HCSCサーバの情報を参照する方法を次に示します。
ツリービュー上で,情報を参照するHCSCサーバをダブルクリックします。ダブルクリックしたHCSCサーバの情報は,エディタエリアに表示されます。エディタエリアの基本情報ページおよび稼働運用ページを表示して,HCSCサーバの情報を確認できます。
HCSCサーバの基本情報ページおよび稼働運用ページの詳細については,「8.2 基本情報ページ」および「8.4 稼働運用ページ」を参照してください。
なお,HCSCサーバの稼働状態については,ツリービューに表示されるアイコンで確認することもできます。表示されるアイコンの詳細については,「8.1 画面構成」を参照してください。
(b) コマンドの場合
HCSCサーバの情報を参照するには,cscstatusコマンド,csmlsstateコマンド,またはcscutilコマンドを実行します。
cscstatusコマンドおよびcscutilコマンドは運用環境から,csmlsstateコマンドは実行環境から実行できます。各コマンドは,次の場合に使用します。
- cscstatusコマンド
HCSCサーバの動的情報(稼働状況)を参照する場合に使用します。
- csmlsstateコマンド
HCSCサーバの動的情報(稼働状況),および静的情報(HCSCサーバランタイム定義ファイルで設定した定義情報)を参照する場合に使用します。
ユーザが設定した情報,または実際の動作に反映されている情報が定義情報として出力されます。ユーザが設定した情報は,HCSCサーバの起動時,または標準受付もしくはユーザ定義受付の開始時に実際の動作に反映されます。
次のどちらかの場合には,実際の動作に反映されていない定義情報が出力されます。
- HCSCサーバの起動中に定義情報を設定し,そのあとHCSCサーバを再起動しない場合
- 標準受付またはユーザ定義受付の開始中に定義情報を設定し,そのあと標準受付またはユーザ定義受付を再開始しない場合
- cscutilコマンド
HCSCサーバの静的情報(HCSCサーバセットアップ定義ファイル,またはHCSCサーバランタイム定義ファイルで設定した定義情報)を参照する場合に使用します。
実際の動作に反映されている情報が定義情報として出力されます。ユーザが設定した情報は,HCSCサーバの起動時,または標準受付もしくはユーザ定義受付の開始時に反映されます。
次のどちらかの場合には,前回HCSCサーバを起動したとき,または標準受付もしくはユーザ定義受付を開始したときに設定した情報が出力されます。
- HCSCサーバの起動中に定義情報を設定し,そのあとHCSCサーバを再起動しない場合
- 標準受付またはユーザ定義受付の開始中に定義情報を設定し,そのあと標準受付またはユーザ定義受付を再開始しない場合
- cscstatusコマンドの場合
- 運用環境でcscstatusコマンドを実行します。
- cscstatusコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscstatus(状態表示)」を参照してください。
- cscstatusコマンドの実行形式を次に示します。
- すべてのHCSCサーバの情報を参照する場合
- オプションを指定しないで実行します。
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード>
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- 特定のHCSCサーバの論理サーバの情報を参照する場合
- -cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「system」を指定します。
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type system
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- 特定のHCSCサーバの標準受付,およびユーザ定義受付の情報を参照する場合
- -cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「reception」を指定します。
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type reception
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- 特定のHCSCサーバのHCSCコンポーネントの情報を参照する場合
- -cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「compo」を指定します。
cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type compo
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- csmlsstateコマンドの場合
- 実行環境でcsmlsstateコマンドを実行します。情報を参照するHCSCサーバの名称を指定して実行します。
- csmlsstateコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「csmlsstate(HCSCサーバの状態の表示)」を参照してください。
- csmlsstateコマンドの実行形式を次に示します。
- ユーザが設定した情報を参照する場合
- 情報を参照するHCSCサーバの名称と-dオプションを指定して実行します。-dオプションには「prop」を指定します。
csmlsstate <HCSCサーバ名> -d prop
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- 実際の動作に反映されている情報を参照する場合
- 情報を参照するHCSCサーバの名称と-dオプションを指定して実行します。-dオプションには「runtime」を指定します。
csmlsstate <HCSCサーバ名> -d runtime
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- cscutilコマンドの場合
- 運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにserverを,また-operationオプションにget_infoを指定します。
- cscutilコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
- cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
- プロパティ定義ファイルを使用しない場合
- -propsオプションにHCSCサーバ名を指定します。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target server -operation get_info -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>"
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- cscutilコマンドに指定するCosminexus Manager名およびHCSCサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
- プロパティ定義ファイルを使用する場合
- -propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target server -operation get_info -propfile <プロパティ定義ファイル名>
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- コマンド実行時の出力情報
- コマンド実行時の出力情報と意味を次の表に示します。なお,次の表に示す出力情報以外の出力情報はトラブルシューティング用の保守情報です。
表5-1 HCSCサーバの情報を参照するコマンドの出力情報
出力される項目 |
出力される内容 |
server-status |
HCSCサーバの状態が出力されます。
- active(起動状態)
- inactive(停止状態)
- starting(起動処理中)
- stopping(停止処理中)
|
request-service-status |
標準受付の状態が出力されます。なお,HCSCサーバが停止している場合は,表示されません。
- active(開始状態)
- inactive(停止状態)
- starting(開始処理中)
- startfailed(開始失敗状態)
- stopping(停止処理中)
- stopfailed(停止失敗状態)
|
connect-service-status |
連携受付の状態が出力されます。なお,HCSCサーバが停止している場合は,表示されません。
- active(開始状態)
- inactive(停止状態)
- starting(開始処理中)
- startfailed(開始失敗状態)
- stopping(停止処理中)
- stopfailed(停止失敗状態)
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