4.7.2 論理ホストのバッチジョブ実行システムの環境設定
バッチジョブ実行システムの論理ホスト環境を作成する際の環境設定について説明する。
バッチジョブ実行システムの環境ごとに次に示す準備が必要である。
(1) ディレクトリの作成
次のディレクトリを作成する。
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カタログドプロシジャ用
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一時ファイル用
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スプール用
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恒久ファイル用
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実行ログ用
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トレース用
ただし,同じ物理ホスト上で複数のバッチジョブ実行システムを運用する場合,次のディレクトリをバッチジョブ実行システム間で共有してはならない。個々の環境ごとに独自のディレクトリを指定すること。
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実行ログ出力ディレクトリ(設定ファイルのLOG_DIRパラメータで指定できる)
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スプールディレクトリ(設定ファイルのSPOOL_DIRパラメータで指定できる)
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一時ファイルディレクトリ(設定ファイルのTEMP_FILE_DIRパラメータで指定できる)
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トレースを出力するディレクトリ(設定ファイルのTRACE_DIRパラメータで指定できる)
(2) JP1のセットアップ
JP1の論理ホスト環境をセットアップしたあとにバッチジョブ実行システムの論理ホストのセットアップが必要である。JP1のセットアップについては,JP1のマニュアルを参照すること。
(3) バッチジョブ実行システムの設定ファイル
- バッチジョブ実行システムの論理ホスト環境ごとに設定ファイルを作成する必要がある。次の形式で設定ファイルを作成すること。
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論理ホストで動作するバッチジョブ実行システムの設定ファイル
<All Usersのプロファイルのドキュメントディレクトリの場所>\Hitachi\BJEX\conf\bjex_論理ホスト名.conf
複数のバッチジョブ実行システムを運用する場合の設定ファイルに記述する内容は,物理ホストの設定ファイル(bjex.conf)に記述する内容と同様である。詳細については,「8. 設定ファイル」を参照すること。
(4) サービスの追加
排他/共用制御機能および実行中のジョブ情報表示機能を使用する場合はバッチジョブ実行システムの環境ごとにサービスが必要となる。そのため,論理ホストのバッチジョブ実行システムを運用する場合,BjexSvc_論理ホスト名サービスを追加登録する必要がある。登録方法の詳細については,「7. コマンド」の「bjexsvc(バッチジョブ実行システムのサービスの登録およびサービス起動環境の設定(管理者用))」を参照のこと。