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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


4.5.1 事前準備

ワーク管理システムの実行環境の設定を開始する前の準備について説明します。

〈この項の構成〉

(1) データベースコネクション数の見積もり

CSCIWで必要とするコネクション数を次の表に示します。この表をベースに,CSCIWを運用するマシン数などを考慮して,使用するDBコネクションを見積もってください。

表4‒10 CSCIWで必要とするコネクション数

分類

必要とするコネクション数

業務アプリケーション

CSCIWを使用するJ2EEアプリケーションが必要とするコネクション数は,業務アプリケーションが同時に使用するコネクション数です。

CSCIWを使用するJavaアプリケーションが必要とするコネクション数は,業務アプリケーションが同時に使用するコネクション数+1です。

CSCIWManagementServer

1つのCSCIWManagementServerが必要とするコネクション数は1です。

コマンド

1つのコマンドが必要とするコネクション数は1です。

案件運用操作

1つの案件運用操作が必要とするコネクション数は,案件運用操作を同時に実行する数+案件一括削除を同時に実行する数です。

案件一括削除を同時に実行する数の最大値は,WorkManagerの最大スレッド数(デフォルト値は10)です。

アプリケーション呼び出しサービス

1つのアプリケーション呼び出しサービスが必要とするコネクション数は,WorkManagerの最大スレッド数です。デフォルト値は10です。

注※

アプリケーション呼び出しサービスを使用する場合だけ見積もってください。

(2) データベースコネクションプール数の見積もり

CSCIWManagementServerが使用するDB Connectorと業務アプリケーションが使用するDB Connectorを,同一にするかどうかで,データベースコネクションプール数の見積もりが異なります。DB Connectorのデータベースコネクションプール数の考え方を次に示します。

(a) CSCIWManagementServerと業務アプリケーションのDB Connectorを同一にする場合

次に示す図のように,CSCIWManagementServerと業務アプリケーションのDB Connectorを同一にする場合,「業務アプリケーションが同時に使用するコネクション数+1≦DB Connectorのコネクションプールの最大数」になるようにしてください。

図4‒2 DB Connectorを同一にする場合のコネクション数とコネクションプール数の関係

[図データ]

上の図の場合,「m」と「n」は「m+1≦n」という条件を満たす必要があります。

(b) CSCIWManagementServerと業務アプリケーションのDB Connectorを別にする場合

次に示す図のように,CSCIWManagementServerと業務アプリケーションのDB Connectorを別にする場合,業務アプリケーションが同時に使用するコネクション数と,業務アプリケーションが使用するDB Connectorのコネクションプールの最大数は,どちらも任意です。

図4‒3 DB Connectorを別にする場合のコネクション数とコネクションプール数の関係

[図データ]

上の図の場合,「m」および「n」は任意ということになります。