JP1/Automatic Job Management System 2 解説

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7.2.3 監視オブジェクトの作成

JP1/AJS2 Consoleを使って業務監視を行うためには,まず監視の対象となるジョブネットをAJS2ユニット監視オブジェクトとしてJP1/AJS2 Console上に定義します。

<この項の構成>
(1) AJS2ユニット監視オブジェクトの作成
(2) ネスト業務スコープによるオブジェクトの階層化
(3) マップエリアの背景の設定

(1) AJS2ユニット監視オブジェクトの作成

AJS2ユニット監視オブジェクトには,JP1/AJS2 Consoleの監視オブジェクトとしての名称と,ジョブネットが定義されているホスト名,ジョブネットの完全名などを設定します。監視の対象は,ルートジョブネットに限ります。JP1/AJS2 Consoleでは,ルート業務スコープ全体で最大500のルートジョブネットをオブジェクト(AJS2ユニット監視オブジェクトおよび業務スコープ)として定義できます。

[メインスコープ]ウィンドウのアイコンリストからアイコンをドラッグ&ドロップすると,次のダイアログボックスが表示されます。

図7-7 [詳細定義 -[AJS2ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックス

[図データ]

なお,JP1/AJS2 - Viewの監視オブジェクトの自動作成機能を利用すると,AJS2ユニット監視オブジェクトをより簡単に作成できます。

また,必要に応じてアイコンファイル名を指定すると,個々の監視オブジェクトに対して任意のアイコンファイルを設定できます。なお,アイコンとして設定できるファイルは,GIF形式(.gif)のものに限ります。

補足事項
ログイン先のJP1/AJS2 Console ManagerとしてJP1/AJS2 - Console 06-71をお使いの場合,アイコンファイルのカスタマイズ機能は使用できません。

(2) ネスト業務スコープによるオブジェクトの階層化

JP1/AJS2 Consoleでは,JP1/AJS2のジョブネットワーク階層に関係なく,独自の階層を構築できます。AJS2ユニット監視オブジェクトの数が多いなど,AJS2ユニット監視オブジェクトをグループ化して管理したい場合には,ネスト業務スコープを作成して監視オブジェクトを階層化できます。ネスト業務スコープは,最大3階層まで作成できます。なお,ネスト業務スコープは,その上位の業務スコープ上ではアイコンで表示されます。

ネスト業務スコープによる階層化の例を次に示します。

図7-8 ネスト業務スコープによる階層化の例

[図データ]

[図データ]

例1では,「集計開始通知」「集計」「DB更新」の三つのAJS2ユニット監視オブジェクトを,「日時集計業務」という業務スコープを作成してグループ化しています。また,例2では「集計名古屋」「集計東京」など,支店ごとの集計業務を監視するAJS2ユニット監視オブジェクトを,「各支店の集計」という業務スコープを作成してグループ化しています。

補足事項
ログイン先のJP1/AJS2 Console ManagerとしてJP1/AJS2 - Console 06-71をお使いの場合,ネスト業務スコープは作成できません。

(3) マップエリアの背景の設定

業務スコープのマップエリアに背景画像を設定できます。

例えば,マップエリアの背景として地図や時間軸を表すような画像を設定し,背景に合わせてアイコンを配置するといった使い方ができます。

なお,マップエリアの背景画像として設定できるファイルは,JPG形式(.jpg)またはGIF形式(.gif)のものに限ります。

補足事項
ログイン先のJP1/AJS2 Console ManagerとしてJP1/AJS2 - Console 06-71をお使いの場合,マップエリアの背景画像の設定機能は使用できません。

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