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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


4.5.3 アプリケーションサーバの設定

アプリケーションサーバ(Cosminexus)上でCSCIWを使用するための設定方法を説明します。

次の2とおりの手順が記載されている場合は,どちらかの手順を実施してください。

〈この項の構成〉

(1) コンテナ拡張ライブラリへの取り込み

コンテナ拡張ライブラリへの取り込みは,Cosminexus上でCSCIWを使用するために必要な設定です。Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合は,次の設定に加えて「4.5.5 Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合の設定」を参照して,設定してください。

(a) J2EEサーバ用オプション定義ファイルへの設定

ヒント

Cosminexus J2EEサーバをV9互換モードで動作させる場合

コンテナ拡張ライブラリに取り込むライブラリが異なります。「付録J.2 コンテナ拡張ライブラリに取り込むライブラリの変更」を参照して,コンテナ拡張ライブラリを設定してください。

CosminexusのJ2EEサーバ用オプションのadd.class.pathに設定する,コンテナ拡張ライブラリ用のファイルは,次のとおりです。

  • CSCIWライブラリ(csciw.jarおよびcsciwbpmn.jar)

  • JAX-RSライブラリ(jaxrs-impl.jarおよびjaxrs-jackson.jar

    JAX-RSライブラリは,Cosminexusに同梱されているものを使用してください。別に入手したJerseyなどのライブラリは使用できません。

  • JDBCドライバのライブラリ

    JDBCドライバは,HiRDBの場合は「HiRDB Type4 JDBC Driver」,ORACLEの場合は「Oracle JDBC Thin Driver」,SQL Serverの場合は「SQL ServerのJDBCドライバ」を追加してください。

  • Windowsの場合

    add.class.path=<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciw.jar
    add.class.path=<cosminexus.home>\CC\javaee\1100\lib\jaxrs-impl.jar
    add.class.path=<cosminexus.home>\CC\javaee\1100\lib\jaxrs-jackson.jar
    add.class.path=<JDBCドライバのライブラリのパス>
  • UNIXの場合

    add.class.path=/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciw.jar
    add.class.path=/opt/Cosminexus/CC/javaee/1100/lib/jaxrs-impl.jar
    add.class.path=/opt/Cosminexus/CC/javaee/1100/lib/jaxrs-jackson.jar
    add.class.path=<JDBCドライバのライブラリのパス>

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合は,add.class.pathcsciwbpmn.jarファイルを追加してください。

  • Windowsの場合

    add.class.path=<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwbpmn.jar
  • UNIXの場合

    add.class.path=/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwbpmn.jar

csciw.jarおよびcsciwbpmn.jarファイルはコンテナ拡張ライブラリへ取り込むと,アプリケーションサーバのプロセス内で有効になります。このため,各アプリケーションのearcsciw.jarおよびcsciwbpmn.jarファイルを組み込まないでください。

次のどちらかの手順を実行して,J2EEサーバ用オプション定義を設定してください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]

  4. 右ペインの[コンテナ]タブ,[J2EE]タブをクリックし,[J2EEコンテナの設定]画面を表示する

  5. [拡張パラメタ]の欄に,上で示したコンテナ拡張ライブラリを設定する

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEコンテナの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)を編集してください。

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス定義編(サーバ定義)」の「usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

(b) サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルへの設定

■ アプリケーション呼び出しサービスを使用しない場合

サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルに,コンテナ拡張ライブラリ用のcsciw.jarファイルを設定してください。

  • Windowsの場合

    usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)のUSRCONF_JVM_CLASSPATHキーに,csciw.jarファイルを設定します。

    set USRCONF_JVM_CLASSPATH=<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciw.jar

    usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

  • UNIXの場合

    usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)のUSRCONF_JVM_CLPATHキーに,csciw.jarファイルを設定します。

    set USRCONF_JVM_CLPATH=/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciw.jar

    usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

■ アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合

サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルに,コンテナ拡張ライブラリ用のcsciw.jarおよびcsciwbpmn.jarファイルを設定してください。

  • Windowsの場合

    usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)のUSRCONF_JVM_CLASSPATHキーに,csciw.jarおよびcsciwbpmn.jarファイル設定します。

    set USRCONF_JVM_CLASSPATH=<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciw.jar;<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwbpmn.jar

    usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

  • UNIXの場合

    usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)のUSRCONF_JVM_CLPATHキーに,csciw.jarおよびcsciwbpmn.jarファイルを設定します。

    set USRCONF_JVM_CLPATH=/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciw.jar:/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwbpmn.jar

    usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

重要

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合,次に示すJ2EEサーバ単位のREST(JAX-RS)の通信タイムアウト値のデフォルトは0(タイムアウトなし)のため,RESTアプリケーションが無応答になった場合などに,アプリケーション呼び出しサービスは,応答を待ち続けます。

  • ejbserver.javaee.jaxrs.config.client.connectTimeout(クライアントソケットの接続タイムアウト)

  • ejbserver.javaee.jaxrs.config.client.readTimeout(クライアントソケットの読み込みタイムアウト)

そのため,どちらの通信タイムアウト値も0以外の値を設定してください。また,クライアントソケットの読み込みタイムアウトはRESTアプリケーションの処理時間より大きな値を設定してください。

J2EEサーバ単位のJAX-RSの通信タイムアウトの設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「J2EEサーバ単位の通信タイムアウトの設定」を参照してください。

ref識別子ごとに通信タイムアウト値を設定したい場合は,アプリケーション呼び出し情報ファイルを使用します。詳細については,「付録H.12(9) アプリケーション呼び出し情報ファイルに指定する内容」の「(f) rest.request.read.timeout」と「(g) rest.request.connect.timeout」を参照してください。

(2) 環境変数の取り込み

設定する環境変数は,次のとおりです。

なお,CSCIW_CONF_DIR環境変数でシステムIDを切り替えたい場合は,CSCIW_CONF_DIR環境変数も設定してください。

(a)または(b)の手順を実行して,環境変数を設定してください。

(a) 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバの環境設定]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]

  4. 右ペインの[環境変数]タブをクリックし,[環境変数の設定]画面を表示する

  5. [環境変数]の欄に,環境変数を設定する

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEサーバの環境変数の設定」を参照してください。

(b) 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjstartsvコマンドを実行するシェルに環境変数を設定します。

cjstartsvコマンドの詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

(3) Cosminexusの起動

(a)または(b)の手順を実行して,Cosminexusを起動してください。

(a) 運用管理ポータルを使用して設定する場合

運用管理ポータルで[論理サーバの起動/停止]アンカーをクリックし,対象のJ2EEサーバを起動します。

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「論理サーバの起動/停止の設定」を参照してください。

(b) 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjstartsvコマンドでJ2EEサーバを起動します。

cjstartsvコマンドの詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「J2EEサーバを操作するコマンド」を参照してください。

cjstartsvコマンドの実行例を次に示します。

cjstartsv <サーバ名称>

(4) DB Connectorの設定

DB Connectorのリソースアダプタの表示名は「DB_Connector_for_CSCIW」(CSCIWのデフォルト)を設定してください。なお,リソースアダプタの表示名は任意の表示名も設定できます。その場合,データソース表示名をリソースアダプタと同じ表示名に変更する必要があります。

なお,Connector属性のトランザクションサポートレベルでサポートしているのは,LocalTransactionだけです。

(a)または(b)の手順を実行して,データベースと接続するためのDB Connectorを設定してください。

(a) 運用管理ポータルを使用して設定する場合

運用管理ポータルを使用してDB Connectorを設定します。

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「リソースアダプタの管理」を参照してください。

■ DB Connectorをインポートする

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[リソース]−[リソースアダプタ]

  4. 右ペインの[インポート]タブをクリックし,[リソースアダプタのインポート]画面を表示する

  5. インポートするリソースアダプタの指定方法として,[DB Connector]を選択する

  6. メニューに表示されるDB Connector(RARファイル)から,接続するデータベースに対応したリソースアダプタを指定する

  7. [リソースアダプタ名称]に「DB_Connector_for_CSCIW」を入力する

  8. [実行]ボタンをクリックする

■ プロパティを設定する

  1. 右ペインの[プロパティ設定]タブをクリックし,[リソースアダプタのプロパティ設定]画面を表示する

  2. [リソース名]が「DB_Connector_for_CSCIW」になっていることを確認する

  3. プロパティを設定するリソースアダプタの[基本設定]アンカーをクリックする

  4. [リソースアダプタの基本設定]画面で,プロパティを設定する

  5. [設定]ボタンをクリックする

■ 接続を確認する

  1. 右ペインの[開始/停止]タブをクリックし,[リソースアダプタの開始/停止]画面を表示する

  2. 接続テストを実行するリソースアダプタの[接続テスト]アンカーをクリックする

  3. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックする

■ DB Connectorを開始する

  1. 右ペインの[開始/停止]タブをクリックし,[リソースアダプタの開始/停止]画面を表示する

  2. 開始するリソースアダプタの[開始]アンカーをクリックする

  3. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックする

(b) 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

サーバ管理コマンドを使用してDB Connectorを設定します。

■ DB Connectorをインポートする

cjimportresコマンドを使用して,DB Connectorをインポートします。

インポート方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「DB Connectorのインポート」または「リソースアダプタのインポート」の説明を参照してください。

cjimportresコマンドの実行例を次に示します。

・HiRDBの場合
cjimportres <サーバ名称> -type rar -f <Cosminexusインストールディレクトリ>/CC/DBConnector/DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
・Oracleの場合
cjimportres <サーバ名称> -type rar -f <Cosminexusインストールディレクトリ>/CC/DBConnector/DBConnector_Oracle_CP.rar

■ プロパティを設定する

DB Connectorがワーク管理データベースおよび業務データベースに接続できるように,cjgetrespropコマンドおよびcjsetrespropコマンドを使用して,DB Connectorのプロパティを設定します。

cjgetrespropコマンドの実行例を次に示します。

・HiRDBの場合
cjgetresprop <サーバ名称> -type rar -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <属性ファイルパス>
・Oracleの場合
cjgetresprop <サーバ名称> -type rar -resname DB_Connector_for_Oracle -c <属性ファイルパス>

cjsetrespropコマンドの実行例を次に示します。

・HiRDBの場合
cjsetresprop <サーバ名称> -type rar -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <属性ファイルパス>
・Oracleの場合
cjsetresprop <サーバ名称> -type rar -resname DB_Connector_for_Oracle -c <属性ファイルパス>

cjgetrespropコマンドで取得したConnector属性ファイルの,DB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」(CSCIWのデフォルト)を設定してください。cjsetrespropコマンドで属性を設定します。

  <display-name xml:lang="en">DB_Connector_for_CSCIW</display-name>

項目の詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「Connector属性ファイル」の説明を参照してください。

■ DB Connectorをデプロイする

デプロイとは,DB ConnectorをJ2EEサーバに共有スタンドアロンモジュール(J2EEリソースアダプタ)として配備することです。

cjdeployrarコマンドを使用して,DB Connectorをデプロイします。

設定方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「DB Connectorのデプロイ」または「リソースアダプタのデプロイ」の説明を参照してください。

cjdeployrarコマンドの実行例を次に示します。

cjdeployrar <サーバ名称> -resname DB_Connector_for_CSCIW

■ 接続を確認する

cjtestresコマンドを使用して,接続テストを実施します。

接続テストの実施方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「DB Connectorの接続テスト」または「J2EEリソースアダプタの接続テスト」の説明を参照してください。

cjtestresコマンドの実行例を次に示します。

cjtestres <サーバ名称> -type rar -resname DB_Connector_for_CSCIW

■ DB Connectorを開始する

cjstartrarコマンドを使用して,DB Connectorを開始します。

開始方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「DB Connectorの開始」または「J2EEリソースアダプタの開始」の説明を参照してください。

cjstartrarコマンドの実行例を次に示します。

cjstartrar <サーバ名称> -resname DB_Connector_for_CSCIW

(5) CSCIWManagementServerの設定

CSCIWManagementServerをJ2EEアプリケーションとして設定します。

CSCIWManagementServerの設定方法を次に示します。

  1. セキュリティロールを設定する

    • セキュリティロールの追加

    • ユーザの追加

    • セキュリティロールとユーザの関連づけ

  2. CSCIWManagementServerをインポートする

  3. CSCIWManagementServer のプロパティを設定する

    DB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」以外を設定した場合だけ,データソース表示名を変更します。

  4. CSCIWManagementServerを開始する

  5. コンテキストルートを設定する

詳細な設定方法を次に示します。

(a) セキュリティロールの設定

CSCIWManagementServerにセキュリティロールを設定する方法を示します。

●セキュリティロールの追加

CSCIWManagementServerには,CSCIW Definerの認証をするために,Cosminexusのセキュリティロールとして,csciwdefロールが必要です。次に示すコマンドを実行すると,セキュリティロールを追加できます。

cjaddsec <サーバ名称> -type role -name csciwdef

cjaddsecコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

●ユーザの追加

セキュリティロールと関連づけるためのユーザを作成してください。ユーザ名およびパスワードには,「:」(半角コロン)は使用できません。

次に示すコマンドを実行すると,ユーザを追加できます。なお,すでに登録しているユーザを関連づける場合は,ユーザの追加は不要です。

cjaddsec <サーバ名称> -type user -name <ユーザ名> -password <パスワード>

cjaddsecコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

●セキュリティロールとユーザの関連づけ

追加したセキュリティロールとユーザの関連づけが必要です。次に示すコマンドを実行すると,セキュリティロールとユーザの関連づけができます。

cjmapsec <サーバ名称> -role csciwdef -user <ユーザ名>

ユーザ名には,関連づけるユーザ名を32バイト以内の文字列で指定してください。

cjmapsecコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

(b) CSCIWManagementServerのインポート

CSCIWManagementServerのファイルの格納パスは,次のとおりです。

  • Windowsの場合

    <CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciw.ear

  • UNIXの場合

    /opt/hitachi/CSCIW/lib/csciw.ear

次のどちらかの手順を実行して,CSCIWManagementServerをインポートしてください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[アプリケーション]

  4. 右ペインの[インポート]タブをクリックし,[J2EEアプリケーションのインポート]画面を表示する

  5. [インポートディレクトリ]にCSCIWManagementServerのファイルが格納されているパスを指定して[適用]ボタンをクリックする

  6. [J2EEアプリケーションファイル]で「csciw.ear」を選択して[実行]ボタンをクリックする

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjimportappコマンドを使用して,インポートします。

インポート方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「J2EEアプリケーションのインポート」の説明を参照してください。

cjimportappコマンドの実行例を次に示します。

cjimportapp <サーバ名称> -f <csciw.earファイルのパス>

(c) CSCIWManagementServerのプロパティ設定

データベースと接続するためのDB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」を設定した場合,この手順は不要です。

DB_Connector_for_CSCIW」以外を設定した場合は,データソース表示名をリソースアダプタと同じ表示名に変更してください。変更方法については「6.2.4 CSCIWManagementServerが使用するデータソース表示名の変更」を参照してください。

(d) CSCIWManagementServerの開始

次のどちらかの手順を実行して,CSCIWManagementServerを開始してください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[アプリケーション]

  4. 右ペインの[開始/停止]タブをクリックし,[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面を表示する

  5. アプリケーション名「CSCIWManagementServer」の[開始]アンカーをクリックする

  6. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックする

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjstartappコマンドを使用して,CSCIWManagementServerを開始します。

開始方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの開始」の説明を参照してください。

cjstartappコマンドの実行例を次に示します。

cjstartapp <サーバ名称> -name CSCIWManagementServer

(e) コンテキストルートの設定

CSCIWManagementServerのコンテキストルートのデフォルトは「csciw」です。

J2EEサーバのフロントエンドにリバースプロキシを配置する場合,コンテキストルート「csciw」のリクエストを転送する設定をしてください。

(6) 案件運用操作の設定

案件運用操作はすべてのCosminexusに対して組み込む必要はありません。案件運用操作を実行するCosminexusに組み込んでください。Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合は,次の設定に加えて「4.5.5 Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合の設定」を参照して,設定してください。

案件運用操作の設定方法を次に示します。

  1. セキュリティロールを設定する

    • セキュリティロールの追加

    • ユーザの追加

    • セキュリティロールとユーザの関連づけ

  2. 案件運用操作をインポートする

  3. 案件運用操作のプロパティを設定する

    DB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」以外を設定した場合だけ,データソース表示名を変更します。

  4. 案件運用操作を開始する

  5. コンテキストルートを設定する

詳細な設定方法を次に示します。

(a) セキュリティロールの設定

案件運用操作にセキュリティロールを設定する方法を示します。

●セキュリティロールの追加

案件運用操作にはCosminexusのセキュリティロールとして,csciwadminロールが必要です。次に示すコマンドを実行すると,セキュリティロールを追加できます。

cjaddsec <サーバ名称> -type role -name csciwadmin

cjaddsecコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

●ユーザの追加

セキュリティロールと関連づけるためのユーザを作成してください。次に示すコマンドを実行すると,ユーザを追加できます。なお,すでに登録しているユーザを関連づける場合は,ユーザの追加は不要です。

cjaddsec <サーバ名称> -type user -name <ユーザ名> -password <パスワード>
注※

ユーザ名およびパスワードには,マルチバイト文字は使用できません。

cjaddsecコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

●セキュリティロールとユーザの関連づけ

追加したセキュリティロールとユーザの関連づけが必要です。次に示すコマンドを実行すると,セキュリティロールとユーザの関連づけができます。

cjmapsec <サーバ名称> -role csciwadmin -user <ユーザ名>
注※

ユーザ名には,関連づけるユーザ名を32バイト以内の文字列で指定してください。なお,ユーザ名には,マルチバイト文字は使用できません。

cjmapsecコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

(b) 案件運用操作のインポート

案件運用操作のファイルの格納パスは,次のとおりです。

  • Windowsの場合

    <CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwadmin.ear
  • UNIXの場合

    /opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwadmin.ear

次のどちらかの手順を実行して,案件運用操作をインポートしてください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[アプリケーション]

  4. 右ペインの[インポート]タブをクリックし,[J2EEアプリケーションのインポート]画面を表示する

  5. [インポートディレクトリ]に案件運用操作のファイルが格納されているパスを指定して[適用]ボタンをクリックする

  6. [J2EEアプリケーションファイル]で「csciwadmin.ear」を選択して[実行]ボタンをクリックする

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjimportappコマンドを使用して,インポートします。

インポート方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「J2EEアプリケーションのインポート」の説明を参照してください。

cjimportappコマンドの実行例を次に示します。

cjimportapp <サーバ名称> -f <csciwadmin.earファイルのパス>

(c) 案件運用操作のプロパティ設定

データベースと接続するためのDB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」を設定した場合,この手順は不要です。

DB_Connector_for_CSCIW」以外を設定した場合は,データソース表示名をリソースアダプタと同じ表示名に変更してください。変更方法については「6.2.5 案件運用操作が使用するデータソース表示名の変更」を参照してください。

(d) 案件運用操作の開始

次のどちらかの手順を実行して,案件運用操作を開始してください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[アプリケーション]

  4. 右ペインの[開始/停止]タブをクリックし,[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面を表示する

  5. アプリケーション名「CSCIWAdminServlet」の[開始]アンカーをクリックする

  6. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックする

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjstartappコマンドを使用して,案件運用操作を開始します。

cjstartappコマンドを使用する場合,-jspcオプションを指定しないで実行してください。

開始方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの実行」の説明を参照してください。

cjstartappコマンドの実行例を次に示します。

cjstartapp <サーバ名称> -name CSCIWAdminServlet

(e) コンテキストルートの設定

案件運用操作のコンテキストルートのデフォルトは「CSCIWAdminServlet」です。

J2EEサーバのフロントエンドにリバースプロキシを配置する場合,コンテキストルート「CSCIWAdminServlet」のリクエストを転送する設定をしてください。

(7) アプリケーション呼び出しサービスの設定

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合は,アプリケーション呼び出しサービスの設定をします。

アプリケーション呼び出しサービスは,アプリケーション呼び出しサービスを実行するCosminexusに組み込んでください。すべてのCosminexusに対して組み込む必要はありません。

アプリケーション呼び出しサービスの設定方法を次に示します。

  1. アプリケーション呼び出しサービスをインポートする

  2. アプリケーション呼び出しサービスのプロパティを設定する

    DB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」以外を設定した場合だけ,データソース表示名を変更します。

  3. アプリケーション呼び出しサービスを開始する

詳細な設定方法を次に示します。

(a) アプリケーション呼び出しサービスのインポート

アプリケーション呼び出しサービスのファイルの格納パスは,次のとおりです。

  • Windowsの場合

    <CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwapsrv.ear
  • UNIXの場合

    /opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwapsrv.ear

次のどちらかの手順を実行して,アプリケーション呼び出しサービスをインポートしてください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[アプリケーション]

  4. 右ペインの[インポート]タブをクリックし,[J2EEアプリケーションのインポート]画面を表示する

  5. [インポートディレクトリ]にアプリケーション呼び出しサービスのファイルが格納されているパスを指定して[適用]ボタンをクリックする

  6. [J2EEアプリケーションファイル]で「csciwapsrv.ear」を選択して[実行]ボタンをクリックする

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjimportappコマンドを使用して,インポートします。

インポート方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「J2EEアプリケーションのインポート」の説明を参照してください。

cjimportappコマンドの実行例を次に示します。

cjimportapp <サーバ名称> -f <csciwapsrv.earファイルのパス>

(b) アプリケーション呼び出しサービスのプロパティ設定

データベースと接続するためのDB Connectorのリソースアダプタの表示名に「DB_Connector_for_CSCIW」を設定した場合,この手順は不要です。

DB_Connector_for_CSCIW」以外を設定した場合は,データソース表示名をリソースアダプタと同じ表示名に変更してください。変更方法については「6.2.6 アプリケーション呼び出しサービスが使用するデータソース表示名の変更」を参照してください。

(c) アプリケーション呼び出しサービスの開始

次のどちらかの手順を実行して,アプリケーション呼び出しサービスを開始してください。

■ 運用管理ポータルを使用して設定する場合

次の手順で操作してください。

  1. 運用管理ポータルにログインする

  2. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックする

  3. ツリーペインで次の順にクリックする

    [<操作対象の運用管理ドメイン名>]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[<操作対象のJ2EEサーバ名>]−[アプリケーション]

  4. 右ペインの[開始/停止]タブをクリックし,[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面を表示する

  5. アプリケーション名「CSCIWBpmnAPService01」の[開始]アンカーをクリックする

  6. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックする

詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの設定」を参照してください。

■ 定義ファイルおよびサーバ管理コマンドを使用して設定する場合

cjstartappコマンドを使用して,アプリケーション呼び出しサービスを開始します。

開始方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「J2EEアプリケーションの開始」の説明を参照してください。

cjstartappコマンドの実行例を次に示します。

cjstartapp <サーバ名称> -name CSCIWBpmnAPService01
メモ

同一のJ2EEサーバ上にアプリケーション呼び出しサービスとRESTアプリケーションを配備している場合は,RESTアプリケーションの開始時の順番をアプリケーション呼び出しサービスの開始時の順番(10)より小さくしてください。

開始時の順番は,アプリケーション属性ファイルのhitachi-application-property/start-orderで設定します。