Cosminexus 簡易構築・運用ガイド

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9.1.4 Linuxの場合

Linuxの場合の,Smart Composer機能を使用して構築されたシステムが必要とするリソースと,リソースの所要量の見積もりについて説明します。

なお,仮想メモリ所要量については,「9.1.6 仮想メモリの使用量の見積もり」を参照してください。また,ディスク占有量については,Application Serverのリリースノートを参照してください。

また,各表の見積もりにある,「オプション設定ファイル例」については,使用しているOSのバージョン,およびカーネルのバージョンごとに異なります。使用しているOSのマニュアルを参照して,表中の見積もり式を基に見積もった値を設定してください。なお,使用しているOSで該当するカーネルパラメタが設定できない場合には,設定は不要です。

<この項の構成>
(1) アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり
(2) DBMSの使用リソースの見積もり

(1) アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり

アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表9-6 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
サービスユニット 共用メモリ SHMMAX PrfTraceBufferSize※1+18496 /proc/sys/kernel/shmmax
プロセス数 threads-max※2 4 /proc/sys/kernel/threads-max
スレッド数 threads-max※2 バッチサーバのスレッド数※3+34
ファイルディスクリプタ数 fs.file-max バッチサーバのファイルディスクリプタ数※3+43 /proc/sys/fs/file-max
Management Server プロセス数 threads-max※2 5 /proc/sys/kernel/threads-max
スレッド数 threads-max※2 56
ファイルディスクリプタ数 fs.files-max 43+バッチサーバ数 /proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512〜102400の範囲で指定します(単位はキロバイトになります)。PrfTraceBufferSizeについては,「14.6 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※2
threads-maxパラメタには,プロセス数とスレッド数の合計を指定してください。

注※3
バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「付録G バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数の見積もり」を参照して算出してください。

(2) DBMSの使用リソースの見積もり

DBMSの使用リソースの見積もりについて,次の表に示します。

表9-7 DBMSの使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

コンポーネント 使用リソース 所要量
DBMS(HiRDBの場合) 最大同時接続数(pd_max_users) (サービスユニット内リソースアダプタ数×MaxPoolSize×2+サービスユニット内リソースアダプタ数)×サービスユニット数
DBMS(Oracleの場合) 最大同時接続数(PROCESSES) (サービスユニット内リソースアダプタ数×MaxPoolSize+サービスユニット内リソースアダプタ数)×サービスユニット数

注※ Connector属性ファイルのMaxPoolSizeパラメタの値を指定します。