4.7.1 複数のバッチジョブ実行システムの運用の前提条件
複数のバッチジョブ実行システムの環境を構築する場合,JP1の論理ホスト環境を複数構築し,JP1の論理ホスト環境単位で起動する必要がある。
(1) バッチジョブ実行システムの物理ホストと論理ホスト
バッチジョブ実行システムには物理ホスト環境と論理ホスト環境の2種類が存在する。
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バッチジョブ実行システムの物理ホスト環境
設定ファイルとしてbjex.confを参照し,BjexSvcサービスと連携する。
また,物理ホスト環境のJP1と論理ホスト環境のJP1のどちらとも連携できる。論理ホストのJP1と連携するには設定ファイルのJP1_HOSTNAMEパラメータにJP1論理ホスト名を指定する。
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バッチジョブ実行システムの論理ホスト環境
設定ファイルとしてbjex_論理ホスト名.confを参照し,BjexSvc_論理ホスト名サービスと連携する。ここで,bjex_論理ホスト名.confとBjexSvc_論理ホスト名サービスの論理ホスト名は,連携するJP1の論理ホスト名である。なお,論理ホスト環境のJP1とだけ連携できる。
バッチジョブ実行システムの物理ホスト環境は1つであるが,バッチジョブ実行システムの論理ホスト環境は複数構築できる。複数のバッチジョブ実行システムの環境の構成例を次の図に示す。
(2) バッチジョブ実行システムの論理ホストでのコマンド指定方法
バッチジョブ実行システムの論理ホストでコマンドを実行する場合,対応するJP1の論理ホスト名を指定してコマンドを実行する。
各コマンドの実行方法を次に示す。
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bjexecコマンドの場合
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JP1/AJSから実行する場合
コマンド-h
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コマンドラインから実行する場合
コマンド-h -n 論理ホスト名
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bjexecコマンド以外の場合
コマンド-h 論理ホスト名
bjexecコマンドをJP1/AJSから実行する場合,論理ホスト環境で稼働しているJP1/AJSから実行すること。論理ホストで稼働しているJP1/AJSから実行した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに論理ホスト名が設定される。bjexecコマンドは,環境変数JP1_HOSTNAMEから論理ホスト名を取得する。