JP1/Automatic Job Management System 2 解説

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3.1.3 ジョブフローの作成方法

ジョブフロー(ジョブ間の順序づけ)は,JP1/AJS2 - Viewの[ジョブネットエディタ]ウィンドウで簡単に作成できます。

[ジョブネットエディタ]ウィンドウでは,関連線と呼ばれる矢印でジョブ同士をつなぐだけで,簡単にジョブフローを作成できます(JP1/AJS2 - Viewの操作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 5. ジョブネットの定義」を参照してください)。

図3-15 [ジョブネットエディタ]ウィンドウでのジョブフロー作成例

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なお,ジョブの実行順序や形態によっていろいろなジョブフローが作成できます。ジョブフローの作成例を次に示します。

まず,Job1,Job2,Job3という三つのジョブに順序性があり,処理の経路が1とおりだけある場合のジョブフローの作成例を示します。

図3-16 パスが一つだけのジョブフロー

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次に,処理の経路が複数ある場合のジョブフローの作成例を示します。

図3-17 パスが複数ある場合のジョブフロー

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この場合,JobAが実行されると,「JobA−JobB−JobC」というパスと「JobA−JobD−JobE」というパスの二つに処理が分岐されることになります。

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ジョブフローにジョブネットをネストして組み込むこともできます。この場合,JobAの実行が終了したら,Jobnet1に定義されているジョブが実行され,Jobnet1の処理が終了したらJobBが実行されます。

図3-18 ネストジョブネットの使用例

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また,複数のジョブをネストジョブネットとしてまとめ,ジョブフローを作成することもできます。

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なお,JP1/AJS2では,次のような場合,二つのパスを一つにまとめることができます。

「日次処理1−日次処理2」というパスと「日次処理1−月次処理−日次処理2」というパスの二つを定義した処理があります。日次処理1,日次処理2は毎日実行され,月次処理は月に一度だけ実行されるという場合,JP1/AJS2ではその日に実行予定のないジョブネットをスキップして実行するため,次のように一つのパスにまとめることができます。

図3-19 ジョブネットのフロー化

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次に,異なるジョブネット内のジョブ同士を順序づけたい場合のジョブフローの組み方を説明します。JP1/AJS2では,原則的に異なるジョブネット内のジョブ同士を順序づけすることはできません。異なるジョブネット内のジョブ間で順序づけを行いたい場合は,次の図のような方法でそれぞれのジョブネットを分割するか,またはそれぞれのジョブネット内のジョブを一つのジョブネットに統合して順序づけします。

図3-20 異なるジョブネット内のジョブ同士を順序づけしたい場合

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