簡易構築定義ファイルでは,Webシステムの次の構成について設定します。
- Webシステムの属性定義(<web-system>タグの定義)
- 負荷分散機の定義(<load-balancer>タグの定義)※1
- cookieスイッチングの定義(<load-balancer>タグの<cookie-switching>タグの定義)※2
- 仮想サーバの定義(<load-balancer>タグの<virtual-server>タグの定義)
- 物理ティアの定義(<tier>タグの定義)
- 物理ティアに属する論理サーバの種類ごとの定義(<tier>タグの<configuration>タグの定義)
- データベースを使用するための設定の定義(<tier>タグの<configuration>タグの定義)※3
- サービスユニットの定義(<unit>タグの定義)
- サービスユニットを構成するホストの定義(<unit>タグの<allocation-host>タグの定義)
- ホストが属する物理ティアの論理サーバごとの定義(<unit>タグの<allocation-host>タグの<define-server>タグの定義)
- ホストの定義(<host>タグの定義)
- 注※1
- Smart Composer機能で負荷分散機の設定,および実サーバポートの開始・閉塞をしない場合は,負荷分散機の定義(<load-balancer>タグの定義)を記述する必要はありません。
- 注※2
- 負荷分散機のCookieスイッチング機能を使用する場合に必要です。この設定によって,一連のHTTPリクエストが一つのWebサーバまたはJ2EEサーバで処理されます。また,負荷分散機のCookieスイッチング機能を使用する場合は,物理ティアの定義(<tier>タグ)で,J2EEサーバのWebコンテナの設定に「webserver.container.server_id.enabled=true」を指定してください。
- 注※3
- データベースを使用するための設定の定義については,「6.5.2 データベースを使用するための設定」を参照してください。
物理ティアおよびサービスユニットのコンフィグレーション定義で,同じパラメタを指定した場合は,サービスユニットの定義,物理ティアの定義の順に優先して適用されます。
なお,設定内容の詳細については,「13.7 簡易構築定義ファイル」,および「14.1 簡易構築定義ファイルおよび構成変更定義ファイルに指定できるタグ」を参照してください。
- 注意
- JP1/SC/DPMを利用してシステムを構築する場合は,簡易構築定義ファイルの物理ティアの定義で,WebサーバおよびJ2EEサーバのコンフィグレーション(<configuration>タグ)の設定が必要になります。JP1/SC/DPMを利用してシステムを構築する場合に,物理ティアの定義で設定が必要なパラメタを次の表に示します。
表6-8 JP1/SC/DPMを利用してシステムを構築する場合に,物理ティアの定義で設定が必要なパラメタ
論理サーバの種類(<tier>タグ配下の<logical-server-type>タグの指定値) |
<param-name>タグの指定値 |
<param-value>タグの指定値 |
web-server |
realservername |
実サーバ名 |
Listen.host.value※ |
true |
j2ee-server |
realservername |
実サーバ名 |
webserver.connector.http.bind_host.value※ |
true |
webserver.connector.ajp13.bind_host.value※ |
true |
manager.mevent.sender.bind.host.value※ |
true |
vbroker.se.iiop_tp.host.value※ |
true |
mngagent.connector.host.value※ |
true |
- 注※
- Management Serverが稼働するホスト(サーバマシン)が,複数個のIPアドレスを持っている構成の場合に設定が必要です。
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