Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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5.2.17 HCSCサーバの情報を確認する

HCSCサーバの情報は,画面とコマンドで参照できる情報が異なります。参照できる情報の詳細については,「8. 運用環境で使用する画面」または「10. コマンド」の該当する画面,コマンドの内容を参照してください。

HCSCサーバの情報を参照する前提条件と参照方法について次に説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 参照方法

(1) 前提条件

HCSCサーバの情報を参照するには,HCSCサーバが構築後である必要があります。

(2) 参照方法

HCSCサーバの情報を参照する方法を次に示します。

(a) 画面の場合

ツリービュー上で,情報を参照するHCSCサーバをダブルクリックします。ダブルクリックしたHCSCサーバの情報は,エディタエリアに表示されます。エディタエリアの基本情報ページおよび稼働運用ページを表示して,HCSCサーバの情報を確認できます。

HCSCサーバの基本情報ページおよび稼働運用ページの詳細については,「8.2 基本情報ページ」および「8.4 稼働運用ページ」を参照してください。

なお,HCSCサーバの稼働状態については,ツリービューに表示されるアイコンで確認することもできます。表示されるアイコンの詳細については,「8.1 画面構成」を参照してください。

(b) コマンドの場合

HCSCサーバの情報を参照するには,cscstatusコマンド,csmlsstateコマンド,またはcscutilコマンドを実行します。

cscstatusコマンドおよびcscutilコマンドは運用環境から,csmlsstateコマンドは実行環境から実行できます。各コマンドは,次の場合に使用します。

 

cscstatusコマンドの場合
運用環境でcscstatusコマンドを実行します。
cscstatusコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscstatus(状態表示)」を参照してください。
cscstatusコマンドの実行形式を次に示します。
すべてのHCSCサーバの情報を参照する場合
オプションを指定しないで実行します。
 
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード>
 
特定のHCSCサーバの論理サーバの情報を参照する場合
-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「system」を指定します。
 
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type system
 
特定のHCSCサーバの標準受付,およびユーザ定義受付の情報を参照する場合
-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「reception」を指定します。
 
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type reception
 
特定のHCSCサーバのHCSCコンポーネントの情報を参照する場合
-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「compo」を指定します。
 
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type compo
 

 

csmlsstateコマンドの場合
実行環境でcsmlsstateコマンドを実行します。情報を参照するHCSCサーバの名称を指定して実行します。
csmlsstateコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「csmlsstate(HCSCサーバの状態の表示)」を参照してください。
csmlsstateコマンドの実行形式を次に示します。
ユーザが設定した情報を参照する場合
情報を参照するHCSCサーバの名称と-dオプションを指定して実行します。-dオプションには「prop」を指定します。
 
csmlsstate <HCSCサーバ名> -d prop
 
実際の動作に反映されている情報を参照する場合
情報を参照するHCSCサーバの名称と-dオプションを指定して実行します。-dオプションには「runtime」を指定します。
 
csmlsstate <HCSCサーバ名> -d runtime
 

 

cscutilコマンドの場合
運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにserverを,また-operationオプションにget_infoを指定します。
cscutilコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
プロパティ定義ファイルを使用しない場合
-propsオプションにHCSCサーバ名を指定します。
 
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target server -operation get_info -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>"
 
cscutilコマンドに指定するCosminexus Manager名およびHCSCサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
プロパティ定義ファイルを使用する場合
-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
 
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target server -operation get_info -propfile <プロパティ定義ファイル名>
 
コマンド実行時の出力情報
コマンド実行時の出力情報と意味を次の表に示します。なお,次の表に示す出力情報以外の出力情報はトラブルシューティング用の保守情報です。

表5-1 HCSCサーバの情報を参照するコマンドの出力情報

出力される項目 出力される内容
server-status HCSCサーバの状態が出力されます。
  • active(起動状態)
  • inactive(停止状態)
  • starting(起動処理中)
  • stopping(停止処理中)
request-service-status 標準受付の状態が出力されます。なお,HCSCサーバが停止している場合は,表示されません。
  • active(開始状態)
  • inactive(停止状態)
  • starting(開始処理中)
  • startfailed(開始失敗状態)
  • stopping(停止処理中)
  • stopfailed(停止失敗状態)
connect-service-status 連携受付の状態が出力されます。なお,HCSCサーバが停止している場合は,表示されません。
  • active(開始状態)
  • inactive(停止状態)
  • starting(開始処理中)
  • startfailed(開始失敗状態)
  • stopping(停止処理中)
  • stopfailed(停止失敗状態)