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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


4.5.2 実行環境の構築

ワーク管理システムの実行環境を構築する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 環境変数の設定

(a) COSMINEXUS_HOME環境変数の確認

Windowsの場合,COSMINEXUS_HOME環境変数にCosminexusのインストールフォルダが正しく設定されていることを確認してください。

UNIXの場合,確認は不要です。

(b) CSCIW_HOME環境変数の設定

CSCIW_HOME環境変数は,次のように設定してください。

  • Windowsの場合

    CSCIW_HOME=<CSCIWインストールフォルダ>
    重要

    CSCIWのインストールフォルダ以外は設定しないでください。次のように,CSCIW_HOME環境変数に,誤った設定(ほかの環境変数の参照先フォルダを設定するなど)をした場合,動作は保証できません。

    <誤った設定例>

    CSCIW_HOME=%PROGRAMFILES%\HITACHI\CSCIW

  • UNIXの場合

    CSCIW_HOME=/opt/hitachi/CSCIW

(2) セットアッププロパティファイルの編集

CSCIWのセットアッププロパティファイルを環境に合わせて編集してください。なお,セットアッププロパティファイルの設定内容については,「付録A.2 セットアッププロパティファイル」を参照してください。

セットアッププロパティファイルの格納パスは,次のとおりです。

CSCIWをマルチインスタンス構成にする場合は,次のようにセットアッププロパティファイルを設定してください。

図4‒4 CSCIWをマルチインスタンス構成にする場合のセットアッププロパティファイルの設定

[図データ]

  1. システムIDごとにセットアッププロパティファイルを作成する

  2. プロセスごとに,動作させたいシステムIDのセットアッププロパティファイルの格納パスをCSCIW_CONF_DIR環境変数に設定する

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合は,CSCIWのセットアッププロパティファイルに次の設定をしてください。

UseApplicationCallService=true

(3) コマンド用環境設定ファイルの編集

CSCIWのコマンド用環境設定ファイルを環境に合わせて編集してください。なお,コマンド用環境設定ファイルの設定内容については,「付録A.3 コマンド用環境設定ファイル」を参照してください。

コマンド用環境設定ファイルの格納パスは,次のとおりです。

CSCIWをマルチインスタンス構成にする場合は,次のようにコマンド用環境設定ファイルを設定してください。

  1. システムIDごとにコマンド用環境設定ファイルを作成する

  2. プロセスごとに,動作させたいシステムIDのコマンド用環境設定ファイルの格納パスをCSCIW_CONF_DIR環境変数に設定する

(4) コマンドによる実行環境の初期化

CSCIWの実行環境は,ciwsetenv(環境の構築および削除)コマンドを実行して構築します。次に示す形式でコマンドを実行すると,CSCIWの実行環境に必要な設定項目にデフォルト値を設定し,システムIDの設定情報を登録します。

ciwsetenv -sid <システムID> -f <環境構築ファイル名>

ciwsetenv(環境の構築および削除)コマンドについては,マニュアル「uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow コマンド」を参照してください。