Cosminexus システム運用ガイド

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5.4.1 Cosminexusのログの取得(J2EEアプリケーションを実行するシステム)

ここでは,Cosminexusの構成ソフトウェアが出力するログを手動で取得する方法について説明します。なお,snapshotログとしてCosminexusのログをすでに収集している場合は,ここで説明する操作は不要です。

ここでは,次のログの取得方法について説明します。

<この項の構成>
(1) Cosminexus Component Containerのログの取得
(2) Cosminexus Performance Tracerのログの取得
(3) Cosminexus Component Transaction Monitorのログの取得
(4) Cosminexus DABroker Libraryのログの取得
(5) 監査ログで出力するログの取得
(6) アプリケーションのユーザログの取得
(7) 構築済み実行環境の切り替えで出力するログの取得

(1) Cosminexus Component Containerのログの取得

Cosminexus Component Containerのログの種類とログの出力先について説明します。Cosminexus Component Containerのログには,次の3種類のログがあります。

それぞれのログの出力先について説明します。

注意
Web Redirectorを使用する場合は,リダイレクタのログの格納ディレクトリの「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC」を,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CCR」と読み替えてください。
(a) J2EEサーバ・リダイレクタ・サーバ管理コマンドのログの取得

J2EEサーバ・リダイレクタ・サーバ管理コマンドのログの取得方法について説明します。

また,Cosminexus Component Containerでは,これらのログに加えて,移行コマンドのログが出力されます。インプロセスHTTPサーバを使用している場合はインプロセスHTTPサーバのログが,リソース枯渇監視機能を使用している場合はリソース枯渇監視ログが,Server Plug-inを使用しているときはServer Plug-inのログが出力されます。

次にそれぞれのログについて説明します。

メッセージログ
J2EEサーバ,サーバ管理コマンド,移行コマンドなどの稼働状態が出力されます。各種サーバおよびコマンドの稼働監視の情報として使用します。

ユーザログ
アプリケーション中で出力される標準出力および標準エラー出力の情報が出力されます。アプリケーションの開発時の動作確認用に使用します。Solaris以外の場合,JavaVMのメモリ関連ログも含みます。

例外ログ
システムでトラブルが発生したときのCosminexus Component Containerの例外情報が出力されます。なお,例外ログは日常的な運用で監視する必要はありません。ログにメッセージが出力された場合に,例外情報を参照するときにご利用ください。

保守用ログ
システムでトラブルが発生したときのCosminexus Component Containerの障害保守情報が出力されます。保守員がCosminexus Component Containerの障害解析用に使用します。

イベントログ(Windowsの場合)
J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。
なお,イベントログは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。
  • J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合
  • J2EEサーバのプロセスをTerminateProcessによって外部から停止した場合
  • JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき
    なお,-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。

syslog(UNIXの場合)
J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はUNIXのsyslogの設定によって異なります。
なお,syslogは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。
  • J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合
  • J2EEサーバのプロセスをSIGKILLシグナル(kill -9など)によって外部から停止した場合
  • JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき
    -XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。

インプロセスHTTPサーバのログ
インプロセスHTTPサーバを使用している場合に,保守情報およびリクエストの処理結果が出力されます。保守情報は,保守員がCosminexus Component Containerの障害解析用に使用します。リクエストの処理結果はアクセスログとして,インプロセスHTTPサーバのパフォーマンス情報,セッショントラッキング情報などの分析に使用します。

リソース枯渇監視ログ
リソース枯渇監視機能を使用している場合に,監視対象のリソースについてのリソース枯渇監視情報が出力されます。リソースの使用率または使用数がしきい値を超えた場合の原因調査に使用します。

ログは,若い面番号の付いたログファイルから順に記録されます。一つのログファイルのサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,ログは次の面番号の付いたログファイルに記録されます。最後のログファイル(面数の番号が付いたログファイル)のサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,面の番号1のログファイルを空にし,そこへログを記録していきます。以降,ログファイルを空にしながら,面番号の順にログファイルへログを記録していきます。

ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。Cosminexus Component Containerのログは,サーバ単位またはコマンド単位に取得できます。

ログの出力先に示す<作業ディレクトリ>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.public.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/CC/server/public(UNIXの場合)です。

J2EEサーバおよびリダイレクタのログ

表5-7 J2EEサーバおよびリダイレクタのログの出力先(デフォルト)

分類 内容 ログ出力先およびログファイル名※1 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名
メッセージログ 稼働ログ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\cjmessage[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/cjmessage[n].log
1MB×2 MessageLogFile
ログ稼働ログ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\cjlogger.log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/cjlogger.log
MessageLogFile
リダイレクタのメッセージログ ディレクトリ※3
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/redirector/logs
4MB×5
ファイル名※3
  • Windowsの場合
    isapi_redirect[n].log(Microsoft IIS)
    hws_redirect[n].log(Hitachi Web Server)
  • UNIXの場合
    hws_redirect[n].log(Hitachi Web Server)
J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの稼働ログ※4
  • Windowsの場合
    (Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<リソースアダプタの表示名>[n].log
    (Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
  • UNIXの場合
    (Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<リソースアダプタの表示名>[n].log
    (Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
1MB×2
J2EEアプリケーションに含めて使用するリソースアダプタの稼働ログ※4
  • Windowsの場合
    (通常モード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>[n].log
    (テストモード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\test#<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>[n].log
    (通常モード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
    (テストモード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory※2>\connectors\test#<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
  • UNIXの場合
    (通常モード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>[n].log
    (テストモード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/test#<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>[n].log
    (通常モード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
    (テストモード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/test#<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
1MB×2
ユーザログ Webサーブレットログ※5
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\web_servlet[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/web_servlet[n].log
4MB×4 WebServletLogFile
ユーザ出力ログ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\user_out[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/user_out[n].log
1MB×2 UserOutLogFile
ユーザエラーログ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\user_err[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/user_err[n].log
1MB×2 UserErrLogFile
JavaVMの保守情報およびガーベージコレクションのログ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\javalog[nn].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/javalog[nn].log
256KB×4
例外ログ 障害発生時の例外情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\cjexception[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/cjexception[n].log
1MB×2 ExceptionLogFile
保守用ログ 保守情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjmaintenance[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjmaintenance[n].log
16MB×4 MaintenanceLogFile
コンソールメッセージ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjconsole[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjconsole[n].log
1MB×2 ConsoleLogFile
EJBコンテナの保守情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjejbcontainer[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjejbcontainer[n].log
1MB×2 EJBContainerLogFile
Webコンテナの保守情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjwebcontainer[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjwebcontainer[n].log
1MB×2 WebContainerLogFile
起動プロセス標準出力情報※6
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjstdout.log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjstdout.log
起動プロセス標準エラー情報※6
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjstderr.log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjstderr.log
終了プロセス情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cj_shutdown[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cj_shutdown[n].log
4KB×2※7
リダイレクタの保守用トレースログ ディレクトリ※3
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/redirector/logs/
16MB×4
ファイル名※3
  • Windowsの場合
    iis_rd_trace[n].log(Microsoft IIS)
    hws_rd_trace[n].log(Hitachi Web Server)
  • UNIXの場合
    hws_rd_trace[n].log(Hitachi Web Server)
イベントログ J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ Windowsのイベントビューアのアプリケーションログ※8
syslog J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ UNIXのsyslogの設定に依存します。※9

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※1
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
ただし,リダイレクタでMicrosoft IIS 6.0を使用する場合,またはEJBクライアントアプリケーションのサブディレクトリ共有モードを使用する場合は,最大面数が64になります。
また,[nn]の部分には,01〜99の通し番号が付きます。

注※2
<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

注※3
ディレクトリ,ファイル名は,isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル),またはmod_jk.conf(Hitachi Web Server用リダイレクタ動作定義ファイル)で設定できます。リダイレクタのログ取得の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。各ファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
リダイレクタのメッセージログに出力されるメッセージのうち,KDJE21000-Z〜KDJE21999-Z(Zは変数で,E(エラーメッセージ),W(警告メッセージ),I(通知メッセージ)を示します)は,保守用のメッセージとなります。

注※4
リソースアダプタのログを取得するかどうかは,サーバ管理コマンド,またはServer Plug-inで指定されている内容に従います。また,リソースアダプタのログは,簡易構築定義ファイルでサイズおよび面数を変更できます。リソースアダプタのログ取得の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

注※5
サーブレット,JSPで発生した例外のスタックトレースについても出力されます。

注※6
起動プロセス情報だけを取得するログです。主にJ2EEサーバの起動または終了時に出力されるため,オンライン中に出力されることはほとんどありません。ファイルのサイズが上限に達したときは,<作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs下(Windowsの場合),または<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs下(UNIXの場合)のcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logに退避されます。すでにcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logがあったときは,上書きされます。

注※7
サイズおよび面数は,変更できません。

注※8
ログファイルの出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。

注※9
J2EEサーバの起動,停止および異常終了のメッセージをsyslogに出力するためには,syslogの設定で,facility「daemon」に対するpriorityを「info」または「debug」に設定する必要があります。syslogの設定に関する詳細については,OS付属のマニュアルを参照してください。

注意
  • WebサーバとしてHitachi Web Server(UNIX)を使用している場合,リダイレクタのログファイルは,Webサーバの起動時に,mod_jk.confで指定したファイルサイズで,指定した面数分,すべて作成されます。このとき,トレースファイルは空白(0x20)で初期化されます。デフォルトのファイルサイズと面数で運用している場合,ログの出力先に指定したディレクトリに,84メガバイトのディスク容量が必要になります。
  • WebサーバとしてMicrosoft IIS 6.0を使用している場合,リダイレクタのログファイルは,Webサーバへの初回アクセス時に,isapi_redirect.confで指定したファイルサイズで,指定した面数分,すべて作成されます。このとき,トレースファイルは空白(0x20)で初期化されます。デフォルトのファイルサイズと面数で運用している場合,ログの出力先に指定したディレクトリに,84メガバイトのディスク容量が必要になります。
  • UNIXの場合,リダイレクタの保守用トレースログを取得する前に次のコマンドを実行してください。
    /opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2sync <JkTraceLogFileDirの指定値>/<JkTraceLogFilePrefixの指定値>
    なお,JkTraceLogFileDirおよびJkTraceLogFilePrefixはmod_jk.conf(Hitachi Web Server用リダイレクタ動作定義ファイル)に指定するキーです。
参考
セッションフェイルオーバ機能を使用している場合,セッションフェイルオーバについてのログは次の出力先に出力されます。
  • セッションフェイルオーバ機能のログ
    セッションフェイルオーバ機能を使用しているJ2EEサーバのログとして出力されます。
  • SFOサーバのログ
    SFOサーバとして動作しているJ2EEサーバのログは,J2EEサーバと同じディレクトリに出力ます。また,SFOサーバ上で動作するSFOサーバアプリケーションのログも,SFOサーバアプリケーションが動作しているJ2EEサーバのログに出力されます。
サーバ管理コマンドのログ

表5-8 サーバ管理コマンドのログの出力先(デフォルト)

分類 内容 ログ出力先およびログファイル名※1 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名
メッセージログ 稼働ログ※2 ※3
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjmessage[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/cjmessage[n].log
1024KB×3 MessageLogFile
ログ稼働ログ※2
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjlogger.log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/ cjlogger.log
1024KB×2
例外ログ 障害発生時の例外情報※2 ※3
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjexception[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/cjexception[n].log
1024KB×6 ExceptionLogFile
保守用ログ 保守情報※2
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjmaintenance[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjmaintenance[n].log
1024KB×3 MaintenanceLogFile
コンソールメッセージ※2
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjconsole[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjconsole[n].log
32KB×3 ConsoleLogFile
サーバ管理コマンドの保守情報※2
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjserveradmin[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjserveradmin[n].log
32KB×3 ServerAdminLogFile

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※1
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。

注※2
日立トレース共通ライブラリ形式の出力メッセージ(アプリケーション識別名)には,コマンド名が表示されます。

注※3
互換モードの場合,稼働ログと障害発生時の例外情報の出力先は標準モードと異なります。互換モードの場合の出力先とデフォルトのサイズ・面数は次のようになります。

表5-9 サーバ管理コマンドのログの出力先(互換モード)

内容 ログ出力先およびログファイル名 デフォルトのサイズ×面数
稼働ログ
  • Windowsの場合
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\<コマンド名称>message[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/<コマンド名称>message[n].log
128KB×2
障害発生時の例外情報
  • Windowsの場合
    <Cosminexusインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\<コマンド名称>exception[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/<コマンド名称>exception[n].log
256KB×2

注※
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。

サーバ管理コマンドのメッセージログに出力されるメッセージには,メッセージIDフィールドが空白で,メッセージテキストフィールドにメッセージID(KDJEnnnnn-Yなど)が含まれる場合があります。それらはサーバ側で発生したメッセージで,前後に出力されるメッセージの付加情報となります。

リソースアダプタバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログ

表5-10 リソースアダプタバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログの出力先

分類 内容 ログ出力先およびログファイル名 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名
メッセージログ 稼働ログ
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdatemessage[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdatemessage[n].log
1MB×2
例外ログ 障害発生時の例外情報
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdateexception[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdateexception[n].log
1MB×2
保守用ログ 保守情報
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdatemaintenance[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdatemaintenance[n].log
1MB×2

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。

インプロセスHTTPサーバのログ

表5-11 インプロセスHTTPサーバのログの出力先(デフォルト)

分類 内容 ログ出力先およびログファイル名 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名
アクセスログ インプロセスHTTPサーバの処理結果
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※1\http\cjhttp_access.inprocess_http[n].log※2
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※1/http/cjhttp_access.inprocess_http[n].log※2
4MB×16
スレッドトレース スレッドトレースの情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※1\http\maintenance\thr\cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※1/http/maintenance/thr/cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
約3.2MB※4×16
通信トレース 通信トレースの情報
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※1\http\maintenance\comm\cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※1/http/maintenance/comm/cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
約16.6MB※4×16

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※1
<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

注※2
[n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。

注※3
<時間情報>には,ファイルを出力した日時が,「YYYYMMDDHHmmSSnnn」形式で表示されます。例えば,ファイルを出力した時間が,2005年1月20日10時50分30.158秒だった場合,ファイル名は「cjhttp_thr.20050120105030158.inprocess_http.mm」または「cjhttp_comm.20050120105030158.inprocess_http.mm」になります。

注※4
起動するたびに新規にトレースファイルが作成されます。面数が最大値(デフォルト値は16)を超えると,最も古い日時のファイルを再利用します。
ファイルサイズは次のように決定されます。
スレッドトレースのファイルサイズ=(((A+B)×32786)+32914)バイト
通信トレースのファイルサイズ=(((A+B)×172050)+128)バイト
A=webserver.connector.inprocess_http.max_connectionsの値
B=webserver.connector.inprocess_http.send_timeoutの値が0の場合0,0以外の場合1

注意
インプロセスHTTPサーバのスレッドトレースと通信トレースを取得する前に,次のコマンドを実行してください。

Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjtracesync [-thr|-comm] <サーバ名称>

UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjtracesync [-thr|-comm] <サーバ名称>
cjtracesyncコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」のcjtracesyncコマンドに関する説明を参照してください。
移行コマンド(cjenvupdate)のログ

表5-12 移行コマンド(cjenvupdate)のログの出力先

分類 内容 ログ出力先およびログファイル名 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名
メッセージログ cjenvupdateコマンドの稼働ログ
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdatemessage[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdatemessage[n].log
4MB×4
例外ログ cjenvupdateコマンドの例外情報
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdateexception[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdateexception[n].log
4MB×4
保守用ログ cjenvupdateコマンドの保守情報
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdatemaintenance[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdatemaintenance[n].log
4MB×4

注※
[n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。

リソース枯渇監視のログ

表5-13 リソース枯渇監視のログの出力先

監視対象
リソース
ログ取得場所およびログファイル名※1 デフォルトのサイズ×面数 チャネル名※2
メモリ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※3\watch\cjmemorywatch[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjmemorywatch[n].log
1MB×2 MemoryWatchLogFile
ファイルディスクリプタ
  • UNIXの場合※4
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjfiledescriptorwatch[n].log
1MB×2 FileDescriptorWatchLogFile
スレッド
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※3\watch\cjthreadwatch[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjthreadwatch[n].log
1MB×2 ThreadWatchLogFile
スレッドダンプ
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※3\watch\cjthreaddumpwatch[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjthreaddumpwatch[n].log
1MB×2 ThreaddumpWatchLogFile
HTTPリクエスト実行待ちキュー
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※3\watch\cjrequestqueuewatch[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjrequestqueuewatch[n].log
1MB×2 RequestQueueWatchLogFile
HTTPセッション数
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※3\watch\cjhttpsessionwatch[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjhttpsessionwatch[n].log
1MB×2 HttpSessionWatchLogFile
コネクションプール
  • Windowsの場合
    <ejb.server.log.directory>※3\watch\cjconnectionpoolwatch[n].log
  • UNIXの場合
    <ejb.server.log.directory>※3/watch/cjconnectionpoolwatch[n].log
1MB×2 ConnectionPoolWatchLogFile

注※1
[n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。

注※2
ログの出力先を識別する名称で,ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※3
<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

注※4
Windowsの場合,またはAIXの場合は,ファイルディスクリプタを監視できません。

リソース枯渇監視ログファイルに出力される情報やログファイルの出力形式については,「2.5 リソース枯渇の監視」を参照してください。

ログの出力先を設定するユーザ定義ファイル

J2EEサーバ,リダイレクタ,およびサーバ管理コマンドのログの出力先を変更している場合は,次の表に示す,ログの出力先を設定するユーザ定義ファイルを参照して出力先を確認してください。なお,ログの出力先を変更した場合,変更後の出力先はsnapshotログの一括収集時に収集対象外となります。必要に応じてsnapshotログの収集先を変更してください。

表5-14 ログの出力先を設定するユーザ定義ファイル

分類 ユーザ定義ファイル
J2EEサーバ 簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定する,ejb.server.log.directoryパラメタ
デフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs」(UNIXの場合)です。
リダイレクタ

Hitachi Web Serverの場合
  • メッセージログ
    簡易構築定義ファイルの論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に指定する,JkLogFileDirパラメタ
    デフォルトは,「logs」です。
  • 保守用トレースログ
    簡易構築定義ファイルの論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に指定する,JkTraceLogFileDirパラメタ
    デフォルトは,「logs」です。

Microsoft IISの場合
  • メッセージログ
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\isapi_redirect.confのlog_file_dirキー
    キーのデフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs」です。
  • 保守用トレースログ
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\isapi_redirect.confのtrace_log_file_dirキー
    キーのデフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs」です。
サーバ管理コマンド サーバ管理コマンドのusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のejbserver.log.directoryキー
キーのデフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/admin/logs」(UNIXの場合)です。
Management Serverリモート管理機能から操作した場合は,サーバ管理コマンドのログ出力先は変更できません。

ログの出力先の変更方法など,トラブルシューティングの資料取得の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

(b) 運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログの取得

ここでは,運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先について説明します。

運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログには,個別に取得する以外に,統合ログとしてまとめて取得できるものがあります。統合ログには,次の種類があります。

注※ Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

統合ログの出力先を次の表に示します。

表5-15 統合ログの出力先(Windowsの場合)

ファイル名 内容 出力先ディレクトリ
mngmessage[n]. ※1log 統合メッセージログ <Managerのログ出力ディレクトリ>\message※2
mngtrace[n] ※1.log 統合トレースログ <Managerのログ出力ディレクトリ>\trace※2
mngcmd[n] ※1.log コマンド保守ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance※2

注※1
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64)まで)が付きます。

注※2
<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\logです。manager.cfgの詳細はマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

表5-16 統合ログの出力先(UNIXの場合)

ファイル名 内容 出力先ディレクトリ
mngmessage[n] ※1.log 統合メッセージログ <Managerのログ出力ディレクトリ>/message※2
mngtrace[n] ※1.log 統合トレースログ <Managerのログ出力ディレクトリ>/trace※2
mngcmd[n] ※1.log コマンド保守ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance※2

注※1
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64)まで)が付きます。

注※2
<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,/opt/Cosminexus/manager/logです。manager.cfgの詳細はマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

なお,統合ログに出力したログは,デフォルトでは個別のログとしても出力されます。

また,統合ログに出力した場合には個別に出力しない設定にできるログもあります。統合ログの出力に関する設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のCosminexus Managerのログ取得の設定に関する説明を参照してください。

個別に取得する場合の運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先,および統合メッセージログ・統合トレースログへの出力の有無を次の表に示します。

なお,表中の<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\log(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/manager/log(UNIXの場合)です。manager.cfgの詳細はマニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

表5-17 運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログを個別に取得する場合の出力先(Windowsの場合)

分類 ファイル名 内容 出力先ディレクトリ 統合メッセージログ/統合トレースログ
運用管理エージェント adminagent.err.[1-16].log※2 運用管理エージェントの標準エラー出力 <Managerのログ出力ディレクトリ>
adminagent.out.[1-16].log※2 運用管理エージェントの標準出力
adminagent.err 運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン
adminagent[1-16].log 運用管理エージェントのログ
adminagentctl.exe.[1-2].log 運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ
adminagent[n]※1.log 運用管理エージェントの保守ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance
mngrmi[n] ※1.log 運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ
processConsole[n]※1.log コンソールログ <Managerのログ出力ディレクトリ>
adminagentsv.exe.[1-16]log※2 運用管理エージェントサービスのログ
adminagentsv.exe.out※2 運用管理エージェントサービスの標準出力
adminagentsv.exe.err※2 運用管理エージェントサービスの標準エラー出力
運用監視エージェント mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※1.log※3
  • 運用監視エージェントのログ・トレース
  • J2EEサーバ用システムJP1イベントおよびJ2EEサーバ用ユーザJP1イベントのログ※4
  • Managementイベント発行ログ※5
Management Server mngsvr.exe.[1-2
].log
Management Serverサービスのログ
mngsvr.exe.err※2 Management Serverサービスの標準エラー出力
mngsvr.exe.out※2 Management Serverサービスの標準出力
mngsvrctl.exe.[1-2].log Management Serverサービス起動・停止コマンドのログ
mngsvr[n]※1.log Management Serverのログ
Cosminexusの運用管理サーバのシステムJP1イベントのログ※4
mngsvr[n]※1.log Management Serverの保守ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance

(凡例) ○:統合ログに出力されます −:統合ログには出力されません

注※1
ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。

注※2
日立トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。

注※3
運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。

注※4
JP1と連携してCosminexusで構築したシステムを運用する場合に出力されます。

注※5
Managementイベントを使用している場合に出力されます。

表5-18 運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログを個別に取得する場合の出力先(UNIXの場合)

分類 ファイル名 内容 出力先ディレクトリ 統合メッセージログ/統合トレースログ
運用管理エージェント adminagent.err.[1-16].log※2 運用管理エージェントの標準エラー出力 <Managerのログ出力ディレクトリ>
adminagent.out.[1-16].log※2 運用管理エージェントの標準出力
adminagent.err 運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン
adminagent[1-16].log 運用管理エージェントのログ
adminagentctl.[1-16].log 運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ
adminagent[n]※1.log 運用管理エージェントの保守ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance
mngrmi[n] ※1.log 運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ
processConsole[n]※1.log コンソールログ <Managerのログ出力ディレクトリ>
運用監視エージェント mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※1.log※3
  • 運用監視エージェントのログ・トレース
  • J2EEサーバ用システムJP1イベントおよびJ2EEサーバ用ユーザJP1イベントのログ※4
  • Managementイベント発行ログ※5
Management Server mngsvrctlstart.[1-2].log Management Server起動コマンド
mngsvrctlstop.[1-2].log Management Server停止コマンド
mngsvrctlsetup.[1-2].log Management Serverセットアップコマンド
mngsvr[n].log Management Serverのログ
Cosminexusの運用管理サーバのシステムJP1イベントのログ※4
mngenvsetup.[1-2].log mngenvsetupコマンドの実行ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance
mngsvr[n]※1.log Management Serverの保守ログ <Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance

(凡例) ○:統合ログに出力されます −:統合ログには出力されません

注※1
ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。

注※2
日立トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。

注※3
運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。

注※4
JP1と連携してCosminexusで構築したシステムを運用する場合に出力されます。

注※5
Managementイベントを使用している場合に出力されます。

注意
コンソールログには,運用管理エージェントが起動したサーバプロセスの標準出力,および標準エラー出力が出力されます。コンソールログについての注意事項を次に示します。
  • Windowsの場合,次のプロセスに対しては,コンソールログは出力されません。
    論理パフォーマンストレーサ
    論理Webサーバ
    論理CTMドメインマネジャ
    論理CTM
    間接起動の論理ユーザサーバ
    論理ユーザサーバの起動種別については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
  • コンソールログに出力する情報が一度に複数行出力された場合,コンソールログには1行にまとめて表示されることがあります。
  • コンソール情報に出力する情報の文字数が2039文字を超えてしまう場合,2039文字以降の情報は次の行に分割されて出力されます。
(c) 統合ユーザ管理のログの取得

統合ユーザ管理のトレースファイルは,ua.confファイル(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)のcom.cosminexus.admin.auth.trace.prefixオプションの設定に応じて出力されます。ua.confファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(d) ログ以外に取得が必要な情報

ここでは,ログ以外に取得する必要がある情報について説明します。

インプロセストランザクションサービスを使用している場合
インプロセストランザクションサービスを使用している場合,インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを取得する必要があります。なお,ステータスファイルを二重化している場合は,予備のステータスファイルも取得してください。
ステータスファイルは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1パラメタ,およびejbserver.distributedtx.ots.status.directory2パラメタ(二重化している場合)で指定したパスに格納されています。

(2) Cosminexus Performance Tracerのログの取得

Cosminexus Performance Tracerのログの種類とログの出力先について説明します。

(a) Cosminexus Performance Tracerのログの種類

Cosminexus Performance Tracerでは,PRF識別子ごとにPRFデーモン,PRFコマンドのログを出力します。また,システムでトラブルが発生したときの保守員による障害解析用に,モジュールトレースおよび構造化例外発生ログも出力します。

(b) Cosminexus Performance Tracerのログの出力先

Cosminexus Performance Tracerのログの出力先を次に示します。

表5-19 Cosminexus Performance Tracerのログの出力先

内容 出力先ディレクトリ
PRFデーモンおよびPRFコマンドのログ
  • Windowsの場合
    <環境変数PRFSPOOLの設定ディレクトリ>\log\<PRF識別子>\ctmlog[n]
  • UNIXの場合
    $PRFSPOOL/log/<PRF識別子>/ctmlog[n]
モジュールトレース
  • Windowsの場合
    <環境変数PRFSPOOLの設定ディレクトリ>\utt\umt
  • UNIXの場合
    $PRFSPOOL/utt/umt
構造化例外発生ログ
  • Windowsの場合
    <環境変数PRFSPOOLの設定ディレクトリ>\oslttrc
  • UNIXの場合
    $PRFSPOOL/oslttrc
保守情報
  • Windowsの場合
    <環境変数PRFSPOOLの設定ディレクトリ>
  • UNIXの場合
    $PRFSPOOL/

注 
[n]には「01」または「02」が表示されます。

(3) Cosminexus Component Transaction Monitorのログの取得

ここでは,Cosminexus Component Transaction Monitorのログの出力先について説明します。

Cosminexus Component Transaction Monitorのログは「<環境変数CTMSPOOLの設定ディレクトリ>\log」(Windowsの場合),または「$CTMSPOOL/log」(UNIXの場合)に出力されます。デフォルトでは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CTM\spool\log」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CTM/spool/log」(UNIXの場合)に出力されます。また,システムでトラブルが発生したときの保守員による障害解析用に,各種保守情報を環境変数CTMSPOOLの設定ディレクトリに出力します。ctmlogcatコマンドを実行することで出力メッセージを確認できます。

表5-20 Cosminexus Component Transaction Monitorのログの出力先

内容 出力先ディレクトリ
CTMデーモンおよびCTMコマンドのログ
  • Windowsの場合
    <環境変数CTMSPOOLの設定ディレクトリ>\log\<CTMデーモン識別子>\ctmlog[n]
  • UNIXの場合
    $CTMSPOOL/log/<CTMデーモン識別子>/ctmlog[n]
保守情報
  • Windowsの場合
    <環境変数CTMSPOOLの設定ディレクトリ>
  • UNIXの場合
    $CTMSPOOL

(4) Cosminexus DABroker Libraryのログの取得

Cosminexus DABroker Libraryのログの取得方法について説明します。Cosminexus DABroker Libraryでは,トラブルシューティングに使用するログとして,スプール情報を取得します。スプール情報として取得できるのは,次の情報です。

「<Cosminexus DABroker Libraryの運用ディレクトリ>\spool下」(Windowsの場合),または「<Cosminexus DABroker Libraryの運用ディレクトリ>/spool下」(UNIXの場合)のすべてのファイルをコピーして保存してください。<Cosminexus DABroker Libraryの運用ディレクトリ>とは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\DAB」(Windowsの場合),または「/opt/DABroker」(UNIXの場合)のことです。なお,環境設定によって出力先を変更している場合は,変更した出力先のファイルをコピーして保存してください。

なお,Cosminexus DABroker Libraryのスプール情報のうち,Exceptionトレースログは,運用開始前に取得のための設定をしておく必要があります。Exceptionトレースログ取得の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

(5) 監査ログで出力するログの取得

ここでは,監査ログの機能を使用した場合に出力されるログファイルについて説明します。

監査ログで出力するログの種類と出力先を次の表に示します。

表5-21 監査ログで出力するのログの出力先(デフォルト)

分類 内容 ログ出力先およびログファイル名 デフォルトのサイズ×面数
メッセージログ 監査ログのメッセージログ
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\auditlog\rasmessage[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/auditlog/rasmessage[n].log
1MB×4
例外ログ 監査ログの例外情報
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\auditlog\rasexception[n].log
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/auditlog/rasexception[n].log
1MB×8

注※
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64)まで)が付きます。

(6) アプリケーションのユーザログの取得

アプリケーションのユーザログは,日立トレース共通ライブラリ形式で出力するように設定している場合に取得できます。ユーザログには,次の2種類があります。

(a) J2EEアプリケーションのユーザログの取得

J2EEアプリケーションのログの出力先については,次のディレクトリに,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内にejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名>.pathパラメタで指定したプリフィックスを持つファイル名で出力されます。なお,<ハンドラ名>には,キーの値を区別するためのハンドラ名が指定されています。

なお,J2EEアプリケーションのユーザログ出力の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

(b) EJBクライアントアプリケーションのユーザログの取得

EJBクライアントアプリケーションのユーザログの出力先については,次のディレクトリにEJBクライアントアプリケーションのシステムプロパティのejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名>.pathキーの値で指定したプリフィックスを持つファイル名で出力されます。なお,<ハンドラ名>には,キーの値を区別するためのハンドラ名が指定されています。

EJBクライアントアプリケーションでユーザログを出力するためのシステムプロパティの設定方法については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のEJBクライアントアプリケーションのログ出力の設定に関する説明,またはマニュアル「Cosminexus 機能解説」のEJBクライアントアプリケーションでのユーザログ出力の実装に関する説明を参照してください。

(7) 構築済み実行環境の切り替えで出力するログの取得

構築済み実行環境をcosmienvコマンドで切り替えた場合に出力されるログファイルについて説明します。cosmienvコマンドで出力するログファイルは,コマンド実行時に指定する引数(機能)によって異なります。各ログファイルの出力先は「/opt/Cosminexus/env/log」です。ログファイルのファイルサイズは100キロバイト以内です。また,ファイル面数は2面です。コマンド実行時に指定する引数(機能)ごとのログファイルを次に示します。

ログファイルの出力形式および出力項目については,「5.5.1 Cosminexusのログの調査」を参照してください。