JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
機能
ルールの実行履歴を,CSV形式でファイルに出力します。
形式
jrmgethistory [-h 論理ホスト名] -d 出力先フォルダ [-a | [-t ファイル種別] [-r ルールパス名] [-s 終了状態,…] [-b YYYY/MM/DD[/hh:mm[:ss]]] [-e YYYY/MM/DD[/hh:mm[:ss]]]]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
IM - RLパス\bin\
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホストを指定します。クラスタシステムを使用していない場合には,指定は不要です。このオプションを省略した場合は,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを設定していない場合は,物理ホスト名が仮定されます。
-d 出力先フォルダ
ルール実行履歴を出力するフォルダ名を絶対パス形式,またはこのコマンドを実行した場所からの相対パス形式で指定します。指定できる文字数は,1〜200(単位:バイト)です。相対パス形式で指定する場合,パス名を絶対パス形式に置き換えたあとの文字数が200バイトを超えないようにしてください。ここで指定されたフォルダにルール実行履歴詳細ファイル,ルールエレメント実行履歴詳細ファイルなどが作成されます。同じ名称のフォルダがある場合,中身のファイルは常に上書きされます。このオプションは省略できません。
出力ファイルの種類とファイル名およびフォルダ名との関係を次の表に示します。
表9-8 jrmgethistoryコマンドの-dオプションでの出力ファイル
出力ファイル フォルダ名・ファイル名 ルール実行履歴詳細ファイル 出力先フォルダ\rule_exec_history.csv ルールエレメント実行履歴詳細ファイル 出力先フォルダ\element_exec_history.csv ルールエレメント実行結果ファイル 出力先フォルダ\実行ID\実行順序_種別.txt -a
前回出力時からの差分のルール実行履歴を出力する場合に指定します。このオプションを指定すると,このオプションを指定したコマンドを前回実行してから貯まったルール実行履歴が出力されます。このオプションは,-t,-r,-s,-b,および-eオプションと同時に指定できません。
-t ファイル種別
出力ファイルの種別を指定します。ファイルの種別には,RULE,ELEMENT,およびALLがあります。これ以外のオプションを指定した場合,または複数の種別を指定した場合,オプション不正のエラーが出力されます。ファイル種別は省略できません。
ファイル種別と出力ファイルを次の表に示します。
表9-9 ファイル種別と出力ファイル
ファイル種別 出力ファイル RULE ルール実行履歴詳細ファイル ELEMENT ルールエレメント実行履歴詳細ファイル
ルールエレメント実行結果ファイルALL ルール実行履歴詳細ファイル
ルールエレメント実行履歴詳細ファイル
ルールエレメント実行結果ファイルこのオプションは-aオプションと同時に指定できません。このオプションを省略した場合は,ALLが仮定されます。
-r ルールパス名
実行履歴を出力する対象のルールまたはルール運用グループのパス名を,/RuleOperationからの絶対パス形式で指定します。
- ルール完全名を指定した場合,指定したルールの実行履歴が出力されます。
- ルール運用グループ名をルールパスで指定した場合,指定したルール運用グループ内のルールの実行履歴が出力されます。
- このオプションを省略した場合は,/RuleOperationが仮定されます。
- このオプションは,-aオプションと同時に指定できません。
-s 終了状態,…
指定した終了状態のルールを出力します。終了状態の種類を次の表に示します。
表9-10 終了状態の種類
終了状態 意味 NORMALEND 正常終了 ABNORMALEND 異常終了 KILLED 強制終了 UNKNOWN 終了状態不明 なお,終了状態を複数指定する場合は,半角コンマで区切って指定してください。
このオプションは-aオプションと同時に指定できません。このオプションを省略した場合は,すべての終了状態が仮定されます。
-b YYYY/MM/DD[/hh:mm[:ss]]
ルールの実行履歴を出力する期間の開始日を指定します。-b,-eオプションに指定した期間に終了したルールの実行履歴が出力されます。
このオプションは,-t,-rまたは-s,および-eオプションと同時に指定できます。-aオプションと同時には指定できません。
このオプションを省略した場合は,JP1/IM - RLの運用を開始した日時が仮定されます。時刻部分(/hh:mm:ss)だけを省略した場合は,時刻部分に「/00:00:00」が仮定されます。秒部分(:ss)だけを省略した場合は,秒部分に「:00」が仮定されます。
- YYYY
年を指定します。指定できる値は,1970〜2036(単位:西暦年)です。
- MM
月を指定します。指定できる値は,01〜12(単位:月)です。
- DD
日を指定します。指定できる値は,01〜31(単位:日)です。存在しない日時(例:2006/04/31)を指定した場合,存在する日時まで加算した日時(例:2006/5/1)が仮定されます。
- hh
時を指定します。指定できる値は,00〜23(単位:時)です。
- mm
分を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:分)です。
- ss
秒を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:秒)です。
-e YYYY/MM/DD[/hh:mm[:ss]]
ルールの実行履歴を出力する期間の終了日を指定します。-b,-eオプションに指定した期間に終了したルールの実行履歴が出力されます。
このオプションは,-t,-rまたは-s,および-bオプションと同時に指定できます。-aオプションと同時には指定できません。
このオプションを省略した場合は,このコマンドを実行した日時が仮定されます。時刻部分(/hh:mm:ss)だけを省略した場合は,時刻部分に「/23:59:59」が仮定されます。秒部分(:ss)だけを省略した場合は,秒部分に「:59」が仮定されます。
- YYYY
年を指定します。指定できる値は,1970〜2036(単位:西暦年)です。
- MM
月を指定します。指定できる値は,01〜12(単位:月)です。
- DD
日を指定します。指定できる値は,01〜31(単位:日)です。存在しない日時(例:2006/04/31)を指定した場合,存在する日時まで減算した日時(例:2006/4/30)が仮定されます。
- hh
時を指定します。指定できる値は,00〜23(単位:時)です。
- mm
分を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:分)です。
- ss
秒を指定します。指定できる値は,00〜59(単位:秒)です。
注意事項
コマンドの実行中にエラーが発生し,収集した出力情報が不完全な場合でも,エラーが発生した時点までの情報が出力されます。このため,エラーが発生したときのルール実行履歴の情報は不完全なことがあります。
戻り値
0 正常終了 0以外 異常終了
使用例1
異常終了と強制終了のルール実行履歴を出力する場合。
jrmgethistory -d c:\history -s ABNORMALEND,KILLED
使用例2
JP1/IM - RLの運用開始時刻から2006年11月15日(23時59分59秒)までの間に終了したルールの実行履歴を出力する場合。
jrmgethistory -d c:\history -e 2006/11/15
使用例3
2006年10月1日(15時30分45秒)から2006年10月15日(9時0分0秒)の間に正常終了したルールの実行履歴を出力する場合。
jrmgethistory -d c:\history -s NORMALEND -b 2006/10/01/15:30:45 -e 2006/10/15/09:00:00
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