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uCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow システム構築・運用ガイド


4.5.5 Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合の設定

Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合は,Javaオブジェクトの組み込みが必要です。

Javaオブジェクト呼び出しを利用するには,Javaオブジェクトの組み込みのほかに,アプリケーションサーバおよびJavaアプリケーションの設定が必要です。アプリケーションサーバの設定については,「4.5.3 アプリケーションサーバの設定」を,Javaアプリケーションの設定については,「4.5.4 Javaアプリケーションの設定」を参照してください。

アプリケーションサーバ上でJavaオブジェクト呼び出しを利用する場合,Javaオブジェクトは組み込む場所によって,設定方法が異なります。

それぞれの設定方法の特徴を次の表に示します。特徴を参考に設定方法を選択してください。

表4‒11 Javaオブジェクト呼び出しを利用する場合の設定方法の特徴

Javaオブジェクトを組み込む場所

特徴

J2EEアプリケーション

Javaオブジェクトの入れ替えは,J2EEアプリケーションのJavaオブジェクトのライブラリJAR入れ替え,およびJ2EEアプリケーションの再起動で完了します。

ただし,CSCIWのすべてのJ2EEアプリケーションにJavaオブジェクトのライブラリJARとcsciwj2ee.jarの組み込みが必要になります。

コンテナ拡張ライブラリ

既存のJ2EEアプリケーションの設定の変更は不要です。

ただし,Javaオブジェクトを入れ替える場合,J2EEサーバの再起動が必要になります。

〈この項の構成〉

(1) J2EEアプリケーションにJavaオブジェクトを組み込む場合

J2EEアプリケーションにJavaオブジェクトを組み込む場合の設定方法を次に示します。

(a) コンテナ拡張ライブラリの設定

4.5.3(1) コンテナ拡張ライブラリへの取り込み」で組み込んだcsciw.jarファイルをcsciwcmn.jarファイルに変更します。

●J2EEサーバ用オプション定義ファイルへの設定

CosminexusのJ2EEサーバ用オプションのadd.class.pathに,コンテナ拡張ライブラリ用のcsciwcmn.jarファイルを設定してください。

  • Windowsの場合

    add.class.path=<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwcmn.jar

  • UNIXの場合

    add.class.path=/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwcmn.jar

add.class.pathについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

●サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルへの設定

サーバ管理コマンド用オプション定義ファイルに,コンテナ拡張ライブラリ用のcsciwcmn.jarファイルを設定してください。

  • Windowsの場合

    usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)のUSRCONF_JVM_CLASSPATHキーに,csciwcmn.jarファイル設定します。

    set USRCONF_JVM_CLASSPATH=<CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwcmn.jar

    usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

  • UNIXの場合

    usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)のUSRCONF_JVM_CLPATHキーに,csciwcmn.jarファイルを設定します。

    set USRCONF_JVM_CLPATH=/opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwcmn.jar

    usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

(b) 案件運用操作の設定

案件運用操作にJavaオブジェクトのライブラリJARを組み込んでください。次に示すコマンドを実行すると組み込むことができます。

cjimportlibjar <サーバ名称> -name CSCIWAdminServlet -f <JavaオブジェクトのライブラリJARファイルパス>

cjimportlibjarコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

(c) J2EEアプリケーションの設定

J2EEアプリケーションにJavaオブジェクトのライブラリJAR,およびcsciwj2ee.jarファイルを組み込んでください。次に示すコマンドを実行すると組み込むことができます。

  • JavaオブジェクトのライブラリJARの場合

    cjimportlibjar <サーバ名称> -name <業務アプリケーション名> -f <JavaオブジェクトのライブラリJARファイルパス>
  • csciwj2ee.jarファイルの場合

    cjimportlibjar <サーバ名称> -name <業務アプリケーション名> -f <csciwj2ee.jarファイルパス>

csciwj2ee.jarのファイルパスは,次のとおりです。

  • Windowsの場合

    <CSCIWインストールフォルダ>\lib\csciwj2ee.jar
  • UNIXの場合

    /opt/hitachi/CSCIW/lib/csciwj2ee.jar

cjimportlibjarコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

(2) コンテナ拡張ライブラリにJavaオブジェクトを組み込む場合

コンテナ拡張ライブラリにJavaオブジェクトを組み込む場合の設定方法を次に示します。

(a) コンテナ拡張ライブラリの設定

J2EEサーバ用オプション定義ファイルのコンテナ拡張ライブラリに,JavaオブジェクトのライブラリJARを設定してください。

add.class.path=<JavaオブジェクトのライブラリJARファイルパス>

add.class.pathについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」の説明を参照してください。

(3) Javaアプリケーションの場合

Javaアプリケーションを実行する場合の-classpathオプションに,JavaオブジェクトのライブラリJARへのファイルパスを追加してください。