Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
J2EEアプリケーションを実行するシステムでは次に示す運用作業を実施できます。
それぞれの運用作業について説明します。
システムの起動と停止で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-36 システムの起動と停止で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
サービスユニットを一括起動します。 | 不要 | − | 7.2 | cmx_start_target |
サービスユニットを一括停止します。 | 不要 | − | 7.2 | cmx_stop_target |
クラスタソフトウェアを使用したシステムを起動・停止します。 | 必要 | 構築 | 運用 | Cosminexusのコマンド,クラスタソフトウェアの機能 |
システムの運用監視で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-37 システムの運用監視で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
サービスユニットのステータス,およびWebシステムに関連づいていない論理サーバを確認します。 | 不要 | − | cmx_list_status | |
論理サーバのステータスを確認します。 | 不要 | 構築 | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
Webシステム内のサービスユニットの構成,およびWebシステムに関連づいていない論理サーバの一覧を確認します。 | 不要 | − | cmx_list_model | |
稼働情報ファイルを参照して,J2EEサーバおよびSFOサーバの稼働情報を監視します。 | 省略可 | 構築 | 運用 | − |
運用管理コマンドを使用して,J2EEサーバおよびSFOサーバの稼働情報を監視します。 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
リソースの使用率や使用数を監視して,しきい値を超えた場合に原因を調査します。 | 省略可 | 構築 | 運用 | − |
稼働情報ファイルに出力される稼働情報,またはリソースの枯渇状況に応じてメッセージが出力された場合の処理を自動化します(Managementアクション)。 | 必要 | 5.2.3(3),6.19.2,構築 | − | − |
CTMの稼働統計情報を出力します。※ | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
トランザクションの状態を確認します。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjlisttrn) |
注※ CTMは,構成ソフトウェアにCosminexus Component Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「Cosminexus 概説」を参照してください。
システムの処理性能解析で実行できる作業について,次の表に示します。
表5-38 システムの処理性能解析で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
性能解析トレースファイルを収集します。 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
収集した性能解析トレースファイルを利用してシステムの処理性能を解析します。 | 不要 | − | 運用 | − |
J2EEアプリケーションとリソースの管理で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-39 J2EEアプリケーションとリソースの管理で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | ||||
Webアプリケーションの稼働状況を確認します。 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) | |
アクセス状況に応じて,Webアプリケーションの同時実行スレッド数を動的に変更します。 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) | |
CTMのスケジュールキューの稼働状況を確認して,同時実行数を動的に変更します。※1 | 不要 | − | 運用 |
|
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J2EEアプリケーションの実行状態を確認して,J2EEアプリケーションでタイムアウトが発生したリクエストをキャンセルします(J2EEアプリケーションの実行時間監視機能)。 | 必要 | 5.2.3(3),6.19.2,構築 | 運用 |
|
|
J2EEアプリケーションを通常開始します。 | 不要 | − | リファレンス | サーバ管理コマンド(cjstartapp) | |
J2EEアプリケーションを通常停止します。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjstopapp) | |
J2EEアプリケーションを強制停止します。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjstopapp) | |
負荷分散機を使用してサービスを閉塞します。※2 | − | − | 運用 | 負荷分散機の機能 | |
CTMを利用してサービスを閉塞します。※1 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) | |
J2EEアプリケーションを入れ替えます。 | リデプロイによる入れ替え | 省略可 | 構築 | 7.3.2(1),運用 | サーバ管理コマンド(cjreplaceapp) |
通常の入れ替え | 不要 | − | 7.3.2(2),運用 | サーバ管理コマンド(cjstopapp,cjimportapp) | |
リロードによる入れ替え | 必要 | 構築 | 運用 | サーバ管理コマンド(cjreloadapp) | |
JSPを事前にコンパイルしてから,J2EEアプリケーションを入れ替えます。 | 省略可/不要 | 構築 | 運用 | cjjspcコマンド | |
J2EEアプリケーションの名称を変更します。 | 不要 | − | − | サーバ管理コマンド(cjrenameapp) | |
CTMを利用して,オンライン状態でJ2EEアプリケーションを入れ替えます。※1 | 不要 | − | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) | |
J2EEアプリケーションを本番環境でテストしてから本番運用を開始します。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjimportapp,cjstartapp) | |
コネクションプールの情報を表示します。 | 不要 | − | 解説 | サーバ管理コマンド(cjlistpool) | |
コネクションプールをクリアします。 | 不要 | − | 解説 | サーバ管理コマンド(cjclearpool) | |
JavaBeansリソースを入れ替えます。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjdeletejb,cjimportjb) | |
クラスタ構成のデータベースをメンテナンスします。 | 不要 | − | 運用 | サーバ管理コマンド(cjlistrar,cjsuspendpool,cjresumepool) | |
リソースの接続テストをします。 | 必要 | 構築 | 解説 | サーバ管理コマンド(cjtestres) |
注※1 CTMは,構成ソフトウェアにCosminexus Component Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「Cosminexus 概説」を参照してください。
注※2 負荷分散機をSmart Composer機能で管理していない場合に実行します。負荷分散機をSmart Composer機能で管理している場合は,cmx_stop_targetコマンドを使用してサービスを閉塞してください。cmx_stop_targetコマンドの詳細については,「12.3 コマンドの詳細」の「cmx_start_target」を参照してください。
監査ログを使用したシステムの監査,およびデータベース監査証跡と連携した運用で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-40 システムの監査で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
監査ログを出力して,管理します。 | 必要 | 構築 | 運用 | − |
監査ログを収集して調査します。 | 必要 | 構築 | 運用 | − |
データベース監査証跡に出力された情報を基に,データベースにアクセスしたリクエストの情報を特定します。 | 不要 | − | 運用 | − |
システムの変更で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-41 システムの変更で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | ||||
設定変更 | システム全体の設定を一括で変更します。 | 不要 | − | 7.4 | |
構成変更 | システムをスケールアウトします。 | 不要 | − | 7.5,7.7 | |
システムをスケールインします。 | 不要 | − | 7.6,7.7 | ||
削除 | システムを削除します。 | 不要 | − | 7.9 |
システム環境の移行で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-42 システム環境の移行で実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
構築済みのシステムの環境を移行します。 | 不要 | − | 7.8 | cmx_export_model |
トラブルシューティングで実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。
表5-43 トラブルシューティングで実行できる作業
運用作業 | 運用前の設定の要否 | 運用前の設定方法の参照先 | 運用方法 | |
---|---|---|---|---|
参照先 | 手段 | |||
トラブルシューティングに必要な資料を収集します。 | 必要/省略可 | 5.2.3(1),構築 | 運用 | 運用管理コマンド(mngsvrutil) |
論理サーバ(構成ソフトウェアのサーバプロセス)に異常が発生した場合の処理を自動化します。 | 省略可 | 構築 | 運用 | − |
トラブルシューティングに必要な資料を調査します。 | 不要 | − | 運用 | − |
負荷分散機を閉塞して,Webシステムの部分メンテナンスをします。 | 不要 | − | 7.3.1 |
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