]タブが前面に表示されます。
- [宛先選択表示作業]領域の[宛先選択表示作業リストの編集]ボタンをクリックします。
[宛先選択表示作業選択]ダイアログが表示されます。一覧で,ユーザが帳票を処理する時に宛先(次ノードの作業者)を選択させる作業(WorkItem)をチェックします。ここで選択した作業(WorkItem)では,帳票に宛先選択ドロップダウンリストが表示されます。
この例題では,"(新規申請)","受付−受付","承認−承認",および"審査−審査"をチェックしてください。
チェックした[宛先選択表示作業選択]ダイアログを次に示します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[作業関連]タブに戻ります。
- [業務完了指示作業]領域の[業務完了指示作業リストの編集]ボタンをクリックします。
[業務完了指示作業選択]ダイアログが表示されます。一覧で,シンクノードに到達する前に案件を完了状態にさせる作業(WorkItem)をチェックします。この例題では,"稟議−稟議"をチェックしてください。
チェックした[業務完了指示作業選択]ダイアログを次に示します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[作業関連]タブに戻ります。
[作業関連]タブを次に示します。
(c) ユーザ追加処理について定義する
[ユーザ処理]タブで,帳票に追加するユーザ追加処理を定義する手順を説明します。なお,ユーザ追加処理を作成しない場合は,設定する必要はありません。
操作手順
- [ユーザ処理]タブを選択します。
[ユーザ処理]タブが前面に表示されます。
- 必要に応じて,ユーザ定義クラスを設定します。
ユーザ追加処理をJavaクラスで作成する場合に設定します。[ユーザ定義クラスをインポートする。]チェックボックスをオンにして,ユーザが作成したJavaクラスの名前を[クラス名]テキストボックスに入力します。拡張子を入力する必要はありません。
ユーザが作成したJavaクラスは,"jp.co.Hitachi.soft.blc."+"帳票パッケージ名" のフォルダに格納してください。
この例題では,ユーザ定義クラスを設定しません。
なお,帳票ジェネレータ(BLSG)機能では,ユーザ定義クラスを作成する際に利用できるJavaクラス「SampleConsultationEUR_1_userServerSideClass.java」をサンプルとして提供しています。詳細は,「付録F サンプル帳票の構築方法」参照してください。
(d) 帳票コントロール表示属性を定義する
[帳票コントロール表示属性]タブで,各作業(WorkItem)での帳票コントロールの表示属性(入力/参照/非表示)を定義する手順を説明します。
操作手順
- [帳票コントロール表示属性]タブを選択します。
[帳票コントロール表示属性]タブが前面に表示されます。
[帳票コントロール表示属性]タブを次に示します。
- 必要に応じて,帳票コントロールの表示属性(入力/参照/非表示)を設定します。
各帳票コントロールの表示属性の初期状態を次に示します。
- 新規申請作業(WorkItem )は"入力"
- 新規申請作業以外の作業(WorkItem )は"参照"
この例題では,帳票コントロール表示属性は初期状態から変更する必要はありません。
(e) ボタンの表示属性を定義する
[ボタン制御]タブで,各作業(WorkItem)でのボタンの表示属性(表示/非表示)を定義する手順を説明します。
操作手順
- [ボタン制御]タブを選択します。
[ボタン制御]タブが前面に表示されます。
[ボタン制御]タブを次に示します。
- 必要に応じて,ボタンの表示属性(表示/非表示)を設定します。
各ボタンの表示属性の初期状態を次に示します。
表6-1 ボタンの表示属性の初期状態
帳票コントロールID(メンバ名初期値) |
完全作業名 |
(新規申請) |
(新規申請)以外 |
#BLC_CB_APPLY(申請) |
表示 |
非表示 |
#BLC_CB_APPROVAL(承認) |
非表示 |
表示 |
#BLC_CB_BACK(戻る) |
表示 |
表示 |
上記以外 |
表示 |
表示 |
この例題では,ボタンの表示属性は,完全作業名が"(新規申請)"の場合,"#BLC_CB_APPLY(申請)"および"#BLC_CB_BACK(戻る)"以外はすべて"非表示"にしてください。そのほかは初期状態から変更する必要はありません。
(f) ページの表示属性を定義する
[ページ制御]タブで,各作業(WorkItem)でのページの表示属性(表示/印刷可/表示/印刷不可/非表示)を定義する手順を説明します。
操作手順
- [ページ制御]タブを選択します。
[ページ制御]タブが前面に表示されます。
[ページ制御]タブを次に示します。
- 必要に応じて,ページの表示属性(表示/印刷可/表示/印刷不可/非表示)を設定します。
各ページの表示属性の初期状態はすべて"表示/印刷可"になります。
この例題では,ページの表示属性は初期状態から変更する必要はありません。
(g) 自動生成帳票クラスの出力形式を定義する
[オプション]タブで,自動生成帳票クラスの出力形式を定義する手順を説明します。
操作手順
- [オプション]タブを選択します。
[オプション]タブが前面に表示されます。
[オプション]タブを次に示します。
- 必要に応じて,自動生成帳票クラスの出力形式を設定します。
BLSG 03-01までのクラス構成で帳票クラスを生成する場合は,[バージョン03-01までのクラス構成で生成する。]チェックボックスをオンにします。
BLSG 03-02以降のクラス構成で帳票クラスを生成する場合は,[バージョン03-01までのクラス構成で生成する。]チェックボックスをオフにします。
この例題では,[バージョン03-01までのクラス構成で生成する。]チェックボックスをオフにします。
(h) 帳票定義ファイルの管理情報を定義する
管理者が帳票定義ファイルを管理するための情報を,[プロパティ]タブで定義する手順を説明します。
操作手順
- [プロパティ]タブを選択します。
[プロパティ]タブが前面に表示されます。
- [タイトル]テキストボックスに,帳票定義のタイトルを入力します。
この例題では,"サンプル(販売契約稟議EUR)"と入力してください。
- [バージョン]テキストボックスに,帳票定義のバージョン番号を入力します。
バージョン番号は,帳票ファイル(JSP形式)のファイル名の最後に付けられます。初期表示は,"1"となっています。
この例題では,初期表示の「1」から変更しないでください。
- [作成者]テキストボックスに,帳票定義の作成者または提供先の顧客名を入力します。
この例題では,"(株)日立製作所"と入力してください。
- [分類]テキストボックスに,帳票定義の分類を入力します。
この例題では,"稟議"と入力してください。
- [コメント]テキストボックスに,帳票を識別するためのコメント(著作権表示や修正履歴など)を入力します。
この例題では,"All Rights Reserved. Copyright (C) 2003, Hitachi, Ltd."と入力してください。
これで,帳票定義ファイルの編集は完了です。[OK]ボタンをクリックすると,[帳票定義]画面が閉じて,メイン画面に戻ります。メイン画面の[詳細情報一覧]領域には,[帳票定義]画面で定義された内容が表示されます。
定義された内容が表示されたメイン画面を次に示します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2010, 2014, Hitachi, Ltd.