JP1/Automatic Job Management System 2 解説

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5.1 ジョブの実行環境

JP1/AJS2の標準ジョブ,アクションジョブ,およびカスタムジョブの実行環境は,マネージャーホストと実行ホスト(エージェント)から構成されます。ジョブの実行時には,マネージャーからエージェントにジョブを転送して実行します。

マネージャーからエージェントにジョブを転送して実行する際には,ジョブをいったんキューに入れてジョブを制御する方法と,キューを使わずジョブを直接エージェントに転送して実行する方法(キューレスジョブ)があります。

キューを使うジョブの場合,実行登録したジョブはキューにいったん登録されます。同時に実行されるジョブの数をキューで制御しながら,エージェントにジョブを順次転送していきます。キューレスジョブの場合は,キューを介さずにジョブが直接エージェントに転送されます。同時に実行されるジョブの数は,エージェント(キューレスエージェント)が管理します。

キューレスジョブは,キューでのジョブの管理を省略し処理を簡略化しているため,通常のジョブに比べて処理性能が向上し,一定の時間により多くのジョブを実行できます。一定の時間により多くのジョブが実行されることで,ピーク時のCPUやI/O負荷が増加することがありますが,トータルとしてマネージャーのCPUやI/O負荷を減らせます。なお,キューレスジョブはキューを使うジョブと仕様が異なる点がありますので,すでに運用中のジョブはキューを使うジョブのままで使用し,新規にジョブネットを作成する場合にキューレスジョブを使用することをお勧めします。また,ジョブの実行をマネージャーのキューで管理したい場合,キューに対する操作をしたい場合は,キューを使ったジョブを使用してください。

<この節の構成>
5.1.1 キューとエージェント
5.1.2 キューレスジョブ

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