Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
HCSCサーバをロードバランスクラスタ構成にする場合,実行環境,運用環境,DBサーバがそれぞれ別のマシン上にある構成となります。
汎用ロードバランサを使用したシステム構成を図2-4に,CTMを使用したシステム構成を図2-5に示します。
図2-4 汎用ロードバランサを使用したシステム構成
図2-5 CTMを使用したシステム構成
実行環境,運用環境,DBサーバの構築方法を次に示します。
実行環境を構築するには,次の作業を実施します。
uCosminexus Service Platformのインストール方法については,「2.1.2 uCosminexus Service PlatformおよびuCosminexus Operatorのインストール」を参照してください。
運用環境でHCSC-Managerを使用するためのManagement Serverの設定を,HCSC-Managerの接続先となる実行環境で実施します。
Management Serverの設定については,「2.1.5 HCSC-Managerを使用するためのManagement Serverの設定」を参照してください。
HCSCサーバの構成などの実行環境に関する設定を行います。設定する内容と設定方法については,「2.3 実行環境に関する設定」を参照してください。
なお,実行環境に関する設定でHCSCサーバ構成定義ファイル,HCSCサーバセットアップ定義ファイル,およびHCSCサーバランタイム定義ファイルを設定する場合には,次に示す内容に留意してください。
表2-21 ロードバランスクラスタ内のHCSCサーバで同じ値を設定するプロパティ
同じ値を指定するプロパティ | プロパティに設定する値 |
---|---|
db-use | データベースの使用有無 |
rm-use | Cosminexus RMの使用有無 |
request-ejb | 標準の同期受付(SessionBean)の使用有無 |
request-soap | 標準の同期受付(Webサービス)の使用有無 |
request-jms | 標準の非同期受付(MDB(WS-R))の使用有無 |
request-jms.maxmessage | 標準の非同期受付(MDB(WS-R))のキューの最大メッセージ数 |
request-dbq | 標準の非同期受付(MDB(DBキュー))の使用有無 |
request-dbq.maxmessage | 標準の非同期受付(MDB(DBキュー))のキューの最大メッセージ数 |
request-jms-rdarea | 標準の非同期受付(MDB(WS-R))のRDエリア名 |
request-dbq-rdarea | 標準の非同期受付(MDB(DBキュー))のRDエリア名 |
request-dbq-maxlen | 標準の非同期受付(MDB(DBキュー))の最大メッセージ長 |
rm-displayname | Cosminexus RMの表示名 |
transreq-maxmessage | HCSCサーバ間転送受信キューの最大メッセージ数 |
transreq-jms-rdarea | HCSCサーバ間転送受信キューのRDエリア名 |
dbcon-xadisplayname※1 | XATransactionまたはLocalTransaction用DB Connectorの表示名 |
dbcon-nodisplayname※1 | NoTransaction用DB Connectorの表示名 |
dbtype | 使用するデータベース種別 |
jdbc-type | JDBCドライバ種別 |
jdbc-url※2 | JDBC用データベースURL |
jdbc-dbhostname | データベースのホスト名 |
jdbc-dbconnectinfo | データベースの接続情報 |
db-character-sets | データベース文字コード種別 |
soap-client-def※3 | Cosminexus SOAPクライアント定義ファイル名 |
request-userdef-soap | ユーザ定義受付の使用有無 |
注※1 DBコネクタの設定もロードバランスクラスタ内のすべてのHCSCサーバで同じにします。
注※2 指定するホスト名には,データベースを格納しているマシンを指定します。
注※3 ファイルの設定内容もロードバランスクラスタ内のすべてのHCSCサーバで同じにします。
運用環境は,クラスタを構成するHCSCサーバから独立して構築します。そのため,運用環境として利用するマシンには,uCosminexus Operatorをインストールして環境を構築します。
運用環境を構築するには,次の作業を実施します。
DBサーバは,ロードバランスクラスタを構成するHCSCサーバから独立して構築し,ロードバランスクラスタ内のHCSCサーバで共有します。
DBサーバとして利用するマシンに利用するデータベースをインストールしてください。インストール方法は,利用するデータベースのドキュメントを参照してください。
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