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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


付録A.3 コマンド用環境設定ファイル

コマンド用環境設定ファイルは,設定内容をユーザの環境に合わせて直接変更できます。また,上書きインストール時に,コマンド用環境設定ファイルは上書きされません。

コマンド用環境設定ファイルの格納パスは,次のとおりです。

〈この項の構成〉

(1) 環境変数CSCIW_CONF_DIRが設定されていない場合

(2) 環境変数CSCIW_CONF_DIRが設定されている場合

コマンド用環境設定ファイルの設定内容を次に示します。

表A‒3 コマンド用環境設定ファイルの設定内容

キー

内容

CSCIWCMD_JVM_ARGS

JavaVMの起動オプション

JavaVMを起動するオプションを設定します。次のJavaVMのオプションを指定できます。特に値を指定しない場合は,javaコマンドのデフォルト値になります。

  • -Xms<size>

  • -Xmx<size>

  • -Xss<size>

  • -Xdebug

  • -Xrun<libraryName>

CSCIWCMD_JVM_CLPATH※1,※2

クラスパスへの設定値の追加

クラスパスに値を追加します。複数の値を指定したい場合は,次のようにしてください。

  • Windowsの場合

    値を「;」(セミコロン)で区切って指定する

  • UNIXの場合

    値を「:」(コロン)で区切って指定する

CSCIWCMD_JVM_LIBPATH

ライブラリ検索パス環境変数への設定値の追加

ライブラリ検索パス環境変数に値を追加します。複数の値を指定したい場合は,次のようにしてください。

  • Windowsの場合

    値を「;」(セミコロン)で区切って指定する

  • UNIXの場合

    値を「:」(コロン)で区切って指定する

CSCIWCMD_JVM_ARCHITECTURE

この指定は,互換用の設定のため,デフォルト値「64」から値を変更しないでください。

使用するOSがUNIXの場合だけ有効になります。

注※1

コマンドを実行するには,CSCIWCMD_JVM_CLPATHにJDBCのクラスパスを設定する必要があります。JDBCのクラスパスの指定例を次に示します。

・HiRDBの場合
set CSCIWCMD_JVM_CLPATH=
    <HiRDBインストールディレクトリ>\CLIENT\UTL\pdjdbc2.jar

または

set CSCIWCMD_JVM_CLPATH=
    <HiRDBインストールディレクトリ>\CLIENT\UTL\pdjdbc4.jar
・Oracleの場合
set CSCIWCMD_JVM_CLPATH=
    <Oracleインストールディレクトリ>\jdbc\lib\ojdbc8.jar

または

set CSCIWCMD_JVM_CLPATH=
    <Oracleインストールディレクトリ>\jdbc\lib\ojdbc10.jar
注※2

Windows環境で,日立ネットワークオブジェクトプラザトレース共通ライブラリのインストール先を変更している場合は,変更したインストール先ディレクトリにあるhntrlib2j.jarおよびhntrlibMj.jar(64ビット版の場合は,hntrlib2j64.jarおよびhntrlibMj64.jar)を,CSCIWCMD_JVM_CLPATHに追加する必要があります。指定例を次に示します。

set CSCIWCMD_JVM_CLPATH=
    <日立ネットワークオブジェクトプラザトレース共通ライブラリのインストール先>\classes\hntrlib2j.jar;<日立ネットワークオブジェクトプラザトレース共通ライブラリのインストール先>\classes\hntrlibMj.jar