セットアップウィザードを使用したシステムのセットアップに必要な作業の流れについて説明します。また,システム構築に必要な作業が,どのマニュアルに記載されているかについても説明します。システム構築に必要な作業と,マニュアルとの対応を次の図に示します。
図1-4 システム構築に必要な作業と,マニュアルとの対応(セットアップウィザードを使用する場合)
![[図データ]](FIGURE/ZU010200.GIF)
図中の1.〜5.について説明します。
- システムの設計
ここでは,構築しようとしているシステムの構成が,セットアップウィザードで構築できる構成かどうかを確認してください。セットアップウィザードでは,次の構成のシステムを構築できます
- 1台のアプリケーションサーバに,WebサーバとJ2EEサーバが一つずつ含まれるシステム
- 1台のアプリケーションサーバに,Webサーバをインプロセスで動作させるJ2EEサーバが一つ含まれるシステム
これ以外の構成は,セットアップウィザードでは構築できません。Smart Composer機能を使用して構築してください。Smart Composer機能を使用したシステム構築作業の流れについては,「1.3.4 Smart Composer機能を使用したシステム構築の作業の流れ」を参照してください。
- インストール
必要な製品をインストールします。
- システムの構築
次の作業を実行します。
- セットアップウィザードによるシステムの構成定義とシステム構築
セットアップウィザードを開始して,システムの構成定義とシステムの構築を実行します。
システムの構成定義では,WebサーバをJ2EEサーバと別プロセスとして構築するかどうかを選択します。
カスタムセットアップを選択した場合は,ユーザ名,使用するポート番号などを設定します。
また,データベースと接続する場合は,データベース接続環境の設定として,リソースアダプタの設定をします。
- サーバ管理コマンドによるJ2EEアプリケーションの設定
サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションをインポートしてプロパティを定義します。
- チューニング
必要に応じてアプリケーションサーバのパフォーマンスをチューニングします。チューニングは,セットアップウィザードによる初期構築後,実際にJ2EEアプリケーションに負荷を掛けながら実施します。設定したパラメタが適切かどうかを検証し,検証結果に基づいて設定を変更することで,パフォーマンスを向上させます。パラメタの設定変更は,次のどちらかの機能で実行します。
- Smart Composer機能のファイルおよびコマンド
- 運用管理ポータル
チューニングについては,「6.12 チューニング」を参照してください。
- システムの運用
構築したシステムを運用します。システムの日常運用,システムのメンテナンス,システム構成の変更などを,必要に応じて実施します。
システムの運用については「7. J2EEアプリケーションを実行するシステムの運用」を参照してください。
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