Smart Composer機能では,サービスユニット単位で一括起動および一括停止のコマンドを実行できるので,業務全体を停止することなく,特定のサービスユニットを閉塞したり,再開したりできます。これによって,OSのパッチ適用や予防保守・点検などのシステムの部分メンテナンスを,業務を停止しないで実施できます。
さらに,サービスユニットの閉塞・メンテナンス・再開の処理をサービスユニット単位に順次適用することで,業務全体を停止することなく,システム全体のメンテナンスも実施できます。
ここでは,サービスユニットを閉塞して,システムの部分メンテナンスをするときの手順について説明します。
- メンテナンスをしたいサービスユニットを閉塞します。
サービスユニットを閉塞するには,サービスユニットをWebシステムから切り離す方法と,サービスユニットをWebシステムから切り離して停止する方法の二つがあります。どちらの方法もcmx_stop_targetコマンドを使用しますが,コマンドの-modeオプションに指定する値が異なります。
アプリケーションの入れ替えなどの場合は「HOLD」を指定してサービスユニットをWebシステムから切り離します。OSのメンテナンスでマシンの再起動が必要な場合などの場合は「ALL」を指定して,サービスユニットをWebシステムから切り離して停止します。
なお,サービスユニットをWebシステムから切り離すだけの場合は,実行中のリクエストを処理したあとは,最終的にサービスユニット内の論理Webサーバだけが停止した状態になります。
- サービスユニットをWebシステムから切り離す方法
-modeオプションに「HOLD」を指定します。サービスユニット「unit1」を閉塞状態にして,Webシステムから切り離します。
Windowsの場合
<Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode HOLD -s MyWebSystem -unit unit1
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UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode HOLD -s MyWebSystem -unit unit1
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- サービスユニットをWebシステムから切り離して,停止する方法
-modeオプションに「ALL」を指定します。サービスユニット「unit1」を停止状態にして,Webシステムから切り離します。
Windowsの場合
<Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1
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UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1
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- 閉塞したサービスユニットをメンテナンスします。
閉塞したサービスユニットに対して,OSのパッチ適用や予防保守・点検などのメンテナンスを実施します。
- サービスユニットを再開します。
cmx_start_targetコマンドを使用してサービスユニット「unit1」を再開します。
- Windowsの場合
<Cosminexusインストールディレクトリ>\manager\bin\cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1
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- UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1
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