JP1/Integrated Management - Service Support システム構築・運用ガイド

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4.11.3 データベースからのデータの削除の検討

ユーザー情報,ロール情報は,画面から削除するだけで案件管理DBからも削除されますが,対象システム,プロセスワークボード,案件データ(添付ファイル含む)は画面からの操作だけでは,案件管理DBから削除できません。別途,jssdelrecコマンドを実行し,案件管理DBから削除する必要があります。

案件管理DBにこれらのデータを保管しておく必要がない場合には,システムの定期見直しなどの際に,jssdelrecコマンドを実行して案件管理DBから削除することをお勧めします。

詳細については,「13. コマンド」の「jssdelrec(案件管理DBデータ削除)」を参照してください。

注意事項
  • jssdelrecコマンドでデータを削除する場合,JP1/IM - Service Supportのサービスのうち,JP1/Service Support - DB Serverだけを起動した状態で実行してください。
    JP1/Service Support - Web Service,JP1/Service SupportおよびJP1/Service Support - Task Serviceは停止した状態にしてください。
  • jssdelrecコマンドでデータを削除すると,該当するデータはすべてなくなりますが,この状態では「空き領域」となるだけで,解放しないと再利用されません。空き領域が増加すると,格納効率の低下(無効領域化)や性能劣化の原因となることがあります。
    このため,データを削除したあと,必ずjssdbreclaim.batコマンドを実行し,案件管理DBに残った空き領域を解放してください。
    詳細については,「13. コマンド」の「jssdbreclaim.bat(案件管理DB空き領域解放)」を参照してください。
  • 不要になった案件を削除する場合,関連する案件の削除も検討してください。関連する案件を削除しなかった場合,[関連案件状態]画面などで案件同士の関連を確認するときに,関連が不明になります。
    例えば,案件A→案件B→案件Cの流れでエスカレーションしたあと,jssdelrecコマンドで案件Bだけを削除した場合,[関連案件状態]画面で案件Aのエスカレーション先案件ID,案件Cのエスカレーション元案件IDが表示されなくなります(−で表示されます)。
  • 大量の案件を一括で削除したい場合は,jssitemdeletionコマンドを使うと便利です。jssitemdeletionコマンドを実行すると,複数の案件を一括で削除待ち状態にできます。jssitemdeletionコマンドを使った案件の一括削除の手順については,「12.2.2 データベースからの案件の一括削除」を参照してください。